ことばの力 クリスマス講演会に向けて(1)

 今年のクリスマス講演会の講師が決まりました。11月27日待降節の最初の日曜日です。講師を引き受けて下さったのは、岩手県大船渡市にある山浦医院の病院長、山浦玄嗣(はるつぐ)先生です。山浦先生は、「ことば」特に方言の持つ豊かな力に着目され、気仙沼のことば「ケセン語」の研究をされています。方言は、その地方の長い歴史の中で生まれ大切に守られてきました。方言でしか伝わらない微妙なニュアンスがあります。たとえば山浦先生はお医者さんですから、患者の方の病状をたずねます。お腹が痛いだけでも、きりきり痛い、しくしく痛い、ちくちくする、等々様々な痛みがあります。地方の病院では、方言による問診がそれを的確に知るのに大いに役立つのだそうです。また、山浦先生は熱心なカトリックの信仰を守り継いで来られました。イエス・キリストの言葉、神の教えを深く理解するために、自分たちの一番理解しやすい「ケセン語」で聖書を読みたいと思われたそうです。

 イエス・キリストも、その弟子たちもガリラヤ地方のなまりがあり、それによってイエスの弟子であることがばれてしまう聖書の一場面があります。(マタイ福音書26章73節参照)これから定期的に山浦先生のご紹介をさせていただきます。

2016年6月9日(木)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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