幸せな時間
この週末を使って、東日本大震災の被災地を訪ねてきました。2年ぶりの訪問です。気仙沼も陸前高田も相変わらず工事用のダンプカーが激しく行きかっておりました。陸前高田の完成した防潮堤は、12mを超える高さのものと3mの低いものと2重構造で、長さは2000m近くにもなります。被災地の復興について、数年に一度しか訪れないよそ者(私のこと)が、とやかく言うことは出来ません。豊かな三陸の海を守り、同時に30~40年ごとの津波の被害にどう対応するか、行政を含めて地元の方々の苦悩は計り知れません。
今回の訪問の目的は、11月27日の講演者である山浦玄嗣先生との打ち合わせでした。お忙しい中、先生のスケジュールなどの調整を一手に引き受けていらっしゃる出版社の熊谷さんも交えて、3時間半にもわたる長い打ち合わせを無事に終えることができました。正直に言うと、打ち合わせと言うよりは、聴衆二人だけの、超贅沢な講演会でした。被災の時の様子、ケセン語の持つ魅力、信仰生活の喜び、人々との出会いの不思議さ、山浦先生の人柄が体全体(存在そのもの)からにじみ出てきて、この時間がずっと続くと良いな~と心から思いました。また、熊谷さんの話も深いものでした。知的で優しい雰囲気を持ち、良書の出版に強い信念と誇りを胸に、山浦先生と二人三脚で、様々な福音(良い知らせ)の発信を続けて来られたその姿は、とても輝いて見えました。帰りの車の中で、T先生と「お二人のお話を、聖ヨゼフ学園の皆さんに聴いていただきたい」と、あつく語ってしまいました。これからも山浦先生の著作について時々お知らせいたします。
明日8月2日は、「地域公開講座」1日目となっております。また、川崎市立橘高校では、高校入試相談会も開催されております。
2016年8月1日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
山浦玄嗣先生、医師であり、8人の子供を育てられたお父さんでもあります。