「自ら考える防災教育」

 校長日記を始めて半年以上になりますが、初めての5日ぶり更新となります。体調を含め思うようにならないことがあり、木、金とお休みをいただきました。ご心配おかけしました。申し訳ありません。

 さて、今日は学園の防災研修がありました。聖ヨゼフ学園の全教職員と、神奈川県内の公私立学校の先生方の合同研修です。テーマは「自ら考える防災教育」、2時間半の講演です。講師は山梨大学大学院の秦康範(はだ やすのり)先生。災害情報や、地域防災、防災教育を専門とされている工学博士です。阪神大震災、東日本大震災、熊本地震等の具体的な事象を引用しながら、児童・生徒に対する防災教育の大切さを話してくれました。「防災訓練のための訓練ではなく、子供たち自らが災害の危険性を感じるような防災教育、訓練が必要である」と、あつい思いを話してくださいました。「周りの状況に、自らの命を守り抜くため「主体的に行動する態度」を育成しなければならない。そのためには、自分が住んでいる地域を知ること、地域を好きになることが防災教育の基本」である、と。研修の目的もそうですが、研修を終えた今、改めて思うことは、地域を大切にし、人の命を大切にすること。災害は思わぬ時に思わぬ形でやってきます。その時に一人ひとりが「自ら考えて行動できる防災」を実行できるように、そのための訓練が必要であるということです。

2016年8月29日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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