主の降誕

 主の降誕のお慶びを申し上げます。「闇の中を歩む民は、大いなる光を見 死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。あなたは深い喜びと 大きな楽しみをお与えになり 人々は御前に喜び祝った。」(イザヤの預言9章1~2節)主の降誕の夜半のミサで読まれる旧約聖書です。もしかしたら、2000年前のユダヤの世界と、現代はそんなに違わないかもしれません。多くの人が戦争や貧困に苦しみ、格差社会に悩み、未来に対して大きな不安を抱いているからです。主の降誕はそんなユダヤの人々に大きな喜びをもたらしました。しかし、よく考えてみると不思議です。戦争がなくなったわけでも、厳しい身分制度がなくなったわけでもないのに、何が深い喜びと大きな楽しみなのでしょうか。そうです救い主イエス・キリストの誕生は、神様が人を愛されたように、わたしたち一人ひとりが人を愛し、神様への信仰を深めていくことによって心の平安がもたらされるということを教えてくれました。わたしたちの幸せは、わたしたち自身が幸せを感じ取る心を持つことによって実現されるのです。幸せの基準はイエスキリストが示してくれた愛です。わたしたち一人ひとりが、他者と共に歩んでいくことの喜びを感じ取ることができますように。

2016年12月26日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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アトリウムのクリスマスツリー。同窓会からの寄贈品です。

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イタリア製のプレゼピオ(馬小屋) 8日の「主の公現」を過ぎたら片付けます。

キリスト教国では1月6日が主の公現と定められていますが、日本では平日に教会に行くことが難しいので、1月の最初の日曜日となっています。今年は1日が日曜日となり、「神の母聖マリア」の祭日と重なっているために8日となります。

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