皆に仕える者
四旬節第二水曜日にあたる今日の福音書は、マタイ20章17~28節です。イエスが十字架の死を受けるためにエルサレムに向かう途中、十二使徒の弟子でゼベダイの子といわれるヤコブとヨハネの母親が、イエスのところに来てとんでもないお願いをします。「王座におつきになる時、この二人の息子が、一人はあなたの右に、もう一人は左に座れるとおっしゃってください。」いつの時代も母の子を思う気持ちは変わらないものですね。これを聞いて他の弟子たちは腹を立てます。イエスは弟子たちを集めてこう言われました。「異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、皆のしもべになりなさい。」 一人ひとりが肝に銘じて生きていくことが必要とされています。
2017年3月15日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
「十字架の道行き」第六留 「イエス べロニカより布を受け取る」苦しまれるイエスにベロニカは一枚の布を差し出します。イエスはその愛に応えて布を返します。するとその布にはイエスの顔が写し出されていたというお話です。聖書には書かれていませんが、古くから伝わる有名なお話です。
第七留「イエス再び倒れられる」 あまりにも苦しくイエスは再び倒れてしまいました。