神様と共に
昨日の朝、事務所からの内線で「緊急の電話が入っています」との連絡がありました。親族でたった一人、カトリックの司祭になった従兄が亡くなったことの連絡でした。司祭に叙階されて60年のお祝いをしたばかりでした。父の長兄となる叔父は、一人息子を修道会の司祭として捧げました。小さい頃、叔父の家に行くといつもお祈りをしていました。私は、この従兄に誘われてカトリックの司祭を目指したことがあります。誰からも愛され、楽しそうに「司祭」を生きている姿にあこがれたからかもしれません。残念ながら私は司祭にはなれませんでしたが、亡くなった神父様は60年もの間、神様と共に静かに歩まれました。最後に神父様の想い出を一つ。中学受験の前日、神父様は人差し指にはめて唱える「ミニロザリオ」をくれました。「答えが分からんやったら、これで頭を叩け、そうすれば答えが出てくるぞ」。私はポケットにロザリオを入れて受験に臨みました。合格はそのおかげ?亡くなった神父様のためにお祈りください。
2016年5月18日(水) 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸