聖書に親しむ

 日曜日のミサでは、第一の朗読(多くは旧約聖書)、続いて第二朗読(多くは新約聖書のパウロ等の書簡)があり、最後に福音の朗読がなされます。3つの聖書を読むことで、その日のテーマが理解できるように構成されています。昨日のミサの朗読は、ルカによる福音書7章36~50節の「イエスに赦された罪深い女」の話です。イエスがファリサイ派の人に招待されて食事をしようとしているところに、香油の入った石膏の壺を持って来て、イエスの足元に近寄り、足を涙でぬらし、自分の髪の毛でぬぐい、接吻して香油を塗った。これに対してファリサイ派の男は、「この人がもし預言者なら、自分に触れている女が誰で、どんな人かわかるはずだ。罪深い女なのに」と思った。~略~「 この人が多くの罪を赦されたことは、私に示した愛の大きさで分かる。」 とイエスは言われます。当時のユダヤ人は神から示された「律法」を守ることで神への信仰を示しました。それに対してパウロは「イエスへの信仰によって義とされる、つまり神に対して生きることによって義とされる」と説きます。「罪深い女」は赦されたから多く愛したのでしょうか。多く愛したから許されたのでしょうか。このテーマは長いカトリックの歴史の中でも議論されてきました。そして、このことは私たちの日常生活にも当てはめることができます。心から湧き出る神への思いによって愛は為されるのです。 第一朗読(サムエル記下12章7~10)続く第二朗読(使徒パウロのガラティアの教会への手紙2章16,19~21節)もお読みください。愛の本質が書かれています。

2016年6月13日(月) 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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