沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい

 昨日のミサの福音書(ルカ5章1~11節)です。弟子たちの召命、特にペトロがイエスの招きに応じて弟子となる場面です。一晩中苦労したのに何もとれなかった。それなのにイエスはもう一度網を降ろすように命じます。漁師としての経験値より、救い主イエス・キリストの言葉を信じるペトロ。「すべてを捨ててイエスに従った」。ペトロの偉大さが述べられていますが、よく読むとペトロの人間らしい単純さも見えてきます。最初は本意でないそぶりを見せたペトロも、2隻の船が沈みそうなくらいの大漁を目の前に、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深いものです」と言います。疑ってみたり、信じると言い切ったり、これはイエスの受難まで続きます。イエスと生活を共にされた弟子たちでさえ、主の救いの計画が理解できたのは、イエスの受難と復活を経験してからでした。幸いにも福音を読むことができる私たちは、様々な困難な中にあっても、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなければなりません」。なぜなら、全ての人はお互いに「人間をとる(神様の愛を伝える)漁師」だからです。

2016年2月8日 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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