12月8日
マリア様の記念日と日本の歴史には不思議な繋がりがあります。8月15日の終戦記念日は「被昇天の聖母」、今日12月8日の開戦記念日(真珠湾攻撃)は「無原罪の聖母」の祭日として、共に大切にされてきました。この両日を国民の休日としている国もあります。2月11日の建国記念日は、フランスのルルドにマリア様が出現された日とされ、9月8日のサンフランシスコ講和条約の日は、マリア様の誕生日です。偶然と言えばそれまでですが、世界の平和を祈る一日として大切にしてもいいのではないでしょうか。ところで、「無原罪の聖母」の祭日とは何でしょうか。カトリックの信徒が多い南米の国々は今日を休日しているのですが、その名称は、「母の日」(パナマ)「聖マリア懐妊の日」(ペルー)その他の国々は「聖母受胎日」とされます。そうです、マリア様の母である聖アンナがマリア様を懐妊した日なのです。後に神の母となられるマリア様は、全く穢れのない無原罪の姿で母の胎に宿ったとされました。「インマキュラータ・コンセプション」無原罪の御やどりという意味です。ルルドでベルナデッタに現われたマリア様が、その出来事を信じなかった司祭への証明として伝えた言葉とされます。世界の平和を、マリア様の取次ぎを願って祈る静かな一日としたいものです。また、今日はジョン・レノンの命日でもあります。
2016年12月6日(木)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
「聖アンナ」 7世紀のフレスコ画より