学ぶ理由！
国際バカロレア（ＩＢ）教育に、１０の「ＩＢの学習者像」があります。ＩＢの使命で語られている理念を、具体的な人間像として描いたものです。探究する人、知識のある人、考える人、挑戦する人、コミュニケーションができる人、信念を持つ人、思いやりのある人、バランスのとれた人、心を開く人、振り返りができる人です。目標が10もあると、達成することに不安を感じることもあります。しかし、この中のいくつかは、すでに私たちの中にしっかり育っているものもあります。そして、これらの目標には、一つの共通点があります。それはすべての学習者像への学びには終わりがないということです。常に求め続けていかなければなりません。私は、中学・高校・大学までが「学び」の時であり、その後はそれまでの知識を使って働く時だと思って育ちました。しかし、就職しても学びは続きました。勿論、学校という特殊な環境もあったかもしれませんが、一般の会社でも状況は同じです。私たちは常に学び続けるのです。学ぶということは、今まで知らなかったことを知るということです。今までできなかったことが出来るようになる、もしくはそこに向けて努力するということです。知らなかったことを知る、分からなかったことが分かる、できなかったことができる。大きな喜びを持って学ぶ理由がそこにあります。しかし、喜びを感じる深い学びのためには、基礎的な学力が必要となります。地道な繰り返しの学習が大切なのです。個人的な体験ですが、私が最も苦手だったもの、漢字の書き取り、英単語、因数分解と、化学式の暗記。中高時代に、もう少し勉強していれば、もっと楽しく学べたかもしれないと常に思っていました。ＩＢの勉強会で学んだこと。「学びは終わらない。」そうです、今からでも学べるのです。漢字の書き取り、英単語、因数分解、化学式・・・・・頑張る！
2020年9月1日（火）聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
中学校のパンフレットに詳細があります。ＩＢコーディネーターのＹ先生「ライバルは過去の自分」とありました。日々成長ですね。
