主の昇天
5月8日(日)は「主の昇天」の祭日でした。十字架につけられて死に下ったイエスは、3日目に復活しました。これはキリスト教を信じる人々の根本となる信仰です。そのため、教会の最も大切なお祝いは、クリスマスよりもイースターであると言われます。そして、イエスは復活から40日目に天の父のもとに昇られたのです。多くのキリスト教徒が、死後に天の国に行くことを信じ、希望していることの理由は、ここにあります。さらに来週は「聖霊降臨」(ペンテコステ)と呼ばれる祭日です。教会にとって救いの歴史を示す大きなお祝いが続きます。イエスの逮捕と十字架の刑に怯えていた弟子たちは、復活と昇天、聖霊降臨の恵みを体験した後に大きく変わります。彼らは怯えるどころか、命をかけて神の愛を宣べ伝えるようになりました。その弟子たちの姿を見、弟子たちが伝えたイエス・キリストの言葉を信じた人々が、初代キリスト教徒となったのです。
2016年5月9 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸