ライオンロック
夏休み明けの始業の日、台風10号の迷走は私たちの日常生活を大いに悩ませました。予想よりも東にそれたおかげで関東地方への影響は小さいものとなりましたが、予報の進路にあたっている東北地方の方々が心配です。どうか被害が小さいものとなりますように。さて、日本近海にやってくる台風には番号がついています。今回の迷走台風は「台風10号」。新聞やホームページの台風情報を見ていると、ここ数年番号の後にかっこ書きで名前が記されています。今回の台風10号は「ライオンロック」。勇ましい名前だなと調べてみたら、香港の山の名前で「獅子山・Lion rock」、ハイキングコースにもなっていて、1時間ちょっとで登ることができるとあります。そもそも台風の名前は環太平洋の14の国と地域からなる「台風委員会」がそれぞれ10個の名称を提出し、合計140個の名前を順番につけることになっているそうです。ライオンロックは102番目の名前、既に通り過ぎた11号は日本の命名で、「コンパス」でした。台風だけでも調べてみると、意外と知らないことがいっぱいです。発生する地域で基準や呼び名が変わります。たとえばハリケーンとかサイクロン。台風と同じように、名前の付け方にもやはりそれぞれのルールがあります。気になる人は調べてみましょう。
2016年8月30日(火)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸