思いを一つに
歴史的な建造物である阿蘇神社や熊本城の厳しい現状が、今回の地震の大きさを示しています。共に長い歴史の中で守られてきた建物です。火の国熊本の象徴でした。私は数年に一度、長崎の実家に帰省するとき、大分県別府から湯布院に寄り、阿蘇を抜けて島原半島に渡るコースを取って帰ることにしていました。それは、大分の湯布院に、学生時代大変お世話になった修道会の黙想の家があったからです。今回の地震は、熊本を越えて大分まで震源を広げています。多くの方が亡くなり、行方不明の方もいます。20万人を超える方が避難生活を強いられています。今私たちは、熊本や大分の方の力になることを真剣に考えていかなければなりません。祈りと共に、具体的な行動が求められています。生徒の皆さん、熊本や大分の方々と思いを一つにして、今私たちにできることを、心を込めてしていきましょう。
2016年4月18日 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸