朝のバス
多くの生徒が、鶴見駅や菊名駅、または新横浜駅からバスを使って登校します。私はJR鶴見駅からバス通勤をしていますが、バスに乗る時にどのように挨拶するか時々迷うことがあります。学園では「ごきげんよう」の挨拶ですが、バスに乗る時に何と言うか。一般的には「お早うございます」「よろしくお願いします」とか、シンプルに「おねがいします」という方が多いようです。または何も言わず、静かに頭を下げる人もいます。先日、聖ヨゼフ学園小学校6年の女子児童が、私の後から乗ってきました。私はバスの中央あたりに座っていたのですが、その児童は、明るく元気な声で「よろしくお願いします」と私だけでなく、バスに乗っていた全員に聞こえるように挨拶をしました。運転手さんにしているのですが、一緒にいる私たちも爽やかな気持ちになりました。彼女は、後部座席に移動しながら、中高教員の私を見つけて「ごきげんよう」と、また近くにいた学園の職員の方にも「ごきげんよう」と元気に挨拶をしてくれました。静かで上品な挨拶もいいのですが、相手にはっきりと伝わる元気な挨拶は、回りの者に幸せな気持ちを与えてくれます。私も、もう少し元気よく挨拶しなければ。50歳も後半にさしかかって、小学生から、基本的なことを教わっていいることに情けない気持ちもありますが、「気づいた時がスタート」と思い、今日の帰りから頑張ります。
2016年4月22日 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸