嫌われてしまった。
週間天気予報は見事に外れて、今日は朝から雨です。バスを降りて学校までの道を歩いていました。10メートルほど前に小学生の男の子が傘もささずにゆっくり歩いています。近づいて「傘忘れたの」と聞き、「学校まで一緒に行こうか」と優しく声をかけました。小学生の低学年は、私のことを知りません。知らないおじさんに声をかけられ、傘に入らないかと声をかけられたら警戒するかもしれないと思い、私が聖ヨゼフ学園の教員であることをさりげなく伝えたくて学校のことをいくつか質問しながら歩きました。「学校楽しいですか?」「楽しい」「好きな科目は何ですか?」「原田先生の体育」「お友達は優しいですか?」「優しい」男子児童はしっかりと質問に答えてくれました。正門近くまで良い雰囲気で来たつもりでした。しかし、最後の角を曲がる時、ふっと立ち止まり、「もういいです」と。質問に疲れたのか、友達にみられるのが嫌なのか、遠慮したからなのか、理由はわかりません。多分嫌われた。そういえば20数年前、モンテッソーリ教育をうたっていた息子の幼稚園で、園長先生がいつも言っていました。「子供を質問責めにしないように」「幼稚園のことや友達のことは、話すまで静かに待つように」と。反省です。
2017年10月25日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸