感性を磨く!

 今日、平松達美学園長神父様司式の、後期始業ミサが捧げられました。朗読された福音書はルカ福音書10章25節からの「善きサマリア人」です。この物語は、追いはぎに襲われて傷ついた人を、当時、差別されていたサマリア人だけが助けたという話です。指導的な立場であった、司祭やレビ人は見て見ぬふりして避けていったのに、サマリア人の旅人は、「憐れに思い」介抱し、宿屋に連れて行って、宿の主人に「この人を介抱してください。費用がもっとかかったら帰りがけに払います」といいました。もともとこのたとえ話は、律法学者がイエスを試そうとして質問した、「何をしたら永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか。」に答えたイエスに、さらに続いて「わたしの隣人とは誰ですか」という問いに答える形で話されたものです。善きサマリア人は「憐れに思い」行動しました。この哀れに思うということは、「お腹のそこからゆり動かされる思い」であると、神父様は話されました。そして、生徒たちに、サマリア人と同じように、人の痛みや様々なことがらを感じ取る「感性」を磨いてほしいと。「感性」は母性と共に、客観的に対象を受け入れる能力であり、その対象は時や場所によって違うもの。皆さんは、日々の生活を通してこの「感性」を磨いてほしい。と話されました。主よ、私たち聖ヨゼフ学園に関わる全ての者が、後期を迎えるにあたって様々な出来事を受け止め、深めていくことができますように。最後に、ミサの中の共同祈願の一つを紹介します。

 「主よ、人間の命の尊厳を脅かすニュースが続いています。私たちがお互いに容認し合い、違いをありのままに受け入れ、誰にとっても居心地の良い社会をつくっていけるようにお導き下さい。」(高校生Tさん)

 この感性が更に深まり、生徒の皆さんが更に素敵な人になりますように。

2016年10月3日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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「善きサマリア人のたとえ話」についてお話をされる平松達美学園長神父様。

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