ぶどう園のいちじく

 四旬節第三の主日(復活祭を迎えるための準備期間における三回目の日曜日)の福音書の一節です。

 そしてイエスは次のたとえを話された。「ある人がぶどう園にいちじくの木を植えておき、実を探しに来たが見つからなかった。そこで、園丁(庭園の手入れをする人)に言った.『もう三年もの間、このいちじくの木に実を探しに来ているのに、見つけたためしがない。だから切り倒せ。なぜ、土地をふさがせておくのか。』園丁は答えた。『ご主人様、今年もこのままにして下さい。木の周りを掘って、肥しをやってみます。そうすれば、来年は実がなるかもしれません。もしそれでもだめなら、切り倒してください』(ルカ福音書13章6~9節) 

 今週も回心についてのたとえ話です。本来は、この朗読箇所だけでなく、前後の流れが大切になってくるのですが、敢えて今日は、この部分にスポットを当てて読んでみました。私たちも、この園丁と同じ気持ちで、日々をおくりたいと願います。「もう三年もの間」とは、イエスが宣教した3年間を意味するのですが、学校というものも、3年間を一区切りとし、6年、12年と肥しをやって、実がなるのを待ち続けるぶどう園だと思います。

2016年2月29日 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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