人間社会から神の国へ

 アトリウムの壁画について何度か紹介してきました。モダーンアートですから見る人によって自由に楽しんでいいのです。ただ、私が学校説明会などで、お客様をご案内するときには、以下の点を伝えることにしています。

①モザイク画の下の方は、私たちが暮らす現代社会での生活を表しています。工場のような建物やハートのある家が描かれています。様々な生き物も描かれています。

②ギリシャ語で信仰・希望・愛(ティスピス・エルピス・アガペ―)の校訓が中央に示されており、その上に三位一体の神が描かれています。3つのペルソナ(ゴーストのように描かれているもの)は一つの赤い心臓で繋がっています。

③最上部には、ミサのシンボルとしてカリス(金の聖杯)が描かれています。 

また、このモザイク画を見る時にポイントになるのが、幾つも描かれている矢印のようなものです。大半は上に向かっていますが、中央正面の矢印だけは、上から下に向かっています。神の働きを示しています。私たちは、日々の生活を通して、信望愛の精神を生きることによって、神の国へ繋がっているのです。

2016年2月17日 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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 信仰(ティスピス)希望(エルピス)愛(アガペー)

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  カリス(聖杯)と聖体(パン)を示しているのでは?

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