the last supper(最後の晩餐)

 今日から聖なる三日間と言われる特別な時間が始まります。聖木曜日の今日は十字架につけられる前日、12人の弟子とイエスが最後の晩餐に臨みます。ミサの原型となったことでも有名ですが、今日の典礼で最も気になるのが「洗足式」です。イエス自ら、12人の弟子の足を洗う場面は、朗読される福音書でも詳しく述べられています。当時、人の足を洗うのは奴隷の仕事でした。救い主であるイエス自らが、弟子たちの足を洗うのです。今日のミサでも、選ばれた12人の信者の方が、神父様から足を洗っていただきます。「師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。」とイエスは宣べました。互いに仕え合うばかりでなく、赦しあい、愛し合うようにとの思いが込められているのでしょう。私も何度か神父様に足を洗っていただいたことがあります。早めに帰宅して、足をごしごしと洗い、できればシャワーを浴びてきれいにし、新しい靴下をはいて臨んだものです。他の人に足を洗っていただくなんてありえないことです。しかも、それが神父様ですからなおさら緊張したことを鮮明に憶えています。本来は、洗足式よりも過ぎ越しの祭り(出エジプトの記念)が、イエスによって新しい過ぎ越しの記念(ミサ)になったことが重要なのですが、つい余計なことに目がいってしまします。

2017年4月13日(木)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

教会での洗足式 以前は男性のみという規定がありましたが、昨年変更されました。(写真使用確認済み)

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