サンタクロース!
4世紀の初め、トルコのミュラという街にニコラオという司教様がいました。その街の貧しい家に起こった物語です。その家には3人の娘がいましたが、あまりにも貧しくてお嫁に行くことができませんでした。しかも、実直なお父さんは金銭的な援助を受けようともしません。思慮深いニコラオ司教は、冬の寒い日、暖炉のための煙突から金貨を3枚投げ入れたそうです。その金貨は暖炉の前に干してあった洗濯物の靴下の中にはねて入りました。神様からの贈りものと判断したのでしょうか、娘たちは無事に結婚することができました。ニコラオ司教は他にも様々な素晴らしい行いをしたということで、後年、聖人に列せられました。12月6日は、聖ニコラオの記念日です。いくつかの国では、今日クリスマスのプレゼントを渡す習慣が残っています。また、今日はツリーの根もとにプレゼントを置くだけで、明けるのは何と1月の6日、「主の公現」というお祝いの日まで待たなくてはいけない国もあります。真夏の南半球ではサーフィンに乗ってやってくるとか。国や地域によって様々ですね。ところで、サンタクロースって本当にいるんでしょうか。ちなみに私は小さい頃、サンタクロースに会ったことがあります。
2016年12月6日(火)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
聖ニコラウス。 セントニコラウス。サンタクロース。