宗教改革500年
、 今日は10月31日、ハローウィーンとして世界各地でお祝いされています。特に日本では、宗教的意味合いはなく仮装して楽しむイベントとなっています。理由はともあれ、地域のお祭りのようになっており、子供たちだけでなく大人も楽しんでいるようです。その起源は諸説ありますが、ケルト地方の収穫祭やキリスト教の死者の日、その前日の諸聖人の祭日が大きく影響していると言われます。最初は、信仰のために命を捧げたすべての殉教者のため、後にはすべての聖人のお祝いとして11月1日に、お祈りを捧げることになっています。その翌日は「死者の日」として、亡くなられたすべての方のためにお祈りが捧げられます。
さて今日は、宗教改革500周年の記念の日です。カトリックの修道士で神学者であったマルティン・ルターが「95か条の論題」をドイツのヴィッテンベルクの教会の前に示し、宗教改革が始まりました。その後、長い歴史の中でカトリック教会とプロテスタント教会は対立の時間を過ごすことになりました。そんな中、登場したのがアトンメントのフランシスコ会を設立したポール・ワトソン神父様です。神父様は教会の再一致を求めて、様々な活動を始めました。100年以上たった今では、多くの理解と和解がなされました。今年は合同で様々な記念行事も予定されています。再一致のためには、論争ではなく対話が必要です。主張ではなく、互いに耳を傾け合い学び合うことが求められているのです。That they all may be one.(すべての人を一つにしてください。)宗教改革500周年記念行事のキャッチフレーズです。
2017年10月31日(火)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
ルーテル教会、カトリック教会共同のリーフレット
両面で、歴史を中心にまとめられています。