宝物

 先日、山浦先生の「父さんの宝物」について紹介させていただきました。今日は「宝物」について少し考えてみたいと思います。私たちは自分の大切な「宝物」を抱えながら日々の生活を送っています。「宝物」ですから大事にしまって、時々思い浮べたり、取り出して眺めたりします。それは遠い昔の想い出だったり、出会った物語や誰かからのことばだったりします。先の日曜日に、東京のデパートで開催されていた星野道夫さんの写真展に行ってきました。アラスカを中心に様々な動物や北極圏の自然、そこに暮らす人々の表情を優しい視線で撮る方でした。取材中の事故による死から、20年を記念しての写真展でした。最終日前日ということもあって多くの人が訪れていました。星野道夫さんの素晴らしいところは、被写体となる全てのものに愛が感じられるということです。そしてそれは文章にも表れています。ある作家が「切ると血が出るような文章を書きたい」と述べていましたが、星野さんの文章はどこを読んでも優しさがあり、分かり易いけど奥が深く、何度も何度も読み返したくなる文章でした。私の大好きな「宝物」となっている星野さんの一文です。

 「さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたりすることがきっとある。」星野道夫

2016年9月7日(火)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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クリアファイル買いました!

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ワイルドな星野さん。他の写真はもう少し優しい感じです。

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聖ヨゼフの図書館にもしっかりとありました。「星野道夫の仕事」

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