安息日

 復活祭を迎えるための四旬節も第4週に入ってきました。今日の聖書は、ヨハネ福音書5章17~30節「安息日」に病気を癒したイエスをユダヤ人たちが問い詰める場面です。「ユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとねらうようになった。イエスが安息日を破るだけでなく、神をご自分の父と呼んで、ご自身を神と等しい者とされたからである。」(18節)破ってしまうと命まで取られてしまう律法とは何か。その中でも安息日とは何でしょうか。旧約聖書の創世記1章に「天地創造」が宣べられています。神は全てを創造されて7日目に、ご自分の仕事を離れて、安息されたとあります。この教えはモーセの十戒でさらに具体的な記述となります。「安息日を心に留め、これを聖別せよ。」(出エジプト記20章8節)時が流れ、この教えはユダヤ人にとって最も大切な教えの一つとなり、細かい規則が具体的に決められていきました。安息日は金曜日の日没から土曜日の日没までとされます。労働はもちろん、食事を作ったり、火をおこしたり、旅に出かけることもありません。文明社会の現代でも、厳密に守られています。電気製品のスイッチを入れることも火おこしにつながるために禁じられています。冷蔵庫を開けると電気がつくため、イスラエルで使用されている冷蔵庫は安息日の間は電気がつかないようにタイマーの設定がなされているようです。火をおこすことも禁止されているからには暗闇の中で過ごしたのでしょうか。(誰か詳しく調べてみて下さい)2017年の今でも厳しい戒律の中で過ごしているわけですから、当時の人々の厳格さが想像できます。神様を讃えることが生活の中心となっているユダヤ教の方々の歴史の中で守られてきた大切なものです。しかし、イエスはこれを強く非難しました。戒律を守ることに固執して神様の愛から離れてしまっていることがあったからです。私たちも、四旬節を過ごす中で、何が一番大切にされるべきかゆっくりと黙想してみたいと思います。

2017年3月29日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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「十字架の道行き」第六留「イエス、エルサレムの夫人を慰められる。」イエスの苦しみに涙する婦人たちを逆に慰められました。

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第七留「イエス三度倒れられる」疲れ果て、力尽きて倒れます。

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第八留「イエス衣をはがされる」イエスを十字架に付けるために上着を4つに分けて奪い、下着(外套の下の服)はくじ引きでもらう者を決めたとあります。

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