柘榴(ざくろ)
校長室の机の上に、小枝のついた柘榴の実が3個、きれいな皿に盛られて置いてありました。用務の方が庭木の世話をしてくれているのは知っておりましたので、すぐに連絡を取りました。「柘榴がきれいな実を付けていたので、置いておきました。」とのこと。私に絵心があれば、絵手紙風の柘榴を仕上げたのですが、残念ながら私には物を描き写す能力が欠けております。写真で勘弁してください。我が家の庭に柘榴の木はありませんでしたので、「柘榴」そのものを大人になるまであまり知りませんでした。しかし、学生時代の友人でアメリカ人のベジタリアンが、結構な頻度で柘榴の実を一粒一粒引きはがしながら食べていたのを思い出します。栄養豊富で世界の多くの国で育てられている果物です。虫が付きにくいことから、ユダヤ教では唯一教会に持ち込むことが許された木の実だそうです。赤い外皮を向くと、種子を包むように果肉があります。多くの国では縁起の良いものとして大切にされていますが、日本では歓迎されない地域もあるそうです。秋になると華道の材料として、また絵手紙の題材として人気があるようです。秋を感じる果物です。
2017年10月12日(木)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸