信仰
この夏に、全国のカトリック学校に勤務する教職員約20人を引率して、長崎・五島の巡礼ツアーに行ってまいりました。世界遺産認定が確実視されているためか、多くの方が離島の教会を訪れていました。五島の一つ、久賀島には世界遺産認定候補の五輪教会があります。(同じ名前の歌手がおられますが、ご両親が同教会の出身だそうです。)この教会から山を越えたところに「牢屋の窄」という殉教地と記念教会があります。明治維新後、高札が除かれるまでの数年間に、五島列島や長崎の浦上では大規模なキリシタン弾圧があり、この牢屋の窄では32人のキリシタンが殉教しました。一か所の牢屋でこれほど多数の殉教者が出たことは無く、最も悲しい歴史を歩んだ教会でもあります。神の教えを信じ、命をかけて守り通していく。今の時代では考えられないほどの強い信仰があったのです。参加者は言葉も少なく、それぞれの思いを胸に教会を後にしました。
2017年9月1日(金)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
世界遺産候補の五輪教会、2世帯の信徒によって守られています。祭壇の中央には素敵な聖ヨゼフの御像があります。
殉教者の碑には、一人ひとりの名前と年齢、幾つかには辞世の文言が刻まれています。
マリア・さも(8歳) 「イエス様の5つの傷に対して祈らねばならない」