<11月のえんだより>
運動会が終わり、子どもたちは一回りも二回りも成長し、次の目標に向かって歩み始めている姿を見ると頼もしく感じます。
11月の聖句は「憐み深い人々は幸いである」です。以前も紹介したイエス様の山上の説教の一つです。幼稚園ではこの言葉を大切にしながら、感謝する心を深めていきたいと思います。
「憐れむ」という動詞は、ギリシア語、ヘブライ語に遡る古代語を起源とする言葉で、「いつくしむ」と訳すことも出来ます。そこにはお母さんがお腹の中で赤ちゃんを育むという意味が含まれています。何があっても、そのような、包み込むような心で相手に向き合うこと、それが憐みであり、いつくしみです。
私たち皆は、神様から愛され、いつくしまれ、憐みを受けて、この世に生まれてきました。人生の紆余曲折の中で、そのことに気づく機会は少なくあません。それは特に、皆で共に生きる中で、他者から愛される体験を通して得られる気づきです。お互いに大切にされ、愛され、いつくしみを分かち時、感謝の心がわいてきます。感謝の心を言葉にすることは、相手を大切にする、積極的な姿勢です。感謝の心を言葉と行いで分かち合うとき、お互いが喜びに満たされます。
お互いが、感謝しあい、喜びに満たされるプロセスを通して、自己肯定感が豊かに育まれます。このように育まれる自己肯定感は、困難をのりこえて社会を生き抜く「非認知能力」を飛躍的に伸ばす大切な柱となります。
聖クララ幼稚園は、子どもたちを、いつくしみ育むことを通して、このことを実現したいと考えております。
<10月のえんだより>
ようやく少しですが、暑さが和らいできてほっとしています。夕方から夜にかけては虫の音も聞こえ、秋らしさも感じます。
子どもたちは運動会に向け、日々、頑張って練習に励んでいます。大変なこともあるかもしれませんが、目標に向けて頑張っている姿は本当に素晴らしいです。保護者の方々のご協力も連日いただいており、感謝に堪えません。
色々難しいことや、苦しいことがあっても運動会という1つの目的に向かって皆で力を合わせていくことから子どもたちは多くを学んでいきます。力を合わせて頑張るとき、お友達同士のお互いの絆は深まります。支えあい、助け合うことを通した学びも深まります。その結果として技量も高まっていきます。ですが、何よりも大切なことは、共に生きる力が育まれることです。この学びは、生きていくうえで一番大切な学びであると私は思っています。それは、これからのグローバルな地球社会が良い方向に発展していくために、決して欠かすことのできない学びであると私は信じています。
10月の聖句は「柔和な人々は幸いである。その人たちは地を受け継ぐ。」というイエス様の言葉です。柔和という言葉には、謙遜、優しさ、穏やかさ、忍耐強さ、というような意味があります。イエス様ご自身が、優しい方だったことに基づいています。柔和という言葉の聖書的な語源(ヘブライ語、ギリシア語)には、優しいという意味だけでなく、苦しみや悲しみという意味も含まれています。この言葉は、優しく、穏やかになれるために、自己犠牲が伴っていることを暗示しています。柔和さは、相手と向き合う姿勢であり、相手を大切にしたいという愛の心に基づくものです。自分自身を少しでも犠牲にして、相手の善のために関わろうとする姿勢、それが柔和さです。そういう意味では、柔和な人は本当に強い人であるということが出きると思います。本当の強さが無ければ、真の柔和な人にはなれません。言い換えれば、確かな生きる力を持っている人こそ、柔和な人であるということが出来ます。イエス様という方はそのような方でした。
聖クララ幼稚園の子どもたちは、本当に優しいです。練習でなかなかうまくいかない時でも、お友だちを中傷したり、不機嫌になったりするのではなく、いろいろ教えあったり、助け合ったりする道を選ぼうとしています。そういう姿勢は本当にすばらしいです。
間近に迫った運動会に向けて頑張っている子どもたちを教職員一同、全力で支えていきたいと思っております。
<9月のえんだより>
長い夏休みが終わりました。
今年の夏も本当に暑かったですが、皆さんが家族やお友だちと共に過ごし、普段は味わえない様々な体験を通して楽しく過ごすことが出来たとしたら幸いです。楽しく過ごした時間は、成長の糧です。それは生きる力を育む基になります。「楽しかった貯金」という言葉で、私はこのことの大切さを子どもたちに伝えています。楽しかった体験を通して力を蓄えること、そして、その力を皆で分かち合うことの大切さ。皆で分かち合うとき、楽しかった貯金はさらに増えていくものだということ。日常の楽しさ、喜びは分かち合うことによってさらに深まっていくものですが、愛された喜び、大切にされていると感じることの喜びは本当の喜び、朽ちることない喜びです。その喜びを分かち合うことこそ、生きる上で必要な最も大切な力を育みます。
さて、いよいよ2学期が始まりました。2学期には様々な行事があります。それは、とても楽しい行事ですが、皆で力を合わせて創りあげていく行事です。日々の練習は少し大変かもしれませんが、その大変さも目標に向かって歩む上では、とても大切なことです。この、少し大変なことを乗り越えていく時に「楽しかった貯金」はとても役立ちます。ぜひ、存分に使ってもらえたらと思っています。
9月から運動会の準備も始まります。夏休み明けで、環境が急に変わるという面もあって、少しつらかったりすることもあるかもしれません。でも、大丈夫です。先生たちの強いサポートがあります。お友だち同士も、支えあい、励まし合い依、助け合うことが出来ます。そのように導いていきたいと思います。皆で練習に参加していくことは、技量の向上につながるだけでなく、何よりもお互いの絆を深めていく歩みになります。この歩みを通して、実り豊かな、本当に楽しい運動会の準備が出来たらと思います。
今月の聖句は「義に飢え渇く人々は、幸いである・・・」というイエス様のメッセージです。・・・幸いである!!と繰り返される有名なイエス様の山上の説教といわれる部分の一つです。ここにある"義"という言葉の意味は正義と解釈されますが、私たちが理解しているいわゆる正義とは異なる意味をもっています。イエス様が語られる正義とは、神様の愛そのものです。もっと単純にいうと、私たち1人ひとりは神様にこよなく愛された存在であり、そのことが神様の正義であるということです。飢え渇くという言葉は、強く追い求める、渇望する、限りなく希求していくという強い表現です。人間関係においてもそうですが、私たちは愛される体験をすると、益々、その愛を追い求めていきます。お互いの関係性においては、相手の愛を追い求めることと、愛されるがゆえに相手を愛することは一体です。こうしてお互いの愛を深めていくことは必ず報われることをイエス様は約束されたのです。
2学期の様々な活動は、このことを学び、実現していく大きな機会です。元気に楽しく、子どもたちと共に歩んでいきたいと思います。
<7月のえんだより>
今年の梅雨は平年より2週間以上遅く、ようやく最近になって入梅が報じられました。かつての梅雨とは異なり、雨が降れば豪雨となったりする一方、晴れれば真夏のように気温が上昇する等、気候が大きく変動していることを感じる毎日です。このような中、幼稚園においても体調管理を徹底し、元気で楽しく過ごすことが出来るよう、きめ細かく保育を行っていきたいと考えています。
健康に気をつけることが大切であることは誰もが知っています。病気になると大変ですし、身体を壊すときは苦痛が伴います。治療も時には楽ではありません。元気に越したことはありません。ですが、健康である意味はそれだけではありません。
元気であることによって、私たちは周囲の人と喜びを分かち合うことが出来ます。例えば、家族や友人と楽しく食事をすることも、健康であるからこそ出来ることです。自分自身が美味しく、楽しく過ごすだけでなく、皆がそのように過ごし、喜びを分かち合うことが出来る、それによって、お互いの関係性を深めることが出来ることになります。このような分かち合いは、お互い助け合い、支え合うことの基となります。それはイエス様が教えてくださった最も大切なこと、互いに愛し合う生き方そのものです。元気に楽しく暮らすことが出来る身体でいることは、愛し合うことを学ぶための土台にもなると言えます。
もう一つは、身体を丁寧に手入れしながら、上手に使っていくことの大切さです。生命が宿る身体は神様からの最大の贈り物です。よく手入れをしながら、練習を積み重ねることによって身体能力は限りなく拓かれていくことを私たちは知っています。今年はパリでオリンピック、パラリンピックが開催されますが、この世界的な祭典も、身体と心を大切に育み、最大限に輝かしく活かしたことの証しです。それは、多くの人々に感動、喜びをもたらし、希望を与えるものです。オリンピックのような大それたことでなくても、健康に気をつけ、身体を育むことは、他者を元気づけ、希望を与える大きな可能性を帯びています。このこともイエス様の教えに添っています。
7月の聖句は「悲しむ人々は幸いである。その人たちは慰められる」です。なぜそのようなことをイエス様がおっしゃられたか疑問が湧いてきます。悲しみや苦しみは決して願わしいことではないです。しかし、悲しみや苦しみを避けて生きることは出来ない現実があります。生きている以上は、必ず遭遇することです。なぜ悲しみや苦しみがあるかということを理解しつくすことは出来ません。しかし、私たちは、悲しみや試練、苦しみを通して、私たちが多くのことを学び、成長することを知っています。困難さの中で、周囲の人々に支えられながら、乗り越えることが出来た体験は、お互いの絆を深め、その結果、自己肯定感を高める結果をもたらします。お互いが支え合えるために最も大切なことは、悲しみや苦しみを共感し合うことです。共感することは、人間に与えられた最も美しい力の一つだと思います。これは、神様の恵み、計らいによってこそ成せることです。イエス様ご自身が、悲しむ人々、苦しむ人々と共感し、寄り添う方でした。ある時、親しい人の死に接して、大いに泣かれたそうです。イエス様が泣いてくださったことは、大きな慰めになったにちがいありません。共感できることは、相手を慰め、支え、力づける上で、本当に大きな力です。
さて、この力を発揮するためにも健康に気をつて参りたいと思います。高温多湿の毎日となりそうです。皆様のご健康のために心からお祈りいたします。
<6月のえんだより>
6月は生命の力が萌え輝く季節です。和暦では水無月と言いますが、これは田んぼに水がなかったところに水を張り、稲の苗を植える時、という意味です。豊作への願いを込めて、小さな苗を上ますが、稲は水を吸収し日ごとに成長していきます。稲の成長に必要なのは大自然の恵み、そして人の手です。良いお米として実るためには、人の手が必要です。大自然は神の恵み、そして、その恵みを活かして人が創意工夫しながら、苦労してでも手をかける時、私たちは大きな実りを分かち合うことが出来ます。
聖クララ幼稚園のお友達にとって、この季節はどろんこ遊びを楽しむ時です。様々な体験、学びがあります。見るだけでなく、身体の感覚を通して自然に触れることにより、子どもたち一人ひとりは、色々なことを発見すると思います。こうした体験が、生きることの喜びを紡いでいくことは確かです。その喜びが、生きる力そのものだと私は思います。そこに寄り添うことは、私たちの役割です。
6月の聖句は、心の貧しい人々は幸いである。天の国はその人たちのものであるです。心の貧しい人という表現は難しいですが、言語的な意味から解釈すると、自分の弱さ、小ささを認める謙虚な人という意味になります。そういう人々の弱さの内にこそ、愛に満ちた神様が住まわれ、共に歩んでくださるということが、イエス様がもたらされた福音です。
この福音は共に生きる交わりの中で実現します。共に生きる場はお互いを大切にし、助け合い、支え合うためのルールがあります。幼稚園の生活に溶け込むルールも、自分を大切にし、お互いを大切にしあうルールです。このことを大切にしながら歩むとき、きっとイエス様との出会いがあるはずですし、豊かな祝福を分かち合うことが出来るのだと思います。
<5月のえんだより>
青葉、若葉に風薫る心地よい季節を迎えました。カトリック教会で5月は聖母マリアの月でもあります。春から初夏に向かうこの月は、いのちの豊かさに力づけられ、希望を膨らます時だと思います。
毎朝、登園してくる子どもたちの姿を見ていると、そのことを強く感じます。入園、進級し、新たな環境を受け入れ、嬉々として過ごす子どもたちの姿を見るとき、神さまから授かったいのちの輝きを感じます。その姿を見る時、いのちは日々成長するものであり、そのいのちを育むことは大人の責任であることを強く感じます。子どもたちの何気ない日常の中にも、いのちに内在する壮大な力、何物にも代えがたい美しさが満ちていることを、大人である私たちはもっと認め、受け入れることが大切だと思います。
5月、聖クララ幼稚園では特にマリア様のことを思い起こします。マリア様は、イエス様の母です。母として、イエス様を大切に育まれました。経済的には決して豊かではありませんでしたが、マリア様は愛に満ち溢れた家庭の要として、自らの子に愛情を降り注ぎました。福音書の記述をみると、マリア様は時には厳しいお母さんでもありました。間違った道に進まないよう、子どもを大切に思うがゆえに、愛情を込めて、躊躇なくイエス様を叱ることもありました。また、思いやりのあるお母さんでした。地域のお付き合いの中で、このようなことがありました。ある家の婚礼にマリア様がイエス様と共に招かれた時のことです。当時の婚礼は1週間も続き、盛大なものでした。その盛大な婚礼で葡萄酒が足りなくなってしまったのです。あまりに盛大で飲みつくされてしまったのでした。このような事態は当時としては一大事で、お祝いに来られた方に対しては大変失礼なこととされていました。それに気づいたマリア様は密かに、さりげなくイエス様にそのことを伝え、その結果イエス様は水を葡萄酒に変えるという最初の奇蹟を行いました。マリア様の思いやりの心がイエス様の心を動かし、イエス様は神としてのわざ=奇跡を行うことになったのです。マリア様の愛は、子であるイエス様にも、周囲の人々にも余すことなく向けられていました。これが母としてのマリア様の心です。マリア様の愛は、日常の普通の生活の中にある、人を大切にする心の完成形と言えます。イエス様は、このような人々のことを「心の清い人々は幸いである。その人たちは神を見る」と称賛していますが、そのモデルはお母さんの姿であったと思います。そしてお母さんの愛を深め、全うしていくとき、愛の源である神様との出会いがあることをイエス様はお伝えになりたかったのだと思います。
マリア様は私たちの皆の母でもあります。カトリック教会では古代からマリア様を通して祈ることを大切にしてきました。困ったこと、願い事、神さまの助けが必要な時にマリア様を通して祈ります。マリア様はイエス様のお母さんですから、お母さんにお願いをして、イエス様にとりなしていただくのです。思いやりに満ちたお母さんですから、私たちの拙い祈りを確かに神さまのもとに届けてくださいます。5月、幼稚園ではたくさんの祈りや歌をマリア様にささげます。ご家族の皆様の上にも、たくさんのお恵みがありますように!
<4月のえんだより>
ご入園、ご進級、おめでとうございます。
暖かな春の風を感じながら、復活祭の喜びのうちに、今年も、元気な新しいお友達をお迎えすることができましたことに心から感謝したいと思います。子どもたちは神様が私たちにお与えくださった、かけがえのない、大きなお恵みです。神様のいのちの輝きを帯びて皆様のご家庭に生を受けた子どもたちを大切に育むことが出来るよう、教職員一同全力を尽くしてまいりたいと思います。
新たに入園された子どもたちにとって、最初は期待と不安が入り混じり、時には悲しくなったりすることは自然なことです。大好きなお母さんと離れなければならないのですから当然です。聖クララ幼稚園では、ひとりひとりのお子さんの気持ちをしっかりと受けとめ、暖かく寄り添って参ります。その時々の状況、一人ひとりに適った支援を心がけて参ります。私たちは、一人ひとりの子どもたちの中に輝く個性を見出し、それを大切に育んで行きたいと思います。まずは、笑顔で元気に登園し、楽しい園生活が送れるように日々の活動を大切に進めて参ります。どうぞ御家族の皆様も温かく見守って下さい。
ばら組・ゆり組に進級した子どもたちは、聖クララ幼稚園のお兄さん、お姉さんとしての新たな生活が始まりました。ゆり組のお友だちは1年後に就学を控えた最上級生。ばら組のお友だちは、お兄さん、お姉さんとしての第一歩を踏み出す1年。そこには様々なチャレンジがありますから、戸惑う事があるかもしれません。緊張することもあるかと思います。少し辛いと感じることも出てくるでしょう。それでも、このハードルを乗り越え、成長していくことが出来るよう、私たちは暖かく子どもたちに寄り添っていきます。時には感じる緊張や不安を和らげ、安心して自分の気持ちを表現し、明るく楽しく日々を過ごせるよう深く関わって参ります。聖クララ幼稚園は一つの家族のような共同体です。
先日、世界中のキリスト教会は復活祭を祝いました。イエス様は私たちを救うために苦しみを受け、十字架にかけられ死に、三日目に死者の内から復活されました。復活されたイエス様は聖霊のお姿で、私たちの間にいらして、いつも私たちを支え導いてくださいます。私たちを家族のようにひとつに結んでくださいます。聖クララ幼稚園も、そのような家族ですから、お互い、助け合い、支え合いながら歩んで参りましょう。何か心配な事やお困りの事などありましたら、いつでも声をかけて下さい。いつでも御相談に乗れるようお待ちしております。
いつも変わらない慈しみで見守って下さる神様の愛を信頼し、希望を持ってこの一年を歩んで参りましょう。
今年度も教職員一同、心をひとつにして子ども達の健やかな成長を願い励んで参ります。どうぞ皆様の御協力をお願いします。
<3月のえんだより>
このところ、寒暖の差が激しく、身体も心も、それに適応させていくのがなかなか大変な年齢になってきたなと感じます。いよいよ年度末を迎えますね。そんな中で、この1年の子どもたちの成長を見ていると、大人として、とても励まされ、力づけられ、元気をもらうことがしばしばあります。毎朝登園してくる子どもたちに会うだけで、とても元気になります。そして今日も一日頑張ろうと思います。
子どもたちの姿を見ていて、成長するということは、どういうことかと考えてみました。色々なことがわかり、出来るようになってくることは、確かに成長のあかしです。それは可視的でわかりやすい成長の結果です。その背後には多くの人の支えと、子どもたち一人ひとりの努力があり、その実りとしての結果があるのだと思います。
ところで私は昨年の夏休みの終わりに行われたクララ祭で花火の打ち上げの際に、目の周りを火傷しました。せっかく楽しい時だったのに、子どもたちをびっくりさせてしまって申し訳ないなと思っていました。でも、たくさんのお友だちが本当に心配してくれて、優しい言葉をかけてくれました。とても嬉しかったです。最近でも「もう痛くない?大丈夫になった?」と声をかけてくれる子が少なくないです。とても嬉しいと同時に、子どもたちの中に育っている、他者を思いやる心を感じました。
思いやる心、人を大切にする心は、日々の生活の中で、お互いに助け合い、支え合いながら生きていくことの柱となる心です。この心を柱として生きていくことが出来れば、様々な困難を乗り越えることが出来るでしょう。それは愛の力そのものだと思います。
イエス様の弟子の1人にヨハネという人がいました。一番若かった弟子で、他の弟子と違って、イエス様が十字架にかけられたときも、イエス様のもとを決して離れなかった唯一の弟子でした。ヨハネは新約聖書の中で、愛について繰り返し語っています。ヨハネが伝えようとしたことは、愛のみであり、ヨハネにとって神さまは、愛そのものでした。このことをヨハネが確信するようになったのは、神さまの愛を目の当たりにし、その愛に包まれて生きることが出来たからです。ヨハネは若いころは「雷の子」とイエス様から呼ばれたほどに、荒っぽい性格の人でしたが、愛された体験から、生涯をかけて愛する人に変容していきました。
愛は何物にも代えがたい生きる力です。成長することは、愛する力を育むことでもあると思います。それは朽ちることなく、無限に広がる力です。それは愛されることを通してのみ育まれていきます。
聖クララ幼稚園の子どもたちの愛する力は確かに育まれてきています。お友だち同士、先生方とのやり取りの中に、相手を大切にする姿勢がよく表れてきています。これが本当の成長の証だと思います。
3月は卒業、進級に向けた締めくくりの月。それは新たな飛躍に向けた、旅立ちの時でもあります。ひとつのことが終わるということは、もうすでに、新たな出発の入り口をくぐったということに他なりません。聖クララ幼稚園のお友だちが、進学、進級に向け、力いっぱい羽ばたいていけるよう全身全霊でサポートしていきたいと思います。
1月の下旬から寒い日が続いています。元旦に突然襲った震災の被災地のことを思うと、心が痛みます。出来る限りの支援をしたいと思いながらも、ほとんど何も出来ない自分の無力さを感じます。大雪にも見舞われ、極寒の中で困難な生活を強いられている被災地の方々がおられる一方で、安寧に過ごすことが出来る私がいるということはどういうことか。どうして神さまはこのようなことをおゆるしになるのか。疑問が疑問を呼び、あげくの果てに不条理さを感じてしまいます。
年明けの大掃除の日、「お正月は楽しかった?」とたずねると、あるお友だちが「とってもかわいそうだった」と答えてくれました。お正月は子どもたちにとっても大人にとっても特別な時であり、家族で喜びを分かち合うかけがえのない時です。そうすることは、とても大切なことです。その子にとっても、楽しいお正月であったと思います。だからこそ、テレビを観た時、とてもかわいそうに感じたのだと思います。小さな子どもにとって、あの映像の衝撃は大きすぎるのではと少し心配になりましたが、「かわいそうだった」という言葉に、私はぬくもりを感じました。被害を受けた人たちを思いやる心。その力は大きいなと感じました。
「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」(ローマの信徒への手紙12章15節)という言葉が聖書の中にあります。キリスト教迫害の先頭にたった人ですが、イエス様と出あってから一転し、使徒となったパウロの言葉です。私たちが共に生きようとする時に、共感する力はとても大切です。ですが、それ以上に、これはイエス様ご自身の生き方であり、愛そのものです。私たちが生きていくうえで最も大切な柱となるのは愛です。愛とは神さまが、私たちにくださった真に生きる上で必要な力です。それは聖クララ幼稚園の柱でもあります。
神様に信頼し、お互い共感し、支え合い、助け合って愛に生きようとする時、希望というもう一つの力が私たちの歩みを力強く牽引していく。そうすると、どんな時でも喜びを見出すことが出来るとパウロは言っています。
出来ることは小さくても、思いやる心、共感する心は祈りに他ならないと思います。神様は、そのような無垢な祈りを聞きいれてくださるだろうと思います。それを絶やさず歩んでいきたいと思います。
年度末も押し迫っています。様々な行事もあります。就学に向け、また進級に向けた最後の準備の期間です。一日一日を大切に、愛する心を柱に、子どもたちを支えていきたいと思います。新年度に向け希望を温めながら。
(2月)
新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
新年を祝うことは、世界中の文化に根付いた大切な慣習です。新たな年に希望をいだき、その実現に向けて心を新たにすること、それは全ての人にとって大切なことだと思います。
しかし、私たちの周囲には激しい戦争が止むことなく続き、多くの人々が、特に弱い立場にある人々が悲惨で過酷な日々を送らなければならない現実があります。戦争という現実は人間が作り出したものです。それは究極的には人間の心が生み出した現実、争う心、互いの違いを受け入れ合わない心、他者をゆるさない心、そのような日々私たちが陥りやすい心が、時には争いとなり、互いに殺し合う戦いにまでになってしまうのだと私は感じます。
教会では、12月25日のクリスマス以降、1月8日の主の洗礼の祭日まで、イエス様のご降誕のお祝いをしました。そのお祝いの期間の元日1月1日は神の母マリアの祭日で、教会はこの日を「世界平和の日」としてお祈りをささげます。この日には再び、イエス様がお生まれになり、飼い葉桶に寝かされ、マリア様とヨセフ様に見守られながらすやすやと眠っておられることを記した聖書の言葉を聞きます。
困難なさなかにあっても、この家庭には平和があったのです。これがクリスマスのメッセージのひとつです。平和の基は家庭にあり、家庭の平和が、社会に浸透していく、それが世界平和にまでつながること、これこそがイエス様が自ら人としてお生まれになることによってお示しになった模範だと思います。
聖クララ幼稚園は子どもたちにとっても一つの社会です。様々な個性が共存し共に歩み学びあう社会です。聖クララ幼稚園はお互いの違いが良いことであり、それがとても素敵なことであることを学びあい、喜び合う場です。その歩みを通して、共に生きることの大切さを身に着けていく場です。この学びこそが平和の基となると私たちは確信しています。
3学期は締めくくりの時、そして新たな歩みの準備をする大切な期間でもあります。お互いに助け合い、支えあいながら創りあげていく学びの多い場でもあります。子どもたち一人ひとりが、そこでお互いにゆるし合い、認め合い、支えあいながら友情を深め、逞しく育っていけるよう全力で取り組んで参りたいと思います。
(1月)
11月の中旬を過ぎてからにわかに気温が下がってきて、秋を越し、冬の始まりを感じるようになりました。気候が変動している影響か、季節の移ろいが以前とは異なっているようです。
幼稚園ではクリスマスの準備が始まりました。クリスマスの準備の期間はアドベント=待降節と呼ばれていますが、その意味はイエス様のいらしたことを思い起こし、また世の終わりには輝かしいお姿で再びおいでになることを待ち望む時でもあります。それは、とても静かで豊かな期間です。街中でみられるクリスマスの様子とはだいぶ異なります。
幼稚園では先週馬小屋を出しました。それはイエス様が馬小屋でお生まれになったことを思い起こすためです。
当時のローマ帝国で人口調査が行われたため、母であるマリアとヨセフはベツレヘムを訪れました。マリアは出産を間近に控えた状態だったので、さぞかし不安があっただろうと想像します。いくつもの宿屋に宿泊を断られたのには理由があったようです。当時の宿屋はいわゆる雑魚寝の宿泊施設でした。個室があったわけではないのです。なので身重の状態では旅館の方も泊めるわけにはいかないという事情もあったでしょうし、両親にとっても、そのような場所は安心して子どもを産める場所ではなかったと考えられます。そんな中で馬小屋はある意味で安心して子どもを産める場所であったということが出来たかもしれません。イエス様はヨセフと動物たちだけに見守られながら静かにお生まれになったのです。
このことは、イエス様がお生まれなった時、人間社会がそれを受け入れる準備が出来ていない、つまりそのような場が社会にはなかったことを象徴的に表しています。馬小屋だけがイエス様をお迎えする場だったのです。
救い主はそのようにおいでになりました。そしてこの世で、神でありながら人として生活し、十字架にかけられて死に、復活し天に上って永遠に私たち一人ひとりと共にいてくださっています。ですが私たちにそれが見えるかどうかは私たちの生き方にかかっています。
馬小屋は、私たち一人ひとりの心でもあります。心にイエス様をお迎えする場所を作ることを通して、私たちは神様の愛を知ることが出来ます。それは自分の周りにいる人を隣人として、友として受け入れることです。マザーテレサは出会う人全てがイエス様であると確信して奉仕を続けていました。それはお互いを大切にし、助け合い支えあうことがイエス様ご自身に親しく接すること、そしてイエス様と共に生きることと等しいことを意味しています。私たちは、このことを大切にしながらクリスマスの準備をしたいと思います。
どうぞ、良いクリスマスをお迎えください!
(12月)
運動会が終わり、子どもたちは一回りも二回りも成長したように感じます。すばらしい運 動会でした。保護者の皆様方の強いご支援をいただき、子どもたちも一生懸命頑張って、大 きな成果を上げることが出来たと思います。ここで培った力は、生涯に渡って活かしていく ことが出来る、大きな力の礎になると思います。
11月は「感謝すること」の大切さを中心に保育を行っていきます。今月選んだ聖句で使 徒パウロは「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」と 言っています。パウロという人の生涯は様々な苦難に満ちていたので、いったどうしてその ようなことが言えるのかと思ってしまいます。しかし、パウロが書いた様々な手紙を読むと、 本当にパウロは苦難の中で喜び、感謝の心に満ちていたことがわかります。それはパウロの 中に満ち溢れていた神さまの愛によるものでした。
私たちにも愛され、大切にされているという信頼に包まれているとき、困難があっても喜 びを感じ、感謝の気持ちを表すことが出来た体験があると思います。感謝は、愛される喜び を通して自ずと現れる心です。喜びがあるから感謝出来るのです。本当の喜びは苦難の最中 にあっても見出すことが出来る力です。すべての源は愛にあります。
マザーテレサの言葉に「喜びは祈り、喜びは力、喜びは愛」という言葉があります。また、 マザーは「愛の反対は無関心。ありがとうの反対は、あたりまえ」ともおっしゃいました。 深い意味を持つ言葉だと思います。マザーテレサは喜びの使徒といわれるように、深い喜び に満たされ、多くの人に喜びと希望をもたらした人でした。絶えず困難に直面しながらも、 このような生き方を深められたのはイエス様に愛されていることを確信し、それに応えた いとの強い思いに駆られたからだといいます。
「ありがとう」という言葉の反対は、「あたりまえ」というマザーの言葉は日本語にも通 じるものがあると感じます。日本語では有難いと漢字で書きますが、それはあらゆることが 当たり前のことではなく、本当に有難くかけがえのないものだから感じる心を表した言葉 なのだそうです。美しい言葉だと思います。人としてお互いの関わりが、有難くかけがえの ないものとなるためには、お互いを大切にしあうことが必要です。このことを肝に銘じなが ら11月を過ごしていきたいと思います。
(11月)
2学期が始まり、子どもたちは運動会に向け、一所懸命練習に励んでいます。様々な競技の技を磨くこともさることながら、お互いに協力し合い、助け合うことを学んでいくことが、運動会の準備として重要です。一日一日、努力を積み重ねていくことによって子どもたちは着実に成長していきます。その歩みを支えることが、私たちの務めです。
目標に向かって共に歩む時、チームワークが何よりも大切です。皆の力を活かしあうことで大きな力が生まれることは確かです。チームワークを通して築かれる絆は、何にも代えがたいすばらしいものです。
共に歩む歩みは、お互いをささげあう歩みです。時にはつらいこと、悲しくなることもあります。どうしたらよいのかと葛藤することもあります。その時こそ、チームワークが力を発揮します。励まし合い、慰めあい、ゆるしあうことによって、お互いの絆は深まり、仲間としての一体感が生まれます。
聖クララ幼稚園の2学期は色々な行事が目白押しに続きます。子どもたちは、皆で力を合わせて準備を進めながら、これから生きていくうえで、いちばん大切なことをつかみ取ることが出来るだろうと思っています。
イエス様の切なる強い願いは「皆が一つになるように」でした。皆異なっていても、お互いの違いを超えて一つになることのすばらしさをイエス様は身をもってあかしされました。お互いの一致があるところに、神さまが確かにいてくださいます。
違いを超えて一致するために、赦しあうことが不可欠です。赦すことはキリスト教の掟の中で一番難しいものだと思います。しかし、赦しがどんなに難しく、許容出来ない次元のものであっても、赦そうと意思をもつことによって、赦す力は与えられます。赦しはお互いの間に大きな癒しをもたらします。それは神様のお恵みです。聖クララ幼稚園の子どもたちは、日々、「ごめんなさい」と赦しあうことで、この恵みを確かに受け取っています。
(10月)
長い夏休みが終わりました。
お休み中、皆さんは様々な体験があったと思います。気候変動によって酷く暑い夏でしたが自然に触れ、家族やお友だちと過ごす中で、普段は味わえない豊かな体験を通して様々なことを学ぶことが出来たとしたら幸いです。子どもたちは大人とは比べる余地がないほど豊かな感性をもっています。レイチェル・カーソンという人が昔『センスオブワンダー』という本を書きましたが、聖クララ幼稚園の子どもたちも、この感覚をしっかり持っていて、羨ましく感じることがよくあります。自分自身も小さかったころには夏の太陽の強い日差し、川の水の冷たさ、とても広い海と塩の香り、森の木々、生い茂る葉っぱの匂い、虫たちの声にわけもなく感動し、小さな自分を遥かに超える自然の雄大さにただただ「すごい、すごい!!」と感じる日々があったことを覚えています。センスオブワンダーというのは、そのような感覚です。聖クララ幼稚園の子どもたちも、そのような感覚を豊かにもっています。そのころと比べると自然環境もだいぶ変わりましたが、それでも生命の輝きである自然に様々に触れることは今でも出来ることだと思います。自分を超えた存在に感動することは、大人になっても大切なことですが、それは神様との出会いに繋がる感覚でもあります。自然の美しさ、壮大さに感動する感覚は、それらの全てを創造された神様と出会う道でもあります。神様の愛がそこにあまねく現れているからです。それはイエス様の生き方を通して現わされた愛でもあります。
自分を遥かに超える存在、その愛と出会うことは、自分自身を正しく知り、活かすことにもつながります。一人ひとりは小さな存在であっても、神さまから深く愛された存在であり、その愛の中で生きることを選択するとき、大きな力が与えられ、互いの違いの良さを活かしあいながら共に豊かに生きる道が拓かれます。
2学期は様々な行事があります。皆で力を合わせて作りあげていく様々な行事です。1学期の学び、夏休みの経験を活かして実りある日々を分かち合っていくことが出来たらと祈ります。長い夏休みが終わり、少し寂しい気持ちになる子どもたちもいるかもしれませんが、
『ナルニア国物語』の末尾に書かれているように「・・・ここからが本当の物語の始まり」です。もっと豊かで楽しい日々が始まります。一緒に頑張って行きましょう!
長い夏休みが終わりました。
お休み中、皆さんは様々な体験があったと思います。気候変動によって酷く暑い夏でしたが自然に触れ、家族やお友だちと過ごす中で、普段は味わえない豊かな体験を通して様々なことを学ぶことが出来たとしたら幸いです。子どもたちは大人とは比べる余地がないほど豊かな感性をもっています。レイチェル・カーソンという人が昔『センスオブワンダー』という本を書きましたが、聖クララ幼稚園の子どもたちも、この感覚をしっかり持っていて、羨ましく感じることがよくあります。自分自身も小さかったころには夏の太陽の強い日差し、川の水の冷たさ、とても広い海と塩の香り、森の木々、生い茂る葉っぱの匂い、虫たちの声にわけもなく感動し、小さな自分を遥かに超える自然の雄大さにただただ「すごい、すごい!!」と感じる日々があったことを覚えています。センスオブワンダーというのは、そのような感覚です。聖クララ幼稚園の子どもたちも、そのような感覚を豊かにもっています。そのころと比べると自然環境もだいぶ変わりましたが、それでも生命の輝きである自然に様々に触れることは今でも出来ることだと思います。自分を超えた存在に感動することは、大人になっても大切なことですが、それは神様との出会いに繋がる感覚でもあります。自然の美しさ、壮大さに感動する感覚は、それらの全てを創造された神様と出会う道でもあります。神様の愛がそこにあまねく現れているからです。それはイエス様の生き方を通して現わされた愛でもあります。
自分を遥かに超える存在、その愛と出会うことは、自分自身を正しく知り、活かすことにもつながります。一人ひとりは小さな存在であっても、神さまから深く愛された存在であり、その愛の中で生きることを選択するとき、大きな力が与えられ、互いの違いの良さを活かしあいながら共に豊かに生きる道が拓かれます。
2学期は様々な行事があります。皆で力を合わせて作りあげていく様々な行事です。1学期の学び、夏休みの経験を活かして実りある日々を分かち合っていくことが出来たらと祈ります。長い夏休みが終わり、少し寂しい気持ちになる子どもたちもいるかもしれませんが、
『ナルニア国物語』の末尾に書かれているように「・・・ここからが本当の物語の始まり」です。もっと豊かで楽しい日々が始まります。一緒に頑張って行きましょう!
(9月)
6月に入り梅雨の季節を迎え、気温の寒暖差が大きな日々が続きました。湿度も高くなり、体調を崩す方も少なくないようです。様々な感染症も増えており、聖クララ幼稚園でも健康管理の観点を重視しながら教育活動を進めております。
新年度を迎えた4月から日々、日照時間が長くなり6月末には一年で最も日照の長い夏至を迎えました。夏至は春に芽生えた生命がいよいよ盛んになることを味わい、感謝する時です。ヨーロッパ等のキリスト教圏ではこの日を聖ヨハネ祭として盛大に祝います。国によっては祝日でお休みになっていたりします。この日には季節に合ったご馳走を作り、焚火を焚いて、ダンスをして夜更けまで楽しく過ごします。それは生命の輝きを祝う日です。
聖ヨハネはキリスト教で洗礼者ヨハネと呼ばれる聖人で、イエス様がいらしやった時代を生きた人でした。聖ヨハネは救い主であるイエス様がいらっしゃることによって拓かれる新しい真の生き方を証しした人でした。
季節は夏至に向かってで陽が長くなり、生命はいよいよ輝いていきます。しかし、夏至を過ぎると冬至に向け陽は日々徐々に短くなっていきます。それでも、生命は成熟、実り、完成へと向かうのです。
神さまからいただいた私たちの生命も、それを正しく、相応しく使いこなして生きることによってこそ成熟、実り、完成へと向かっていきます。しかし、生き方を誤れば、生命の輝きを損ねて、その破壊を招く結果をももたらします。戦争のような出来事はその最たる結果だと思います。生命を正しく、相応しく使い活かしていくために私たちは学ぶ必要があります。正しさの基準は愛にあります。
真の実りに向かう生き方とは、愛を基にした生き方に他なりません。お互い、支えあい、助け合う生き方、それはシンプルですが、愛を要にして力強く、共に生きる生き方です。そもそも愛は神様から授かった生きる力で、死をも超えて永遠に生きていくための力です。
聖クララ幼稚園では日々、お友だちと共に過ごすことを通して、この生き方を学んでいきます。そして確かに子どもたちは少しずつ、学びを深めてきています。気遣いをしたり、親切な言葉をかけたり、トラブルがあった場合でも、それを乗り越えてお友だちとの関係を深めようとしたり等々。この小さな歩みの継続が、人生の豊かな実りに向かって開いていくと私たちは信じています。
皆様の上に神さまの豊かな祝福があるようお祈りいたします。
(7月)
5月に入ってから夏のような猛暑、そして急激な気温低下など、寒暖差が非常に激しい日々が続きました。通常の自然現象ではなく、人間が介在する様々な事象を原因とした負の影響を感じざるを得ません。私たちの日々の生活が自然の恵みに支えられていること、私たちが自然と共生する存在であることを、子どもたちと共に感じ、味わい、考えていくことが出来ればと願っています。
これから梅雨期に入り、それを経て、夏に向かいます。季節が変化していくことを感じ取ることで、私たちは多くを学ぶことが出来ます。聖クララ幼稚園では、どろんこ遊びをすることが恒例です。どろんこ遊びは、神さまが創造された自然の恵みである土を体感することを通して、豊かな体験、学びを深める機会です。どろんこを目で見て、手で触れて、体中泥だらけになって遊ぶことは、神さまが与えてくださった身体感覚を豊かに育む良い機会でもあります。大人になってしまうと、泥は汚いものという観念にとらわれてしまい、ともすれば、その観念に支配されてしまうことがあります。このような観念によって生きることの喜びを狭くしてしまうこともあります。子どもたちは純粋に喜びを感じ取る力をもっています。どろんこ遊びの中に無垢な喜びを見出すことで、自然を愛おしむ心が涵養されます。お友だちと共に楽しみを分かち合いますので、お互いを大切にしあう心も育っていきます。生きるということは、喜びを分かち合うことによって紡がれていくことが大切です。子どもたちのどろんこ遊びが、たわいもない遊びであったとしても、それが自然と共生し、持続可能な地球環境を未来に向かって創造していく歩みの礎になると、私たちは信じています。
5月には全体朝礼も始まりましたし、マリア祭も皆でお祝いしました。皆で共に過ごす園生活がこれからも深まっていきます。色々慣れてくると、様々な壁にぶつかります。その壁を、お互いに助け合い、支えあうことで乗り超えることが成長の要となります。その歩みを温かく支援するのが聖クララ幼稚園の教育です。そのために教職員一同、日々誠実に歩んでまいりたいと思います。
6月はイエス様のみ心の月でもあります。溢れ出るほどの豊かな愛で私たちを愛してくださるイエス様の豊かな祝福をお祈りいたします。
(6月)
青葉、若葉に風薫る心地よい季節を迎えました。カトリック教会で5月は聖母マリアの月でもあります。春から初夏に向かうこの月は、いのちの豊かさに力づけられ、希望を膨らます時だと思います。
毎朝、登園してくるお子様たちの姿を見ていると、そのことを強く感じます。新年度、幼稚園の生活が始まり、はじめのうちは泣いてしまったり、不安を感じたりしていたのに、今ではすっかり元気に楽しそうに通ってくるお子様たちの姿を見ることができます。その姿を見る時、いのちは日々成長するものであり、そのいのちを育むことは大人の責任であることを強く感じます。
子どもたちは、少しずつ小さなハードルを越えていくことで育っていきます。ハードルを越えることには楽しいことでもありますが、自分には無理だと感じて気後れしたり、こわくなったりということもしばしばです。そのような時こそ、ハードルにチャレンジしてみること、そのチャレンジを皆で助け支えること、そうすることによって子どもたちは生きる力を豊かにたくわえ、楽しく生きるすべを身に着け、周りの人ともそれを分かち合うことが出来るようになっていいきます。
5月連休明けには年少さんのお弁当も始まり、全体朝礼やマリア祭などの行事も行われます。4月のハードルより少し高いハードルを皆で助け合いながら越えていく生活が始まります。慣れてきたからこそ、お友達同士の小さなトラブルがあったりルールを守ることに困惑したりすることもあります。それは皆で仲良く、楽しく過ごすことを学ぶ大切な時でもあります。聖クララ幼稚園では、この豊かな学びの時を活かすため、丁寧に一人一人と関わりながら、対処していきたいと思います。
聖母マリアの月である5月、母としてのマリア様の姿だけでなく、神さまの愛に信頼し、周囲の人、特に困難にあう人たちを思いやる心に学びたいと思います。マリア様の執り成しを通して、皆様の上に神さまの豊かな祝福があるようお祈りしたいと思います。
(5月)
新たに聖クララ幼稚園の園長職を拝命いたしました伏島隆興と申します。よろしくお願いいたします。暖かな春の風を感じながら、復活祭の喜びのうちに、今年も、元気な新しいお友達を迎えることができましたことに心から感謝したいと思います。神様から与えられた無限の可能性をもつ子どもたちを大切に育むことが出来るよう、教職員一同全力を尽くしてまいりたいと思います。
新たに入園されたお子さんたちにとって、はじめは期待と不安が入り混じり、泣いて登園する日があると思います。大好きなお母さんと離れなければならないのですから当然です。聖クララ幼稚園では、ひとりひとりのお子さんの気持ちをしっかりと受けとめ、暖かく寄り添いながらその時々の状況に適った必要な援助をして参ります。一日も早くお子さんたちの中に輝く個性を見出し、笑顔で登園し、楽しい園生活が送れるように日々の活動を大切に進めて参りたいと思います。どうぞ御家族の皆様も温かく見守って下さい。
年中・年長組に進級されたお子さんも、新しい環境に少し戸惑う事があるかもしれません。その緊張や不安を和らげ安心して気持ちを表現し、穏やかに日々を過ごせるよう配慮致します。きっと新しいお友達を迎えた喜びの中、優しく声をかけ幼稚園の楽しさを伝えてくれる事でしょう。進級の緊張を大きな喜びに変えられるよう努めて参りますのでご安心下さい。そして、お母様同士も声をかけ合い、新しい環境に戸惑いを感じているお母様のサポートをして頂き、それぞれの経験をわかち合えれば良いですね。聖クララ幼稚園で出会ったひとつの家族として互いに支え合い心を合わせていきたいと思います。
何か心配な事やお困りの事などありましたら、いつでも声をかけて下さい。いつでも御相談に乗れるようお待ちしております。
いつも変わらない慈しみで見守って下さる神様の愛に信頼し、希望を持ってこの一年を歩んで参りましょう。
今年度も教職員一同、心をひとつにして子ども達の健やかな成長を願い励んで参ります。どうぞ皆様の御協力をお願いします。
(4月)
先月は寒い日が続きましたが、日射しのあたたかさに春を感じる頃となりました。向いの教会の庭にはあんずの花がかわいらしい花を付け、樹木の小さな蕾は春風と共に開花を待ち望んでいるようです。それは新しい旅立ちや進級に胸を躍らせている子ども達の姿に似ています。
各保育室から聞こえてくる「思い出のアルバム」や「ありがとうさようなら」の歌に今年度も残り少なくなった事をしみじみと思います。どの曲も楽しかった日々を思い返し、そこから大きく成長していく子ども達の希望の歌です。子ども達の可愛らしい歌声を聞きながら幼稚園で過ごした時間の中に目には見えない大切なものが確かに育まれていると感じています。
さて先日の母の会での講演会はいかがでしたか?相手の話を聞く事の大切さ、聞き方についてシスターがお話してくださいました。日常生活の中で様々な場面でどんなふうに自分自身が相手の、特にお子さんの話を聞いていたか良い振り返りになった事と思います。会話のキャッチボールにおいて白いボールは白いボールのまま返すという事がとても難しいという感想が多く寄せられていました。私達はついその時の感情や体調で白いボールに色を付けてしまったり、時には良かれと思って相手の真の思いを受けとめる前にこちらの思いを返す事もあるのだと気付かされました。「今日のかけっこ3等だった」という息子に「3等だってすごいよ!頑張ったね!」とお母さん。息子を励まそうと思って言った言葉なのですが、くやしい、悲しいという気持ちを受け止めて欲しかった息子にはわかってもらえたという感覚が得られなかったという事例がありました。色を付けて投げ返してしまったのですね。この場面では「3等だったんだね」とことばをくり返す能動的な聞き方をし「そうなんだよ、1等が良かったのに...」等次のことばを促すことにより子どもの本当の気持ちをすくいあげる事ができる!聞くという事では、子ども(相手)の気持ちに寄り添う聞き方が大切だという事です。その事を意識するとしないでは聞き方が全く違ってくると思いますので、心に留めておきたいものです。
子育てはとても大変ですが、それと同時に喜びの大きい素晴らしいものです。私達がより良く子ども達の成長を支え導いていけるように、そして子ども達の愛と信頼にふさわしい者となれるように励んで参りたいと強く思います。
旅立ちの季節を迎え、大切なお子さんを私共に委ねて頂けた事の幸せを職員一同しみじみと感じています。そして保護者の皆様の園に対するご理解とご協力に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
(3月)
寒い毎日が続いていますが子ども達は元気に園庭を走り回り、賑やかな弾む声が寒さを吹き飛ばしてくれそうです。そのパワーに私達大人も「さむいさむい」と背中を丸めてばかりもいられません。冬の寒さや自然を楽しみながら、寒暖差を感じる大切な体のセンサーを鈍らせないようにしたいものです。この冬は、コロナに加えてインフルエンザの流行も懸念されており、年明けから少しずつ広がりを見せているようです。引き続き手洗い、うがい、手指の消毒をしっかりとし体調管理をしていきたいと思います。
3学期を迎えて1ヶ月が過ぎました。先日の全体朝礼では「お当番さんがお休みのお友達を知らせてくれるのは助かるのだけど、先生の目を見て話してほしい」という事、そして「クラスの中で誰がお休みなのかわからないのは寂しいな」という事を話しました。欠席の人数が多い時はすぐに名前が出ない事も仕方ないけれど、誰がいなくても気にならないのではなく、お休みのお友達を気遣う人であってほしいと伝えました。
まとめのこの時期は生活の見直しをしながら過ごしていますが、日々の生活の中で体験していくひとつひとつが子ども達の成長に繋がっていき、そのひとつひとつは無駄なものはないと感じています。成長していく過程の中で子ども達は様々な事と戦っています。うまく出来なかったり、くやしい思いをしたり、失敗したり、時に涙しながら乗り越えていきます。その過程が将来の大きな力になるのです。苦労させないようにと先回りばかりせず、たくさんの経験をして豊かな人格の基礎作りをして欲しいと思うのです。進級、進学に期待の気持ちが大きく膨らんでいくこの時期に大きく伸びようとする力を大切に育んで参りましょう。
今年の作品展のテーマは「星の金貨」です。どの学年も物語を味わい作品を作っていきました。イメージを共有し、協力し合って作り上げた作品をじっくりとご覧頂きたいと思います。作品展を通して子ども達は満足感や達成感を味わい、そしてお友達と共に活動する中で協調性も育っていきました。どうぞ当日は子ども達の解説に耳を傾けて頂き、創意工夫や感性の豊かさをお楽しみ下さい。
(2月)
あけまして
おめでとうございます。
ご家族揃って心新たに新しい年を迎えられた事と思います。家族の笑顔の中で心穏やかに新年を迎えられる事は何にも変え難い喜びです!
昨年の漢字ひと文字は「戦」という事でした。冬季オリンピックやワールドカップ等の心沸き立つ「戦」もありましたが、ロシアによるウクライナ侵攻や様々な出来事、事件に大きな不安を抱く一年でもあったと思います。新型コロナウィルスの感染についても、まだまだ心を砕かざるを得ない状況に変わりはありません。今年こそは心が開放され不安なく皆が平和に過ごせる一年となるようにと願います。
さて冬休みはいかがお過ごしでしたか?コロナの影響で控えていた事も少しずつ元に戻ってきたこともあり、お正月の準備やお正月行事、昔ながらの遊びや伝統を感じる事ができたのではないでしょうか?子ども達の冬休みの思い出話を今年も又、楽しく聞かせてもらおうと思っています。
幼稚園ではまとめの時期である三学期が始まりました。三学期は進学、進級を踏まえ、生活習慣を見直しながら行事を通して学んできた事をしっかりと定着させていけるよう励み、四月からの成長を捉えながらそれぞれの学年が最終の目標に向かってこれまで積み上げてきたひとつひとつを丁寧に確認して参ります。そしてそれが四月からの新しい環境に対応できる良い出発の力になると思います。三学期はクラス、学年を越えて協力しながら取り組む作品展やお別れ会等があります。楽しい思い出となる行事のひとつです。御家族の皆様も参加して頂き、子ども達の成長を感じて下さい。
今月は平和について子ども達と考えて参ります。私達が仲良く平和に生きる為にはどうしたら良いのか、本当の平和とは何か?世界に目を向ければ様々な問題が山積していますが、私達が嘘のない誠実な心で信頼し合えるように話していきたいと思います。自分の事ばかり考えたり、わがままを言っていたのでは仲良く生活できない事に気付き、相手の事を考える心や誤ちを許す心の大切さを伝えて参ります。子ども達が共感できる愛の心を持ち、平和を作っていける人になれるようにと願っています。
今年も子ども達の健やかな成長を願い、職員一同心をひとつにして頑張って参りますので、保護者の皆様のご協力をよろしくお願い致します。
神様の愛と平和がすべての人に広がり、皆様ご家族の上に豊かな祝福がありますようにお祈り申しあげます。
(1月)
寒さと共に日が暮れるのも早くなり、今年も残すところあとわずかになりました。先月は、寒暖差もあって鼻水等の風邪症状が気になりましたが残り少ない2学期を元気に過ごせるよう体調管理を十分にし、良い一年の締めくくりにしていきたいと思います。どうぞ御家庭でも規則正しい生活と手洗い、うがいの励行をよろしくお願いします。
今年もあとわずかとなり街中も慌ただしく、そして賑やかになってきました。幼稚園でもクリスマスの準備が始まっています。ただただ賑やかできらびやかなイベントではなく、本当のクリスマスの意味を知り、イエス様の御誕生をお祝いする為にそれぞれの学年で取り組みをしています。
「サンタさん来るかな?」と心待ちにする子ども達。プレゼントを貰う事はとても嬉しい事です。でもそれだけではなく、いつも沢山のお恵みや愛を受けている事、支えられている事に気付き、世界中の孤独で貧しく明日の食べ物さえままならない子ども達がいるという事を知る事は子ども達にとって大きな意味があると思っています。何不自由なく幸せに暮らしている子ども達にとって想像するのは難しい事だと思いますが、幼稚園では救い主でありながら貧しい馬小屋で最も弱い存在である乳飲み児として貧しい者、弱い者の友としてお生まれになったイエス様の御誕生を祝うこの時にキャンドルサービスや聖劇を通して、困難や苦しみの中にある子ども達に目を向け、心を留め、祈りを捧げられるように取り組んで参ります。
「クリスマスってなあに?」の問いに年少さんも「イエス様のお誕生日!」と答えてくれイエス様の存在を少しずつ感じてくれているようです。それでもクリスマスはきっとサンタさんがまだまだメイン、それで良いと思います。クリスマスって「とても嬉しい日だね!」「たのしみ!」というその気持ちが大切ですから。クリスマスパーティーや歌の練習をしている子ども達は一生懸命さが愛らしく、子ども達からの発表という素敵なプレゼントの準備がしっかりとできていると感じます。年中、年長組は聖劇というプレゼントをする為に日々練習を通して準備を進めています。ひとつひとつどの役も大切で重要である事を理解し、役決めをしてスタートしました。年中組は羊飼いが天使に知らせを受ける場面を演じます。歌や台詞を覚え練習を重ねる毎にそれぞれ自信がついてきているようです。年長組は役も多く2役しなければいけなかったりで苦戦していますが、台詞も覚え、大きな声も出るようになってきています。キャンドルサービス当日、クリスマスの物語を心を込めて届けられるよう頑張っていきたいと思います。
そして「聖劇頑張ったね」「良かったね!」「みんなでやって楽しかったね」と子ども達が感じてくれたら嬉しく思います。
クリスマスのこの時期にキャンドルサービスや聖劇、愛の献金を通して、優しさと愛を伝え合っていけるよう励みます。又世界中の人々が平和と祝福で満たされますよう子ども達と共に心を合わせてお祈りして参りたいと思います。
(12月)
高い空と澄んだ空気に秋の深まりを感じる頃となりました。急激な気温の変化に身体がついていけず、体調管理も大変だと思います。大人も子どもも風邪をひかないよう気を付けていきましょう。幼稚園でもしっかりと水分補給をし、体を動かし、来たるべき冬に備えて参ります。子ども達と季節の変化を感じながら深まる秋を楽しみたいと思います。
先月の運動会はいかがでしたか?今年は三年振りに全園児が一堂に会し運動会を実施する事ができました。それは本当に大きな喜びです。保護者の皆様の多大なるご協力のお陰で素晴らしい運動会となりました。前日の大雨にどうなる事かと心配しておりましたが、グランドの状態も回復し、当日は運動会にうってつけの天気となりました。子ども達の生き生きとした表情、張り切っている姿に行事の重要性を改めて感じ胸が熱くなりました。運動会当日を迎えるまでに様々な経験をしてきた子ども達です。うまく出来た事、なかなかうまくできなかった事、いろいろな事がありました。練習が嫌だと感じる事もあったでしょう。それでもみんなで最後まで頑張り、達成感という宝物を手に入れる事ができました。忍耐する事やルールを守って競技に参加する事も覚えました。様々な葛藤の中、それぞれの頑張りは確実に実を結ぶ力となった事を実感しています。
練習の中では、何となく自信が持てなかったお友達や思い切り表現できずにいたお友達も当日の表情はやる気に満ちていました。そんな子ども達の姿を見た時、前に前に向かっていくパワーを応援している私達がもらったように思います。子ども達も運動会で培った力がこれからの活動の大きな原動力になります。運動会を終えひとまわりもふたまわりも成長していく子ども達です。これからが楽しみですね!
運動会の前日、雨の中御苦労様でした。そして当日の後片付け、係のお母様方、朝のお父様方のお手伝いと保護者の皆様の御協力に感謝いたします。本当にありがとうございました。保護者の皆様のご協力があって無事に終える事ができました。本当に人の力とはすごいものだと思います。
自分達の為にお父様、お母様が心をひとつにして力を合わせる姿を見て、子ども達はどれだけ自分達が大切にされ、支えてもらっているのかを感じた事でしょう。これからも皆様のご協力を頂きながら子ども達と保護者の皆様と共に歩んで参りたいと思っています。よろしくお願いします。
今月は七・五・三のお祝いがあります。日々の生活の中のあたり前があたり前でない事を知り、沢山の方々の支えによって生かされているという事に気付けるよう導いて参ります。また勤労感謝の祝日を通して沢山の働く方々へ意識を向けながら感謝の心を育み「ありがとう」と素直に言葉にできるよう励んで参ります。
(11月)
今年は残暑が厳しいのではと思っておりましたが思いのほか気温が下がり秋の訪れを感じられるようになりました。朝、夕涼しくなった分、風邪をひきやすい時期でもありますので、なお一層体調管理をしていかなければならないと思います。
さて、幼稚園では、運動会の練習に励む毎日です。初めて運動会を経験する年少さんは運動会をよく理解できていないかもしれません。それでもみんなで活動する事を楽しんでいます。一生懸命体を動かす姿は愛らしいです。年中さんも意欲的に練習に参加し、初めての玉入れでは、競技前の玉入れダンスも上手に踊り楽しく参加しています。年長さんは競技数も多くおのずと練習時間も長くなりますが、ひとつひとつの競技自体には意欲を見せ張り切っています。それでも集中力が切れてしまう場面もあり、上手くできない事も経験しながら前進しているところです。やるべき事は多くありますが、それぞれに良い競争心と仲間意識が芽生えていると感じます。各年齢、学年ごとの成長を感じる事のできる良い時間を過ごしています。
母の会でもお話したように、今まさに子ども達は自分の課題にまっすぐに取り組んでいます。練習はいつも楽しいと感じる訳ではないはずです。それでも自分の力を出し切る事、友達と力を合わせる事、ひとつの事を成し遂げる喜びや達成感は練習を通してしか感じる事はできません。途中で投げ出してしまっては味わえないのです。そんな喜びを皆で味わいたいと思っています。それぞれの山を乗り越え、やり抜く根気や諦めない力を身に付けて欲しいのです。
そんな子ども達の為に私達大人は、しっかり力を出し切れるよう温かく見守り支え、背中を押してあげたいものですね!「頑張っているね」「いっぱい練習しているんだね」「運動会たのしみだね」等々、会話の中で子ども達の気持ちを受けとめ元気に又、活動していけるようお母様方のパワーを送ってあげて下さい。
昨年まで分散での実施だった運動会ですが、今年はやっと全学年での実施となり大きな喜びを感じているところです。運動会実施にあたりお母様方には係のお願いやシート敷きなどご協力頂きます。又、お父様方のお手伝いにも手を挙げて下さる方も多く、保護者の皆様の支えあっての行事の実施だと痛感しております。本当にありがとうございます。
子ども達が運動会当日元気いっぱいに練習の成果を披露できるよう保護者の皆様と協力し合って共に支え、応援していきたいと思います。どうぞご理解とご協力をお願いします。
(10月)
今年の夏は殺人的な暑さと評される程、うだるような暑さが続きましたがどの様な夏休みを過ごされましたか?
暑さに加え、ゲリラ豪雨、大雨が各地を襲い、大きな被害をもたらしました。新型コロナウィルスの感染者数も大幅に増加し制限のない夏ではありましたが、子ども達の感染も多く報告される中、"手離しに夏を満喫"とはいかなかったことと思います。それでも楽しい事を見つける天才なのが子ども達です。きっと日常の何気ないひとコマに何かを見つけてくれたのではないかと思っています。いつもと違う経験をする中で嬉しかった事、楽しかった事、また驚きや感動と様々な出来事を通して、それぞれに大きく成長した事でしょう!
夏休みの思い出話に耳を傾け、子ども達が出会った感動を共有したいと思います。
2学期は1学期の成長が更に確かなものとなるように日々の活動に取り組んで参ります。運動会、お芋堀り、七五三、クリスマスと楽しい行事が続きます。コロナの影響で例年通りに行事が実施できず3年目となりますが、今年の2学期の行事は少しずつ通常に戻せていけたらと思っております。ただ大切なのは子ども達の健康と安全ですので、状況を見ながら最良の方法をしっかり精査、検討し判断して参ります。まだまだ予断を許さない感染状況ですので、引き続き感染予防対策をしながら行事実施に向けて準備をしていきたいと思います。運動会は昨年2部制としましたが、今年は全園児で午前のみの実施を予定しております。詳細は状況を見て決定しお知らせ致します。皆様の御理解と御協力を宜しくお願いします。
運動会を通して一生懸命頑張る事や皆で力を合わせれば難しいと思える事も出来るという事を知ってほしいと思います。運動が得意なお子さんもいれば苦手なお子さんもいるでしょうけれど、助け合い励まし合う体験の中からひとつの事をやり遂げる達成感を味わえるよう導いて参ります。子ども達の生き生きとした元気な姿を見て頂きたいと切に願っております。
今年は残暑が厳しいと思われます。特に9月は夏の疲れが出やすい時期でもありますので、体調の変化を見逃す事なく健康観察をお願いします。少しでも体調が悪いようでしたら無理をさせず、休息をとり元気に2学期を過ごせるよう御配慮をお願いします。
長いお休みの後ですので、早寝早起きを心がけ生活リズムを整えるようにしましょう。朝食も必ず摂って登園させて下さい。園生活のリズムを早く取り戻せるよう適切な支援をお願いします。
実りの季節です。心も体も豊かに成長できるよう励んで参りましょう。
(9月)
梅雨入りの後も雨は少なく、幸いな事に思っていたよりもどろんこ遊びを楽しむ事が出来ました。今年は梅雨が長いのでは?と言われていたので覚悟しておりましたが、長い梅雨どころか例年より早い梅雨明けの上猛暑となりました。熱中症対策を万全にし体調を崩さずに過ごしていきたいと思います。コロナ禍でプール遊びを中止して3年目。夏ならではの遊びをプールなしでも満喫できるよう、どろんこ遊びに加え、水遊びや絵の具などの活動を工夫していきたいと思います。子ども達の"あそび"をしっかり保証し子ども達がキラキラした笑顔で過ごせるよう支援して参ります。
早いもので1学期も残りわずかとなりました。新入園のお子さんはお母さんの元を離れ自分の力で歩み出した訳ですが、子ども達の心の動きと同様にお母様方も様々な思いの中にいらしたと思います。登園を渋る我が子を目の前に思案にくれたり、時には涙が出そうになる事があったかもしれません。進級したお子さんにとっても不安や緊張の中でのスタートだった事でしょう。しかし、この1学期の1日1日の積み重ねは大切な成長の時であり、学びの時でした。お友達と一緒に遊び、お弁当を食べ、同じ空間で同じ時間を共有する事で少しずつ世界を広げてきました。
集団の中でのルールや少しの我慢が必要だという事を知り、時にはけんかをし、その中で相手の思いにも気付き、譲り合う事が少しずつ出来るようになりました。しかしまだまだ未熟な子ども達ですから上手くいく時だけではありません。
自我の芽生えから社会性を身に付けていく成長課程で子ども達にはそれぞれに心の葛藤があるのです。行きつ戻りつしながら成長していくそんな子ども達を温かく見守り応援してあげてほしいと思います。
8日(金)の創立記念日の式典は、久し振りに教会で行う事となりました。教会に足を運ぶ事も出来ずにおりましたが、教会の聖堂で幼稚園のお誕生日をお祝い出来る事は大きな喜びです。式典を迎えるにあたり、各学年教会を訪問しました。厳かな雰囲気に子ども達も何かを感じていたようです。いつもと違う場所で心を少し静かにする事はとても良い経験です。
聖クララ幼稚園で出会えた子ども達。皆、神様に愛されている欠けがえのない存在です。そんな子ども達と共に育ち合える事に感謝しながら心を合わせて喜びのうちにお祈りを捧げたいと思います。
(7月)
夏を思わせる強い日射しの日もあり、熱中症にならない様に気を付けながら日々を過ごしています。マスク生活に慣れたとはいえ身体にこたえる季節となりました。マスク着用の必要性の有無が取り沙汰されていますが、国や県・市の指針をみながら安全に健康に過ごせる様に留意していきたいと思います。
今年の梅雨入りは早くなりそうですが、雨の日の過ごし方を工夫しながら雨のマイナス面ばかりでなく、雨の恵みについても皆で考えていけたらと思います。そして梅雨の晴れ間にはどろんこ遊びや水遊びを思いっ切り楽しみたいと思っています。どろんこ遊びはこの時期に思う存分体験させたい遊びのひとつです。汚れても良いという心の解放の中、泥の感触を味わい、山やプリン、ケーキ等様々なものに形を変えることを楽しみ、水の量による違いを学んでいきます。これこそいわゆる探求するという学びであり、遊びの中での学びは多岐に渡ります。
ひとりで楽しむばかりではなく、お友達と一緒に遊びを広げ砂場の小さな社会の中、お友達にしてはいけない事、譲り合う事、協力する事も学びます。泥遊びは五感を刺激し、心と体を育てる素晴らしい遊びだと思います。今しか出来ない遊びを十分に体験させてあげたいですね。子ども達の笑顔の為にお洗濯や準備等御協力をお願いします。
全学年での全体朝礼も始まり、内科検診、歯科検診、身体測定も行いました。話を聞く事、理解する力もついてきて周りの様子を見たり、真似する力も各年齢ごとに育ってきています。その反面、意思の疎通がうまく出来ず玩具の取り合いや些細な事で衝突する事もあります。けんかをしたり、仲直りをしたり、許したり、許されたりしながら人間として大切な人間関係の基礎を築いていきます。解決の手助けをしながらお互いを認め合い、友達を大切に思う心が育つよう導いて参りたいと思います。
先月の親子遠足はいかがでしたか?大師公園という皆が一度は行った事のある近場の公園でしたが、久し振りに子ども達のキラキラした笑顔に「やっぱり遠足は楽しい!」と大きな喜びを感じました。これからも子ども達と楽しい活動を計画していきたいと思います。
今月はお父様、お母様に幼稚園での参観を予定しております。他のお子さんと比べるのではなく、集団でのお子さんの活動の様子を御覧頂きたいと思います。
(6月)
樹々のやわらかな緑が一段と鮮やかさを増し、吹く風の爽やかさは「マリア様の月」にふさわしい季節となりました。
新年度を迎えて初めのうち涙を見せていたお子さんも今では泣かずにそれぞれの遊びを楽しみ始めるまでになりました。幼稚園全体が落ち着いた雰囲気の中過ごす事が出来ています。進級した子ども達も緊張も解けてきて、新年度初の製作活動も楽しみ、笑顔いっぱい過ごしています。新しい環境に少しずつ馴染みながらどのお子さんも良いスタートを切れたと感じています。とはいえ、行きつ戻りつしながら進んでいく子ども達です。その健気な頑張りをしっかりと支えていきたいと思います。そして一人一人の思いを大切にしながら日々を過ごして参ります。
連休明けには年少組もお弁当が始まります。全ての学年の足並みが揃い、マリア祭や全体朝礼なども始まります。日々の体験を通して子ども達は着実に成長していきます。私達大人を信じて、全てを委ねる純粋な子ども達の心を受け止め、お母様同士も豊かな関わりを持ちながら共に歩む家族として同じ思いを共有して参りましょう。
幼稚園に慣れて来ると小さなトラブルも起きてきます。譲り合って遊べるようになるまでの人間関係の基礎を作る大切な学びの時です。仲良く過ごす為には、ルールがある事を伝えながらきちんと対処していきますので、大人の考えを押し付けたり、感情的に叱ったりせずに温かく見守って頂けたらと思います。
5月はマリア様の月です。いつでも謙遜で神様の言葉に従順に応えられた慎み深い愛の人マリア様。私達もマリア様の生き方に倣い、自分の事だけでなく、周りの方々の幸せを願い、優しさと愛を実践して参りましょう。
(5月)
ご入園、ご進級、
おめでとうございます。
神様のあたたかい息吹の中で、全てのものが生き生きと活動を始める季節となりました。希望に満ちた春風と共に今年も又、元気な新しいお友達を迎えることができました。大きな喜びの中、豊かな成長を願いながらこの一年をスタートして参ります。
新入園のお子さんは、期待と不安が入り混じって初めのうちは泣いて登園する日があると思います。大好きなお母さんと離れなければならないのですから当然です。ひとりひとりのお子さんの気持ちを受けとめ、寄り添いながらその時々に応じて必要な援助をして参ります。一日も早くそれぞれの個性を知り、笑顔で登園できるよう、そして楽しい園生活が送れるように日々の活動を大切に進めて参りたいと思います。どうぞ御家族の皆様も温かく見守って下さい。
年中・年長組に進級されたお子さんも、新しい環境に少し戸惑う事があるかもしれません。その緊張や不安を和らげ安心して気持ちを表現し、穏やかに日々を過ごせるよう配慮致します。きっと新しいお友達を迎えた喜びの中、優しく声をかけ幼稚園の楽しさを伝えてくれる事でしょう。進級の緊張を大きな喜びに変えられるよう努めて参りますのでご安心下さい。そして、お母様同士も声をかけ合い、新しい環境に戸惑いを感じているお母様のサポートをして頂き、それぞれの経験をわかち合えれば良いですね。聖クララ幼稚園で出会ったひとつの家族として互いに支え合い心を合わせていきたいと思います。
何か心配な事やお困りの事などありましたら、いつでも声をかけて下さい。いつでも御相談に乗れるようお待ちしております。
いつも変わらない慈しみで見守って下さる神様の愛に信頼し、希望を持ってこの一年を歩んで参りましょう。
今年度も教職員一同、心をひとつにして子ども達の健やかな成長を願い励んで参ります。どうぞ皆様の御協力をお願いします。
(4月)
今年もコロナの影響で落ち着かない日々を過ごしました。行事も通常通りに戻せる状況でもなく、心を痛める事が多かった一年だったと思います。もう三月、あっという間に3学期は終ってしまうとわかっていてももう少し時間が欲しい、子ども達と過ごしたいと思ってしまいます。
"春と聞かねば知らでありしを
聞けばせかるる胸の思いをいかにせよと この頃か"
早春賦の一節です。春だと聞かなければ気づかなかったのに 聞いてしまったから気がはやる この気持ちをどうしたら良いのだろう 今頃の時期は というような意味ですが、春へのわくわく感に気がはやるという事もありますが、もう少しこの時間を大切に過ごしたいという思いの強いこの頃です。しかし、子ども達の心は寒い冬を乗り越え、希望の春を迎える準備を整えています。送り出す寂しさと成長を喜ぶ思いとが入り混じり複雑な心境ではありますが、子ども達に負けないよう進級・進学に向け私達もしっかりと心を整え子ども達の不安を受け止めながら支えて参りたいと思います。
先日の作品展はいかがでしたか?子ども達の感性の豊かさと表現力の素晴らしさを感じて頂けたと思います。力を合わせて取り組むとこんなにすごい物が出来る、ひとりでは出来ないけれど協力すると大きな力になる事を知り、同時に達成感を味わう事が出来ました。この経験がこれからの歩みの足掛かりとなります。大きく成長していく子ども達の姿を見るのが楽しみですね。今年は見て頂く時間を短くし、枠を増やして例年よりも更に密にならないようにしました。もう少しゆっくり見て頂けたら良かったのですが、今年はご容赦頂き来年度に繋げていきたいと思います。
この一年、多くの事を経験して学んできた事はどれもこれも貴重な心の糧となりました。進級・進学に向けて不安に思う事もあると思いますが、心の土台となる部分がしっかりしていればどんな事があっても崩れる事なく歩んでいく事ができます。それは、何より自分は愛されていると感じる事が大切です。ご両親を始め多くの方々、そして神様に愛されている事を実感し、困難に直面してもしっかり向かって行ける勇気が持てるよう残り少ない時間を大切にしていきたいと思います。
大きな一歩を踏み出す季節を迎え、大切なお子さんを委ねて下さった事への感謝と喜びをしみじみと感じております。本当にこの一年、保護者の皆様の温かいご理解とご協力に教職員一同心より感謝申し上げます。
(3月)
先月は4年振りの大雪が降りました。園庭もまっ白に染まり、子ども達と雪遊びが出来るとワクワクしましたが、登園の頃には園庭の中央の雪は殆ど溶けてしまいました。少し残念でしたが、端の方に残った雪で雪遊びを楽しむ子ども達には雪の量など何の問題もない様子でした。寒い毎日が続きますが、園庭の凍った所を見つけて「みてみてこおり~」と目を輝かせる等子ども達は冬の自然に出会っています。どんな多くの言葉よりも体験する事、触れてみる事は何よりも大きな学びなのだと改めて感じます。
新型コロナウィルス感染症はオミクロン株に変異し、猛威を振るっています。感染のスピードが速く、学校や保育園、幼稚園でも感染が拡がっているという状況の中、とても心配しておりますが予防対策は同様ですので、しっかり皆で気を付けてこの局面を乗り切りたいと思います。一層の体調管理、健康観察をお願いします。
もうすぐ節分ですが、今年の節分は今まで以上に病気や災害を払う為に子ども達と思いっ切り豆まきをしたいと思います。そして笑顔いっぱいの健康で幸せな春が迎えられるよう皆で励み、お祈りしたいと思います。
今月は作品展で製作面から子ども達の成長を見て頂きます。作品を通してそれぞれの個性をじっくり味わって下さい。
今年のテーマは「思いやりの心でわけあおう」です。"おばあさんのスープ"という絵本を題材にして思いやりの心とはどんなものなのか?皆で分け合うとどんな気持ちになるのかを考え合ってきました。一人占めせずにみんなで分け合うと心があったかくなるんだという事を子ども達は感じてくれたのではないでしょうか?子ども達の作品からあったかい雰囲気を味わって頂けると嬉しく思います。そしてどうぞ子ども達の工夫や苦労の跡、個性豊かな感性も合わせて味わって下さい。子ども達の一年の成長を感じて頂けると思います。
(2月)
あけまして
おめでとうございます。
ご家族揃って心新たに新しい年を迎えられた事と思います。心穏やかに笑顔で新年を迎えられる事は何よりも大きな喜びです。子ども達もお正月の行事にふれ、冬休みでなければ味わえない楽しい経験ができたのではないでしょうか。
昨年の年明けも新型コロナウィルスの感染拡大の収束を祈り、不安のない一年を、明るく希望に満ちた一年をと願ったものでした。昨年はなかなかコロナ禍前の生活に戻る事は難しい状況でしたが、少しずつ良い兆しが見えてきたのも事実です。感染者数も減少しワクチンや治療薬の承認等もあり、今年こそは安心して過ごせる幸せな一年になるように願っています。それでも新しい変異株の出現もありますので手を緩める事なく予防対策をしっかりと続けて参りたいと思います。今年も子ども達の健やかな成長を見守り、支えると同時にあふれるパワーを分けてもらいながら職員一同心を合わせて頑張って参ります。保護者の皆様のご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
新しい年を迎え三学期が始まりました。三学期は一年のまとめの時期です。入園当初泣いていた年少組もすっかり園生活にも慣れ、お友達と仲良く遊べるようになりました。年中組も集団生活での過ごし方を学んできました。年長組は協力し合う事の楽しさとけじめの大切さを知りました。それぞれの学年で目標を持ち、コロナ禍でまだまだ自由が効かない中、良く頑張ってきたと思います。そして各年齢での成長をみる事ができました。
三学期は、進学、進級を踏まえ、生活習慣を見直しながら今まで学んできた事が定着するように励みます。そしてこれまでの経験が出発の原動力となり、四月からの新しい環境に対応できるよう導いて参りたいと思います。
今月は平和について子ども達と考えます。保護者の皆様も共に考えてみて下さい。私達にとって平和とは何でしょうか?世界に目を向ければ紛争や飢餓、感染症等の病気、様々な問題があり多くの人達が命の危険を感じながら生きています。では命の危険がなければ平和なのでしょうか?心が落ち着かず猜疑心や偽り、妬みに惑わされているのならそれは平和ではないのです。
これから始まる新しい年にお互いを認め合い、慈しみ合い、許し合い、聖クララ幼稚園のひとつの家族として信頼の心で仲良く平和を携えて歩んでいけたらと思います。神様の愛と平和がすべての人に広がり、皆様ご家族の上に豊かな祝福がありますようにお祈り致します。
(1月)
早いもので今年も残すところあとわずかとなりました。新型コロナウィルス感染症の感染者数も減少傾向にあり、このまま収束する事を誰もが望んでいる事と思います。
気温も下がり、冷え込んでくると体調を崩し易くなるので十分に留意しながら良い一年の締めくくりになる様に励んで参りましょう。どうぞ引き続き手洗い、うがいの励行をよろしくお願い致します。
2学期の行事も縮小、分散となりましたが、運動会は昨年よりもバージョンアップし、七五三のお祝い、保護者参観と保護者の皆様の御理解、御協力のお陰で無事に実施出来ました。又、先月は各クラスお楽しみの日を設け、年中、年長組は新町公園に出掛けて行ったり、年少組は園庭で作り物ではありますが、おいもほり、ぶどう狩りを楽しみました。園庭やうきうき広場でお弁当を食べたのもとても嬉しかった様です。どの学年の子ども達も笑顔いっぱいでした。「また、行きたいねー」「もっとやりたい‼」の声に応えていけたらと思います。
さて今年もクリスマスの季節を迎えました。聖クララ幼稚園でもクリスマスの準備が始まっています。街には大きなクリスマスツリーが飾られ、クリスマスソングが響き心躍るようですね。クリスマスはとても賑やかでケーキを食べたり、プレゼントをもらったり、そんな楽しいイベントのひとつでもあります。でも、聖クララ幼稚園のクリスマスは少し違います。本当のクリスマスの意味を知り、イエス様のお誕生をお祝いする静かな時間です。保育室から聞こえてくる子ども達の歌声は心が清らかになっていくような安らぎを感じます。年中組、年長組は今年も聖劇の役決めをし、練習に励んでいます。イエス様のお生まれになった日の出来事をそれぞれが心を込めて演じてくれる事と思います。クリスマスの日、マリア様とヨゼフ様は宿屋を探していましたが、どこもお客でいっぱいで泊まる宿はありませんでした。そして馬小屋に泊まる事となり、馬小屋でイエス様はお生まれになったのです。生まれたばかりのイエス様は飼い葉桶に寝かされました。救い主であるのに貧しい馬小屋で、そして最も弱い存在である乳飲み児として私達の所に来てくださったイエス様。貧しい者、弱く小さい者の友としてお生まれになって下さったその姿に私達は希望の光を見ることができます。教会でもそして幼稚園でも馬小屋を飾りますが、馬小屋の中の光景を見ていると心が温かくなります。保護者の皆様もどうぞ御覧になって下さい。
そして、クリスマスの本当の意味を子ども達と共に味わう事が出来たら嬉しく思います。
ひとり子イエスをお与えになる程、私達人間を愛して下さる神様。イエス様という大きなプレゼントを頂いた私達はどんなプレゼントが出来るのか考えて参りたいと思います。そしてその愛に応えて、自分だけ良ければ、自分達だけ幸せなら良いのではなく、世界中には貧しく孤独で明日の食べ物さえままならない子ども達がいる事も知っていきたいと思います。コロナウィルスにより不自由な生活を経験している今は、子ども達にとっても想像する事、思いを馳せる事が少し身近に出来る時かもしれません。
クリスマスのこの時期にキャンドルサービスや聖劇、愛の献金を通して優しさと愛を伝え合っていけるよう、子ども達と共にクリスマスをお祝いして参りたいと思います。
(12月)
寒い日が続いていた後、急激な気温の変化に体調管理が大変だったと思います。何より子ども達が風邪をひかないか心配な毎日でした。秋の深まりを味わう間もなく冬の様な寒さに衣替えもままならないという声も聞かれました。しっかりとあたたかくしたり、体を動かして乗り越えていきましょう。
2学期をスタートして程なく始まった運動会の練習に子ども達は自分の力を発揮して頑張ってきました。その成果と頑張りを御覧頂けたのではないでしょうか?この日を迎えるまでに様々な経験をしてきたと思います。なかなかうまくいかなかった事もあったでしょう。叱咤激励されながら、それぞれにモチベーションをあげ取り組んできました。ルールを知り守って競技に参加する事の大切さも知り、練習を重ねる中で忍耐する事や協力する事、また励まし合う事を経験してきました。そのひとつひとつの経験が子ども達の一生懸命な取り組みの成果であり、成長の糧となりました。
初めて運動会に参加した年少さんは、徒競走で一斉にスタートする事も初めは大変でしたが、すぐ要領を覚えてまっすぐ走る事が出来ました。同様にどの学年もそれぞれ年齢と共に、一段一段確実に成長の階段を登っている事を再確認する事ができました。大きな自信と満足感を胸に自分の力と神様から頂いたお恵みをしっかり使い、これから更に成長していってほしいと思います。とても楽しみですね。
今年も本来の運動会という訳にはいきませんでしたが、昨年のミニ運動会よりも運動会らしい形で実施する事が出来たと思います。保護者の皆様にはあれこれと御不自由をお掛けした事と思いますが、ご理解とご協力に感謝致します。楽しい思い出の一日となりました。
今月は七・五・三のお祝いがあります。御両親を初め多くの方々の見守りと支えの中で日々を過ごしている事を知り、感謝の気持ちが持てるよう導いて参ります。勤労感謝の祝日も普段意識しなかった沢山の働きの有難さにも気付く良い機会にしていきたいと思います。
私達はひとりで生きる事は出来ません。子ども達と共に改めて生かされている事に気付き「ありがとう」を素直に言えるように励んで参ります。
(11月)
日が暮れるのも早くなり、朝夕の涼しさにたしかな秋の訪れを感じる頃となりました。長い夏休みを終え、幼稚園には賑やかな子ども達の声と笑顔が戻ってきました。2学期のスタートは分散登園となり、登園する子ども達も少なく、物足りなさや皆が揃わない寂しさを感じていましたが、全員が一斉登園する様になった9月後半からは活気が戻り、運動会に向けて練習も始まりました。
昨年度は各学年ごとにミニ運動会を行いました。全体で出来なかった事は残念でしたが何とか縮小でも実施できた事がとても嬉しかったのを思い出します。今年は状況が良くなったのかと言えば、少しずつ感染者数は減少してきていますが、乳幼児の感染状況が取り沙汰され、決して手放しで喜んではいられないと感じます。その最中でも保護者の皆様に御協力を頂きながら予防対策を徹底し、今年の運動会も達成感を十分に味わい「頑張ったね!」「楽しかったね!」と子ども達の生き生きとした表情と共に充実の一日にしたいと思っています。全学年一斉にとはいきませんが、"年少組と年中組を合同で"そして"年長組"と2部に分けて行いたいと考えております。実施方法については、様々な観点から時間をかけて考え決定しています。年間の予定からの変更や時間帯や方法等御迷惑をおかけする事もあると思いますが、御理解と御協力をお願いします。
運動会では、体を動かす事、力を合わせる事の喜びと気持ち良さを十二分に感じて欲しい、そして思いっ切り発散して欲しいと思います。なかなか思う存分に力を発揮し、ダイナミックに活動する事が出来ていない子ども達ですので、当日は貯めてきたエネルギーを出し切って欲しいです。
この夏休みに子ども達もオリンピック、パラリンピックを観ていたでしょうか?パラリンピックでは様々な障害を乗り越えた選手達が素晴らしい活躍を見せてくれました。そしてそれを支えている多くの方々がいるという事も知る事が出来ました。視覚障害の方々の陸上競技において伴走している人と選手が共に握っているロープを「絆」と言うそうですが、私達もしっかりと子ども達と心を結び合い、いつでも共に歩んでいきたいと思うのです。
どの学年も少しずつダンスを覚え、楽しそうに体を動かしています。年長組のダンスを覚える早さには驚かされますし、年中組は玉入れも楽しみながら、コロナ禍の玉入れバージョンに苦心しています。年少組は何をやっても初めての事で練習という意識はなく、楽しそうな笑顔が愛らしいです。
運動会当日、どの学年も頑張った姿を皆様に見せてくれる事でしょう。オリンピックで感動を与えてくれた選手と同じように子ども達も小さなアスリートです。思い出に残る素敵な一日にしたいと思いますので、保護者の皆様の温かい見守りと応援をお願いします。
(10月)
今年の夏はコロナに対する恐れに加え、各地で記録的な大雨となり特別警報が出される状況となりました。土砂災害や川の氾濫など災害の高い危険性の中で甚大な被害を受けた方々の事を思うと本当に心が痛みます。少しでも早く心の平安が訪れるよう祈るばかりです。
さて夏休みはいかがお過ごしでしたか?昨年の夏休みには来年こそ自由な夏休みをとささやかな希望を持っていた私達ですが、今年の夏も安心を保証されることなく、沢山の我慢を強いられてしまいました。そんな中でもきっと子ども達は多くの経験をした事と思います。お家の中や近くの公園でも御家族揃って過ごす濃厚な時間に心の栄養をいっぱいもらった事でしょう。子ども達の賑やかな声と笑顔に会えるのを楽しみにしていました。この夏休みの思い出は、いつもと違ってそれぞれの御家庭の味わいが感じられるかもしれないと話を聞くのが楽しみです。
いよいよ2学期が始まりますが、無事に1学期を終える事が出来たのは、子ども達の頑張りと保護者の皆様のご協力のおかげと思っています。「マスクは愛のしるしだね、自分が病気にならない為、そして相手に移さない為、相手を思う優しい心だね」と話をしてきました。新しい生活習慣として世の中のマスク生活は定着してきましたが、いくら慣れてきたと言っても子ども達にとってはとても邪魔で大変な事だと思います。まだまだ手を緩める事は出来ませんが、ストレスがたまらないよう発散できるよう活動を工夫していきたいと思います。
2学期は行事の多い時期ですが、今年も例年通りにはいきそうにありません。軒並み感染者数が増えていき、まだまだ安心をもらうには時間がかかりそうです。昨年と違い少しずつ解明されている事が増え、ワクチンや治療薬等の開発により手立てが考えられる様になってきたという面もありますが、乳幼児を含む子ども達の感染が急増している事が大変気がかりであり危惧しているところです。感染予防対策は強化しながら、万全の注意を払いながら出来る事、出来ない事を選別して参ります。ここから又、更なる工夫が必要だと思います。行事等も日程、内容、実施方法を熟考を重ね進めていきますので御理解、御協力をお願い致します。
長い休みの後ですので、無理をせず、焦らずに生活リズムを整えながら園生活のペースを早く取り戻せるようにして参りましょう。
暑い上にマスクの着用もあり、今年の夏の負担は大きかったと思います。疲れが出やすい時期ですので体調の変化にも十分に留意して下さい。
子ども達の健康と安全を最優先し、2学期も元気に過ごせるように励んで参ります。
(9月)
今年の梅雨入りは例年より早くなりそうだという予報とは裏腹に例年より遅い梅雨入りとなりました。梅雨入り後も雨の日ばかりではなかったので、戸外遊びやどろんこ遊びを楽しむ事が出来ました。梅雨の晴れ間に大きなTシャツを着てどろんこ遊びや水遊びに興じている子ども達は満面の笑顔で遊びを満喫しています。コロナ禍で思いっ切り心も体も解放する事が儘ならない現状の中、少しでも自由に発散できる場を作っていけたらと思っています。
砂と水は大きな学びの教材です。幼児期に経験させたい大切なものがつまった自由な遊び道具なのです。1人でも大勢でもそれぞれの年齢によって工夫してよく遊びます。砂と水の量によって微妙に変わる状態を手で感じながらお団子を作ったり、固めたり、山にしたり。水の性質、砂の性質を自らつかんでいき、予測しては確かめをくり返す中で将来の教科の学習へと近付いていくのだと実感します。「壊れちゃったよー」「もっとギュッと強くかためるんだよ」とあれこれ試行錯誤しています。年少さんはせっせと水を運ぶのに余念がありません。とても微笑ましいですね!学年があがると「こっちやってー」「水を流そう」と協力してひとつの事に取り組み、時には「やめてー」「そこはだめなのー」等と意見のくい違いも出てきて
小さな衝突を経験しながら社会性も学んでいます。砂の入ったコップに水を入れて「コーヒー」「カレーもあるよ」と葉っぱや小石も使っておいしそうなごちそうが並びます。子ども達の想像性と創造性は、こうして育まれるのだと夢中に遊ぶ子ども達の姿を見て改めて感じます。どんなに汚れても良い格好をして思いっ切り遊べる時間をたっぷり取れると良いなと思います。その為にもお天気に恵まれる事を祈ります。
年少さんはひまわりの種をまき、年中さんはミニトマトを年長さんはきゅうりを育てています。お日様に向かって元気な花が咲くのが楽しみです。そして収穫の喜びを感じ、自然の恵みに気付いていける様導いて参ります。
さて、先月の保護者参観、保育参観はいかがでしたか?4月からの成長を感じて頂けたのではないでしょうか?「幼稚園では自分でやるんですね!」と御家庭では甘えているのだと感じたお母様が多くいらっしゃいました。その反対にいつもはしっかり出来ているのにお母様がいる為に出来なくなるというお子さんもいました。御家庭と幼稚園での様子は違っていて当たり前です。集団の中でやるべき事を知り、その方法を日々学び成長しています。参観では緊張したり、甘えたりして普段の様子が100パーセント御覧頂けなかった場面も多いのですが、成長の一端を感じて頂けたと思います。どちらにしても子ども達にとっては、お家の方が来て下さり一緒に過ごせた事はとても嬉しい事でした。御参加ありがとうございました。
8日(木)の創立記念日には、子ども達と幼稚園のお誕生日をお祝いします。この聖クララ幼稚園で出会い共に育ち合う事ができる喜びを感じ、多くの方々に支えられている事に感謝しながら心を合わせてお祝いしたいと思っています。今年は保護者の皆様に御参加頂けないのは残念ですが共にお祈りをお願い致します。
(7月)
園庭を綺麗に彩ってくれていたバラの花にかわって、紫陽花が少しずつ色付いてきました。今年の梅雨入りは全国的に早く、九州地方では平年より19日も早い梅雨入りだそうです。関東地方はいつ梅雨入りになるのか気になる所ですが、雨の日の過ごし方を工夫しながら雨の多い季節を楽しいものにしたいと思います。そしてこの雨を待っている草木や生き物、人々がいる事を、そして神様はすべてのものに分け隔てなくお恵みを下さる事を子ども達に伝えていきたいと思います。「雨は嫌だな」「外で遊びたいのに遊べない」等というマイナスを思うのではなく、この雨が私達にどれだけ大切なものなのかを考えていきたいと思います。そして晴れた日は思いっ切り戸外で活動していきたいと思っています。
新しい環境に慣れるのに精一杯だった子ども達も、今では少しずつお友達を意識し始め、名前を呼び合って遊ぶ姿が見られるようになりました。そんな微笑ましい子ども達の姿に一日一日の積み重ねの重みを感じると同時に大きな心の変化、成長を感じます。
心の成長の過程には一人ひとりの歩みがあります。まだまだお母さんと離れる事への抵抗を様々な形であらわすお子さん、ふっ切る事の出来ない心は自分自身と戦っています。それは楽しく園生活を送っているお子さんも同様です。私達大人は、そんな子ども達の健気な思いを正しい形で支えていきたいと思います。しっかりお子さんの思いを受けとめる事はもちろんですが、思いっ切り抱きしめてあげる事が必要な時とお子さんの成長の時を捉え、背中を押してあげなければいけない時があります。今はどの時かの見極めも大切ですね。
ゴールデンウイーク明けには、年少さんもお弁当が始まり、いよいよ幼稚園全体の活動の始まりです。全体朝礼も始まり、内科検診、歯科検診、身体測定も行いました。話を聞く力もついてきて、周りの様子を見る事そして真似て行動するという力もついてきていると感じます。どの学年も入園、進級の慌ただしさを脱し、それぞれ伸び伸びと自己表現し、お友達との関係を広げていく時期に入ります。その中で関わりの不器用さから問題も起きてくるでしょうが、子ども達の健やかな成長の為に連携し、温かく見守り支援して参りましょう。
(6月)
木々の緑も一段と鮮やかさを増し、爽やかな風を受け園庭のこいのぼりも気持ち良さそうに泳いでいます。「5月はマリア様の月」です。緑が美しく清々しく「マリア様の月」と呼ばれるにふさわしい季節となりました。
新年度を迎え3週間が経ちました。今年度は4月にスタートを切れた事に喜びを感じながら日々を過ごしています。新入園のお子さん達も落ち着いていて幼稚園のリズムに馴染むのも早く驚いています。この短い期間で聖クララ幼稚園の一員になってくれる子ども達の姿に「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。子ども達は少しずつ少しずつ社会性を身に付けながら集団生活に順応していきます。その過程の中、日によって笑顔で登園できる日もあれば行きたくないという日もあるかもしれませんが心配はいりません。1人ひとりをしっかり受けとめ支援して参りますのでどうぞ御安心下さい。お母様の優しい手を離れ自立を目指し歩き出した子ども達です。朝の機嫌や涙に一喜一憂する事なく、子ども達の育つ力を信じ背中を押してあげて欲しいと思います。
進級した子ども達も緊張も解けてきて元気いっぱい過ごしています。それぞれがお兄さんお姉さんの表情を見せ活動を始めています。とは言ってもまだまだ進級したばかりです。時には不安になる事があるかもしれません。そんな心の動きを見逃さず、しっかりと一歩ずつ進んでいけるよう子ども達の頑張りを支えていきたいと思います。
幼稚園生活やクラスに慣れてくるとその反面でおもちゃの取り合いやお互いの表現の未熟さから衝突も起きてきます。今まで思い通りに出来ていた事が出来ず、集団の中では相手があり、相手にも気持ちがあるという事に気付きます。譲り合って遊び、うまく折り合いをつけ、許し合うという人間関係の基礎を作る大切な学びの時です。皆で仲良く遊ぶ為には、ルールがあるという事を伝えていきながらその都度しっかりと対処していきますので、大人の物差しではからず温かく見守って頂ければと思います。
各学年お弁当が始まり、じっくりと様々な活動に取り組める様になります。天気の良い日は、空の青さに気付いたり、気持ちの良い風を感じながら戸外遊びを思いっきり楽しみたいと思います。
5月はマリア様の月です。私達みんなのお母様であるマリア様は、優しくいつでも謙遜で神様のことばに従順に応えられた方です。マリア様の生き方に倣い、自分の事だけでなく周りの方々の幸せを願い、優しさと愛を実践できる人になれるよう子ども達にも伝えていきたいと思います。
(5月)
ご入園、ご進級、
おめでとうございます。
春の小川はさらさらいくよ
岸のすみれやれんげの花に
すがた やさしく 色うつくしく
咲けよ 咲けよと ささやきながら
(文部省唱歌)
神さまのあたたかい息吹の中ですべてのものが生き生きと活動を始める季節となりました。春の自然は私達に特別の希望と輝きを与えてくれます。そんな喜びに心躍る季節ですが、今年も入園式、進級式を縮小とし、一年きりのつもりだったコロナ対応も二年目を迎えてしまいました。今年度も何よりも子ども達の命と健康を最優先とし、状況の変化に応じて対応して参りますので御協力をお願い致します。幼稚園では、新たに水道の自動蛇口に加え、各教室に空気清浄機を設置しました。感染予防の為の対策をしっかりと考えながら一年間過ごして参りたいと思います。
新入園のお子さんは、初めのうちは泣いて登園する日があると思います。楽しみにしていた幼稚園でも大好きなお母さんがいない事に気付き、心細さを感じてしまうのでしょう。いつでも側にいてくれた大切な存在なのですから当然です。そんなお子さんの気持ちを優しく受け止め、寄り添いながらその時々に必要な援助をして参ります。「あんなに泣いていたのに...」と少し寂しく思うほど後を振り返りもせずに元気に教室へ向うようになります。涙の登園が笑顔の登園に一日も早く変わる事を願い、ひとりひとりのお子さんと十分にふれあいながら日々の活動を大切に進めていきたいと思います。楽しい園生活が送れるよう御家庭の皆様も温かく見守って下さい。
年中・年長組に進級されたお子さんも、通い慣れた幼稚園ですが、新しい環境に少し戸惑うかもしれません。その不安と緊張を和らげ、安心して日々を過ごせるよう配慮して参ります。新しいお友達を迎える喜びの中、張り切って幼稚園の楽しさを伝えてくれる事でしょう。
希望と喜びを与えて下さり、どんな時も変わらない慈しみで見守って下さる神様の愛に信頼し、この一年を歩んで参りましょう。
何か心配な事がありましたらいつでもご相談ください。
今年度も教職員一同、心ひとつにして子ども達の健やかな成長を願い励んで参ります。
どうぞ皆様の御協力をお願いします。
(4月)
わらびみたよな雲が出て、
空には春が来ましたよ。
ひとりで青空みていたら、
ひとりで足ぶみしましたよ。
ひとりで足ぶみしていたら、
ひとりで笑えて来ましたよ。
ひとりで笑ってして居たら、
誰かが笑って来ましたよ。
からたち垣根が芽をふいて、
小みちにも春が来ましたよ。
これは、金子みすゞさんの「足ぶみ」という詩です。春の足音が聞こえてくるような今この季節にぴったりの詩だと思います。
空を見上げるととてもきれいな青空が広がり、春がだんだんとふくらんでいくそんな様子が描かれていて、心があったかくなります。
今年度は、コロナを意識しない日はなく、子ども達にとっても伸び伸びと活動する自由を奪われた一年となりました。それでも又、春が訪れます。この辛い日々も終わりを告げ、雪解けの春が必ずやってくるのだと、前向きにこの3月を踏み出したいと思います。
先日は影絵劇団「かしの樹」の方々にお越し頂き、影絵公演をしました。コロナ禍で行事が縮小になる中、心に残る楽しい思い出をという思いと、本物を見せてあげたいという思いで影絵の公演を決めました。不思議な影絵の魅力に子ども達は引き込まれる様に見入っていました。影絵によるクイズや「はらぺこプンタ」のお話を見せて頂いたのですが終了後、自己紹介で皆の前に登場したのはたったの2人。この壮大な公演をたったおふたりでこなしているとは驚きでした。舞台裏はテンテコ舞いだそうですが、そんな影絵の公演に目を輝かせていた子ども達。その姿に今度は何を見せてあげようかしらと次の事を考えながら、喜んでくれる子ども達の笑顔が浮びます。
先日の作品展はいかがでしたか?子ども達の感性と表現力、創意工夫の素晴らしさを感じて頂けた事と思います。例年ですと登園時間は決まっていても御観覧頂ける時間に制限はないのですが、密を避ける為に今年は30分の制限を設けておりました。ゆっくり御覧頂けなかったかもしれません。本当に申し訳なかったと思います。来年はゆっくりと、そして人数制限もなく御覧いただければと願っております。
なかなか思うようにいかなかった1年ではありましたが、今進級、進学に向けて、ひとりひとりが良いまとめが出来るように日々を過ごしています。
旅立ちの季節を迎え、様々な思いが溢れてきますが、何よりも大切なお子さんを私達に委ねて下さった保護者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、皆様の幼稚園に対する御理解と御協力にも職員一同心より感謝申し上げます。
子ども達が神様と多くの方々の支えと見守りの中で、健やかに成長できますようお祈りいたします。
(3月)
寒い日が続いていますが子ども達は元気に登園してくれていてホッとしています。早いものでもう2月。今年度も残り少なくなったのだと実感せざるを得ません。年度の始まりが遅かった分、例年より時の早さを感じています。暦の上ではもう春です。♪鬼は外~福は内~パラッパラッパラッパラ豆の音~♪と保育室から子ども達の歌声が聞こえてきます。今年の節分は、思いっ切り豆を撒き、悪いもの全てを追い払い、思い悩まされているコロナもやっつけてしまうくらいの気持ちで豆まきをしたいと思います。ソーシャルディスタンスを保ちながら...
2月は1年でも1番寒い月ですが、寒いからと室内に閉じ籠もるのではなく、戸外で元気に体を動かして遊びたいものです。体を動かすと体が温まるという事を体験的に知っていきます。快適な環境ばかりにいると大切なセンサーが鈍っていきます。寒暖の差を体で感じ、自身に備わっている五感を損なわない様にしてあげたいですね。体で感じ、頭で考える。先回りし過ぎずに子ども達の自分で考え行動しようとする機会を奪う事なく育ててあげましょう。
今月は作品展で製作面から子ども達の成長を見て頂きます。作品展を通して、それぞれの個性や感性をじっくり味わって頂きたいと思っています。子ども達の発想はとても豊かです。同じ題材でも描き方や表現の仕方がひとりひとり違います。その違いの面白さを十分に感じて頂けると嬉しく思います。
今年のテーマは、「神様いつもありがとう」です。このコロナ禍に自分達の日常があたり前ではない事に気付く事が出来ました。そして私達の周りには、多くの働く人達がおり、その方達の力によって幸せに過ごす事ができている事に目を向ける事も出来ました。そんな沢山のありがとうとどんな時にもいつもお恵みを下さる神様への感謝の心を様々な作品で表現しています。意見を出し合い、皆で協力し合ってひとつのものを作り上げた各クラス、学年の共同製作も展示します。子ども達の苦労の跡や創意工夫の素晴らしさをお楽しみ下さい。
今月の第3回母の会(講演会)はありません。その代りに影絵劇団かしの樹の方にいらして頂き、影絵の公演をします。今年度は行事もままならず、いつも通りに活動が出来なかった子ども達に"本物"をプレゼントしたいと企画しました。子ども達が目を輝かせて影絵に引き込まれていく姿が目に浮かぶ様です。保護者の皆様にお見せできないのが残念ですが、お子さんから感想をお聞き下さい。きっと楽しいお話が聞ける事と思います。子ども達にとって心に残る思い出の一日となるでしょう。
(2月)
あけまして
おめでとうございます。
心新たに新しい年を迎えられた事と思います。心穏やかに笑顔で新年を迎えられる事は何よりも幸せな事だとしみじみ思います。昨年は、新型コロナウィルスの感染拡大の為に私達の日常は一変し、新しい生活様式が求められました。先の見えないトンネルの中に入ってしまったのではないかと不安になる日々でしたが、新しい年を迎え、この年が明るく希望に満ちた一年となるよう心から祈っております。
思い返せば、何もかもが例年通りとはいかず、行事も半分に分けて行ってきた1学期、2学期。3学期は何とか全体で出来るだろうと期待しておりましたが、感染拡大の状況はそれを許してくれそうにありません。しかし、子ども達の頑張りを振り返ると、こんな時だからこそ気付ける事やこんな時だからこそ結ばれる絆があるのだという事を知る事ができました。この皆で乗り越えてきた過程を大切にしながらまとめの3学期、一日一日を丁寧に過ごして参りたいと思います。
2学期最後はキャンドルサービス、聖劇をもって終了となりました。年長の保護者の皆様には御参加頂きましたが、いかがだったでしょうか?入園当初は泣いていた年少さんもしっかり話を聞けるようになり、皆で歌を歌い、お祈りをして成長した姿を見せてくれました。又、年中さん、年長さんの聖劇はクリスマスの物語をしっかりと伝えてくれる素晴らしいものとなりました。半分の人数で台詞も出番も多くなってしまった年長さんは、その分精神的ストレスがとても大きかったと思います。それでもお友達の台詞を覚える程聖劇を楽しみ取り組む姿はたのもしいものでした。年中さんも羊飼い、天使、星と大切な役所をこなし、年長さんを支えていました。皆でやり遂げる事が出来た事は、本当に素敵なプレゼントとなりこれからの歩みに大きな力となった事でしょう。クリスマスの夜、貧しい馬小屋でお生まれになったイエス様が私達に愛と希望の光を与えて下さいました。まるで暗闇の中に迷い込んでしまったと思える様な現状の中、子ども達の聖劇を通して一筋の光を見た思いです。
3学期は、進級、進学を踏まえ、4月からの新しい環境に対応できるよう生活を見直しながら導いて参りたいと思います。今までにない経験をしながらも健気に乗り越え、いつも以上に感謝の心を持つ事が出来た子ども達です。それが出発の良い原動力となると思っています。特にクラスや学年を越えて協力し合いながら取り組む作品展、また日頃の生活と学びの成果を発表し合うお別れ会も互いに良い刺激となり、より一層の意欲に繋がる事でしょう。コロナの感染拡大の状況を捉えながら楽しい思い出になるよう行事を進めていきたいと思います。ご家族の皆様も共に見守り、成長を感じて頂けたらと思います。
今月は平和について子ども達と考えて参ります。こんな時だからこそ心穏やかに平和を実現していく人になれるよう、共感できる愛の心を育んで参りたいと思います。神様の愛と平和がすべての人に広がり、皆様ご家族の上に豊かな祝福がありますようにお祈り申し上げます。
今年もどうぞよろしく御協力をお願い致します。
(1月)
今年も残すところあとわずかとなりました。様々な思いの中一年を終えようとしています。振り返れば一年の始まりを新しい気持ちで迎えた1月から、気が付けば新型コロナウィルスの感染拡大に心を砕く日々となり、あっという間に12月を迎えています。
保護者の皆様には、このコロナ禍の生活を共に乗り越えていく為に御理解と御協力を頂き本当に感謝しております。なかなか先の見えない状況の中での一年の締めくくりとなってしまいますが、子ども達とはしっかり振り返りをしていきたいと思います。また引き続き感染防止対策をしながら残り少ない2学期を元気に過ごして参りましょう。
例年とは違い、一週間を参観週間として少人数での参観をして頂きましたが、いかがでしたか?普段の様子を見て頂きたいとは思うのですが、お家の方が来てくださると緊張したり、気恥ずかしかったり、張り切ったり、いつもとは少し違う様子もありました。表れる姿は違いますが、どの子も本当に嬉しい時間だったのだと思います。お母様方もお子さんの成長を感じて頂けたでしょうか?
2学期の行事も皆様の御協力を頂きながら無事にひとつひとつ終える事が出来、あとはクリスマスパーティー、キャンドルサービス、聖劇で2学期が終了となります。
幼稚園ではクリスマスの準備が始まっています。聖クララ幼稚園のクリスマスは、ひとりひとりが心静かに本当のクリスマスの意味を知る時です。ひとり子イエスをお与えになる程、私達を愛して下さった神様。イエス様という贈り物を頂いた私達にはどんな贈り物が出来るのか子ども達と話し合って参ります。
イエス様は権力のある姿ではなく、愛を願う幼子の弱き姿で馬小屋の飼い葉桶の中で生まれました。それは弱い者、貧しい者の仲間として生まれた事のしるしでした。私達はクリスマスを祝い、互いに愛し合いなさいと言われたイエスの言葉に倣い、自分達だけが幸せになれば良いのではなく、多くの恵みに気付き、感謝しながら貧困に苦しんでいる人、悲しみの中にいる人、孤独な人々に目を向けていかなければなりません。今年は不自由を強いられているこの生活の中、あたり前と思っていた事があたり前ではないという事を日々身を持って感じていると思います。この様な状況だからこそ、キャンドルサービス、聖劇、クリスマスの取り組みを通して具体的に思いを形にしていきたいと思っています。
御家庭でもお子さんと御一緒に貧しい世界中の子ども達に心を馳せ、祈りと共にほんの少しの自己犠牲を愛の献金として実践して頂けたらと思います。御協力をよろしくお願いします。
年中、年長組は贈り物のひとつとして、聖劇の練習に取り組んでいます。半分の人数で演じなければならない為、台本も少し変えて行います。クリスマスの物語が皆様に伝わるようにと励んでおりますので当日は物語を味わって頂ければ幸いです。クリスマスのプレゼントを楽しみにしている年少さんもクリスマスのお話を通してもらうだけではなく、自分達もプレゼントするという事にも目を向けていけるようにと思っています。今年のクリスマスは特に世界中、日本中の人々、又私達がこの苦難を乗り越えていけるよう皆で心を合わせてこのクリスマスを祝い、祈りの時と致しましょう。
(12月)
秋の日はつるべ落としと言いますが、日の暮れが早くなり秋の深まりと秋の哀愁を感じます。朝夕の冷え込みに風邪をひかぬように気を付けながら短かい秋を味わいたいと思います。
季節は移り変わっていきますが、一向にコロナウィルスの感染状況は収束する様子もなく、いつまで続くのだろうかとまだまだ先が見えません。そんな中でも幼稚園では出来る事を考えながら粛々と行事を行っています。
先月の運動会はいかがでしたか?全学年での実施が出来なかったのはとても残念でしたが、各学年で行う事が出来たのは大きな喜びでした。今年は6月始まりとなり、分散登園、午前保育の1学期。そして9月から2学期がスタートして10月の運動会という事で、子ども達が幼稚園で過ごした時間は例年に比べると短かいものでした。このコロナの状況下にあって子ども達の頑張りには本当に大人の私達が励まされてしまいます。保護者の皆さんも運動会当日の子ども達の姿に感動したのではないでしょうか?大勢の人で埋め尽くされている例年とは違い、今年はどこに誰がいるのか、一目瞭然という中で、年少さんはお母さんを見つけて動揺してしまうのではないかと心配していましたが、堂々としたものでした。それぞれに運動会を楽しんでいて嬉しく思いました。年中組はダンスのプログラムはありませんでしたが、玉入れダンスを披露し、密にならないように工夫しながら玉入れも張り切って頑張りました。閉会式での子ども達の表情は凛々しくやり切ったという思いを感じる事ができました。年長組は練習の時から意気込みが違っていました。幼稚園最後の運動会で格好良い姿を見て欲しいという思いがひとりひとりの中にありました。保護者の皆さんにも子ども達の思いが伝わった事と思います。開会式では立派に行進し、障害物リレーでは、力を出し切って必死にバトンを繋げるチームワークを見せてくれました。練習時間の短かい中で態形移動も上手にこなしたパプリカと、どの競技も精一杯力を出し切っていたと思います。例年とは違う運動会でしたが、どの学年もそれぞれが確実に成長の階段を登っている事を再確認出来た一日だったと感じます。運動会実施にあたり、保護者の皆様の御理解と御協力に感謝致します。
今月は七・五・三のお祝いがあります。生活の中の当たり前を当たり前ではないと知り、沢山の方々の支えによって生かされているという事に気付いていける様に皆で考え合っていきたいと思います。そして感謝の心を持ち「ありがとう」と素直に言えるように子ども達と共に励んで参ります。
(11月)
暑い毎日が続いていましたが、さわやかな風と共に秋を感じる頃となりました。少しずつ涼しくなってマスク生活の体が少しでも楽になると良いですね。
今年は全学年での運動会は実施できないので、学年ごとにミニ運動会を開催します。例年ですと運動会の練習も盛り上がりを見せ、仕上げの時期を迎える頃ですが、今年はそれぞれの学年で無理のない様に取り組んでいるところです。何もやらない、出来ないのではなく、少しでも子ども達がひとつの事に集中し、皆でやって楽しかったという満足感を味わう事が出来たらと思っています。
いつもの行事をいつものように実施出来ない状況の中で、行事の大切さを改めて実感しております。皆が同じ目標に向かって取り組んでいく事、力を合わせる事、そしてそこから生まれる達成感など多くの学びがあると思います。例年通りでなくてもその力を育てていけるように工夫していきたいと考えています。先日、年長組と運動会の練習をしました。「さすが年長組だな」と感じ、しっかりと向かっていく姿勢や意欲も感じる事ができました。子ども達にとって日常生活の中で要所要所に力を発揮する場、機会を持つ事が必要であり、メリハリがとても重要です。それは年中組、年少組も同様です。それぞれの年齢に合った運動会をする事で体を動かす楽しさを十分に味わってほしいと思います。
日々の保育の中では、全体朝礼も密にならない様に分散で始まりました。今までの日常に少しずつ戻していけたらと思います
9月は、2学期が始まり毎日お弁当、一日保育、そして暑さもあって疲れが出てしまったお子さんも多かった様です。徐々に過ごしやすくなってきましたが、朝夕の温度差に体調を崩しやすい時期でもありますので、引き続き体調管理に心を配りましょう。幼稚園でも感染防止対策を含め、留意して参ります。
運動会は今年度初の行事となります。この後も例年とは実施方法を変えて行事が続きますが、どうぞ御理解、御協力を頂き応援を宜しくお願いします。皆で力を合わせてこの難局を乗り越えて参りましょう。
(10月)
新型コロナウィルス感染拡大により長期休園を余儀なくされ、6月にやっと始まった1学期でした。コロナウィルス対応で世の中は落ち着く事がなく不安な状況の中にありますが、この現状にあっても逞しい子ども達の姿を見ると、こちらが元気をもらっています。
いつもより短い1学期ではありましたが、それぞれに成長が見られとても嬉しく思います。保護者の皆様はどのように1学期を振り返っているでしょうか?「成長したな」「こんな事ができるようになった」「あまり変わっていないかな?」「少し甘えん坊になったかな?」等々、色々な思いがあるかと思います。私は、子ども達1人1人がとても頑張ったなと感じています。いつもと違う状況の中で、手洗い、うがい、手指の消毒に加え、マスクをしての生活、とても不自由でとても窮屈な生活になったのです。それでも嫌だ!と文句ひとつ言わずに「しょうどくするんだよね」「マスクするんだよね」とその生活を受け入れる健気さに涙が出そうです。このコロナウィルスはまだまだ実態が解明されておらず、目に見えないものですから恐怖を感じます。新しい生活様式が求められている今、正しい恐れを持って立ち向かって参りましょう。そして、この不安と混乱の中で命がけで対策を考え、治療にあたって下さっている医療従事者の方々や多くの力を尽くして下さっている方々がいらっしゃいます。その方々への感謝も忘れてはいけません。
自分が感染しないように気を付ける事、そして人にも感染させないようにするという、このコロナウィルス感染防止の行動は、自分の事だけを考え、自分だけが良ければ良いのではないというまさに相手を思う心と通じています。子ども達にも伝えながら感謝の気持ち、相手を思う心について分かち合っていきたいと思います。
2学期は例年なら行事が多い時期ですが、今年はいつも通りにはいきません。その中でもしっかりと感染防止対策をしながら、出来る事を子ども達と楽しんでいきたいと思います。日程や内容、実施方法などの変更をしながら進めて参ります。どうぞ御理解と御協力をお願い致します。
暑い上にマスク着用もあって、今年の夏は体への負担も大きかったと思います。疲れが出やすい時期ですので体調の変化などに十分留意して下さい。
通常の生活に戻って参りますが、お弁当も少なめに食べ易いものにして下さい。長い休みの後ですので無理せず、焦らずに生活リズムを整え、園生活のペースを早く取り戻せるようにして参りましょう。
(9月)
幼稚園が始まって1ヶ月が経ちました。6月に入って間もなく梅雨入りとなりましたが、幸いな事に園庭で思いっ切り遊べる日が多く子ども達にとって心を開放できる時間が持てて良かったと思います。砂場に水を運んだり、おだんごを作ったり、おもちゃの電車を長くつなげたり、滑り台、ジャングルジム、鬼ごっこと、とても楽しそうです。「きて、きて-」「見て-」「せんせい、こっちだよ-」と子ども達の声が響いてます。子ども達の元気な声と笑顔は最高の宝物ですね。そして私達大人にとっては、これ以上の元気の源はないと改めて感じます。
コロナウィルス対策の手は緩める事なく、子ども達と楽しい時間を過ごせるように取り組んでいきたいと思います。
さて御家庭でのお子さんの様子はいかがでしょうか?保護者の皆様には分散登園、午前保育と御協力を頂きありがとうございました。クラス半分の人数で手洗い、うがいの指導や消毒の方法の習慣付けが出来たと感謝しております。分散登園を終えた後もしっかりと定着させていけるよう努めて参ります。
進級式、入園式を終え、少し緊張していたお友達や泣いて登園していた新入園のお友達も徐々に慣れてきて担任やクラスのお友達との関わりを深めています。まだまだ制限のある生活ではありますが、夏ならではの解放感や満足感が味わえる活動ができたらと思っています。プール遊びは出来ませんが、水遊びやフィンガーペインティング、色水遊び、どろんこ遊びなど状況を見ながらすすめて参ります。
7月は引き続き分散登園を基本にお弁当と全体での登園を設けます。グループのメンバーも変わり、登園日やお弁当の日など把握して頂くのに御苦労をおかけしますが宜しくお願い致します。
7月9日はアトンメントの聖母の祝日です。アトンメントの聖母に守られ支えられている聖クララ幼稚園は、この日を創立記念日として毎年教会で式典をしております。今年は式典は出来ませんが、聖クララ幼稚園でかけがえのない存在であるこの子ども達と出会えた喜びと感謝を保護者の皆様と分かち合いたいと思っています。
今までに経験した事のないこの一年を過ごす中においても子ども達は一段一段成長の階段を登っていきます。そんな子ども達の成長をこれからも共に見守り、支えて参りましょう。
(7月)
進級式、入園式も実施する事ができないままに4月、5月が過ぎてしまいました。子ども達は、幼稚園が始まるのを楽しみに待っていてくれたのではないでしょうか?私達も早く子ども達を迎えたい、元気な子ども達に会いたいという思いの中過ごしてきました。
やっと幼稚園を再開することが出来ます。それは大きな喜びではありますが、以前の生活に一足飛びに戻れる訳ではありません。これからの生活も自粛と感染予防の継続が必須です。それは、園生活においても家庭生活においても同様だと思います。それでも、ひとまず皆様にお伝えしたいと思うのです。過去に経験のないウィルスとの闘いの中、子ども達との自粛生活をする上で感染予防に心を砕き日々大変お疲れのことと思います。今日までのお心遣いと御協力ありがとうございました。
さて、幼稚園生活がいよいよ始まりますが、危機意識は常に持ちながらこれからの新たな楽しい幼稚園生活に向けて工夫をしながら進んで行きたいと思っています。その為にも感染防止対策しっかりとしていかなければなりません。手洗い、うがい、消毒、換気を徹底していきます。暑い季節になりますが、マスクの着用をお願いします。熱中症にならない様に配慮します。又、登園の際は、健康状態をチェックして頂く為、健康カードを配布しますので、毎朝の検温をお願い致します。発熱、咳などの症状がある場合は無理せず登園を控えて下さい。
新しい環境になり、戸惑いや不安や緊張もあると思います。感染予防と合わせて、子ども達が安心して過ごす事ができるよう、気持ちを受け止め、その時々に必要な援助をしっかりとして参ります。お母様方も心配な事、困った事がありましたらお声掛け下さい。
この一年は例年通りにいかない事ばかりかもしれません。でも「~が出来ない」「~がない」「いつもなら~なのに」とマイナスを数えるのではなく、もっと前向きに「~ならできる」「こうすればできる」と発想の転換、心の持ちようを変えていかなければならないと思います。
そして大切な命を守るべく、穏やかな、安心できる日常を取り戻すために心を合わせて参りましょう。
まだまだ大変な日々が続き、不自由を強いられる事でしょう。それでも希望と喜びを与えて下さる神様の愛に信頼し、子ども達の成長を支えて参りたいと思います。どうぞ皆様の御協力をお願い致します。
(6月)
2月は新型コロナウィルス感染症の感染拡大により、落ち着かない不安な日々が続きました。目に見えないウィルスとの戦いはいつまで続くのか予測もつかず、大きな脅威ではありますが、締めくくりの月となる3月は体調に十分留意しながら過ごして参りたいと思います。手洗い、うがいをしっかり行う事を基本とし、引き続き活動の合間にはアルコール消毒をしていきます。御家庭におきましても健康管理と体温のチェックをお願い致します。
春一番も吹き、春は確かにそこまで来ています。子ども達の元気に遊ぶ声、そして聴こえてくる歌声に一年間の歩みの中、大きく逞しく成長した事を実感しています。この3月、しっかりと良いスタートが切れるよう力を蓄え、進級進学に向かいます。送り出すのは寂しさもあり複雑な思いではありますが、それはきっと子ども達も同じでしょう。期待と不安の入り混じった気持ちを受け止めながら残りの日々を大切に過ごしていきたいと思っています。
この一年の様々な活動を通して多くの事を経験し、学んできました。共に笑い、泣き、共に励まし合い、共にわかち合い、喜び合った一年でした。時にはけんかをし、仲直りし、許したり許されたり、どの経験も必要な大きな心の糧となるものでした。
先日の全体朝礼で皆の背中には見えない翼があるんだよ、それは自由の翼なんだと話しました。それは大きくなったらこんなふうになりたい、~になりたい、~に行きたいと夢を持つ事、未来へ羽ばたく翼です。そして、他の人のその翼を傷つけたり、折ってしまってはいけないのだとも話しました。相手が嫌がる事をしたり、いじわるをする事は翼を傷つける事になると。子ども達は真剣に話を聞いてくれました。どれだけ伝わったかはわかりませんが、確かに感じてくれたと思いました。進級、進学にあたり、自分を大切にしてほしい、そして相手を大切にする心を持ってほしいと思います。クララの卒業生は優しいと小学校の先生に言って頂く事がよくあります。それはとても嬉しい事です。思いやりの心は、幼稚園だけで培われるものではありません。御家庭との連携の賜物です。これからも、この子ども達が思いやりと感謝の心を忘れず、歩んでくれる事を切に願います。そして、先日の母の会でのシスターのお話を思い出し、自己肯定感を持って歩んでいけるよう言葉を掛けていきたいですね。
どんな時でも、たとえうまくいかない事があっても、御両親をはじめとして多くの方々、神様に愛されているという事をしっかりと心に刻んでいってほしいと思うのです。
旅立ちの季節を迎え、大切な子ども達を私共に委ねて下さった事に心より感謝申し上げます。そして、これまでの幼稚園に対する御理解と御協力、本当にありがとうございました。
(3月)
寒い日が続き冬本番となりました。子ども達は寒くても外遊びが大好きで園庭に出れば元気いっぱい走り回っています。巷では、風邪や胃腸炎、そしてインフルエンザなどいろいろ病気が流行ってきているようで、子ども達の健康状態が心配されるところです。一年で一番寒い時期ですが、しっかり体調を整え、風邪の予防をして元気にこの冬を乗り越えていきたいと思います。
寒いと言ってももうすぐ節分です。節分には季節を分けるという意味があり、立春を過ぎると暦の上ではもう春、季節は確かに春に向かっています。寒いと背中を丸めているのではなく、冬の寒さを子ども達と楽しみながら小さな春の気配を感じていきたいと思います。
寒いからと室内に閉じ籠っていては、外からの刺激で育つ五感が鈍ります。自然の少ない環境でも風の音や空気の冷たさ、匂い、空の色などなど、肌で感じる事でいろいろな発見があります。体を動かすと体が温まる事、寒い時どうしたら良いかも体験的に知ることができます。自分で体験し考え、行動できるように導いていきたいものです。それは生活全般に共通です。寒いから上着を着せる、暑いから脱がす、重いだろうからと荷物を持ってあげる、先回りをし過ぎる為に子ども達は自分の事を自分でやろうという感覚が育たず自分の事として捉えにくくなっているように見えます。"自分でやろう"という意欲や"どうしたらいいのかな"と考える機会を奪ってはいませんか?
進級、進学に期待が大きく膨らむこの時期に子ども達の成長する力、伸びようとする力を大切に育んで参りましょう!
今月は作品展があります。一年の成長を製作面から保護者の皆様に見て頂きたいと思っています。今年のテーマは、「迷子の羊」です。百匹の羊のうちたった一匹でもいなくなれば、見つかるまでどんな危険な所にでも捜しに行く。そんな羊飼いのお話です。それは神様の御心を示しています。このお話は聖歌にもなっていて、子ども達の大好きな曲のひとつです。歌詞と共にその世界をそれぞれの学年で、又持ち寄った作品で表現していきます。各学年の一年間の作品もお楽しみ下さい。子ども達の感性と創造性の素晴らしさを感じて頂けると思います。
ひとつのテーマを持って皆で製作し、展示していく事はとても難しい事ですが、協調性を育む良い機会になっています。作った物が飾られて、出来あがった時に十分な満足感と達成感を味わえるように取り組んで参ります。どうぞ、子ども達の工夫や苦労の跡をじっくりと御覧下さい。お子さんと御一緒に聖クララ幼稚園の小さな美術館で楽しいひとときをお過ごし頂けると嬉しく思います。
(2月)
あけまして
おめでとうございます。
御家族揃って新しい年を心新たに迎えられた事と思います。昨年は新天皇が即位し、令和の時代が始まりました。又、昨年11月にはローマ教皇フランシスコが来日し「わたしは平和の巡礼者として、この地の歴史の中にある、あの悲惨な日に傷と死を被ったすべての人との連帯をもって悼むために参りました。いのちの神が、わたしたちの心を平和と和解と兄弟愛へと変えてくださるよう祈ります。」と広島で平和のメッセージをくださいました。新しい時代の新しい年を迎え、私達が平和を実現していける者となれるよう、そして子ども達の未来がたくさんの愛で満たされますよう心からお祈り致します。
今年も子ども達の健やかな成長を願い、職員一同心を合わせて励んで参ります。保護者の皆様の御協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この冬休み、子ども達はお正月の行事にふれ、昔ながらの遊びや伝統を感じる事ができたのではないでしょうか?親戚の方々が集まったり、いつもと違う経験をし、又ひとつ心が成長した事でしょう。子ども達の冬休みの思い出話を今年も楽しく聞かせてもらおうと思います。
三学期は一年間のまとめの時期です。入園当初、あんなに泣いていた年少さんもしっかりお話を聞いたり、元気に歌を歌ったり、お友達と楽しく遊べるようになりました。そして集団生活の中でルールを学んでいった年中さん、皆で様々な行事に取り組み達成感を味わう事できました。友達と協力し合う事の楽しさとけじめの大切さを知ることを目指して頑張ってきた年長さん、二学期の締めくくりの聖劇はそれぞれに緊張しながらも精一杯表現できたと思います。
三学期は進学・進級を踏まえ、生活習慣を見直しながら行事を通して学んできた事をしっかりと定着させ、その経験が良い出発の力となり、四月からの新しい環境に対応できるように導いて参りたいと思います。特にクラスや学年を越えて協力し合いながら取り組む作品展、日頃の生活と学びの成果を発表するお別れ会などの行事は、子ども達にとって互いに刺激を受け、より一層の意欲と積極的な歩みに繋がる事でしょう。お互いを認め合い、楽しい思い出の一日となると思っています。御家族の皆様も楽しく参加して頂き、子ども達の成長を感じて頂けたらと思います。
今月は平和について子ども達と考えて参ります。神様のお望みになる平和とはいったいどんなものなのでしょうか?私達が仲良く平和に生きる為にはどうしたら良いのでしょうか?世界に目を向ければ飢餓や紛争、様々な問題があり、多くの人達が命の危険を感じながら生きています。どんな人も平等に命の保障が成されなくてはなりません。しかし、命の保障だけでは平和とは言えませんし、心が落ち着かずまるで嵐の中にいるようならそれは平和ではないのです。私達が嘘のない正しい心で信頼し合い、神様の愛と慈しみに気付く時、本当の心の平和が訪れるでしょう。これから始まる新しい年に聖クララ幼稚園のひとつの家族として、仲良く平和を携えて歩んでいけたらと思います。
(1月)
朝夕の冷え込みが厳しくなり冬の訪れを感じます。気が付けば今年も残すところ1ヶ月となり、いよいよ師走、年の瀬を迎えます。
慌ただしさに流される事なく、心静かに一年の振り返りをしっかりとしていきたいと思います。残り少ない2学期を元気に過ごし、良い一年の締めくくりを致しましょう。
幼稚園でもクリスマスの準備が始まっています。クリスマスは聖クララ幼稚園にとって重要な大切な行事です。今ではどこに行っても一大イベントとなり、あちらこちらでパーティーが開かれ、賑やかな行事となっていますが、幼稚園ではひとりひとりが心を静かにして本当のクリスマスの意味を知る時です。ひとり子イエスをお与えになる程、私達人間を愛して下さった神様。イエス様という贈り物をいただき、私達にはどんな贈り物が出来るのか子ども達と話し合って参ります。
互いに愛し合いなさいとイエス様は教えて下さいました。私達は自分達だけが幸せで何不自由のない生活を送っている事を良しとせず、日々の恵みに感謝しながら貧困に苦しむ人々、悲しみの中にいる人、孤独な人々に心を向けていかなければなりません。クリスマスに向けて行っているアドベントカレンダーや待降節の取り組み、聖劇、愛の献金を通して考えていければと思います。クリスマスのプレゼントはもらうばかりではなく、心を込めてプレゼントをするという事を知り、喜びのうちにクリスマスをお祝いします。どうぞ御家庭でもお子さんと御一緒に祈りとほんの少しの自己犠牲を愛の献金として実践して頂けたらと思います。
キャンドルサービス当日は、年長組の保護者の皆様に御参加頂き、共にクリスマスのお祝いを致します。聖劇の練習も年中組、年長組で頑張っています。イエス様のお誕生の物語をお届けする聖劇。どの役もとても大切であり、主役というものがないのが聖劇です。それぞれが自分の役を大事に演じますので、どうぞ物語を味わって頂ければと思います。
今年も素敵なクリスマスとなりますよう、そして世界中の人々が平和と祝福で満たされますよう皆で心を合わせてお祈りして参りましょう。
(12月)
高い空と澄んだ空気に秋の深まりを感じる頃になりました。千葉県を中心に強風の被害をもたらした台風15号からわずか1か月後に再び関東地方を大型で強い台風19号が襲い甚大な被害をもたらした10月。激甚化する気象災害を実感しました。被害を受けた方々に御見舞い申し上げます。
幼稚園の運動会も台風の影響を受け2度も延期する事になりました。ここ何年も延期をよぎなくされていたので、今年こそはと思っておりましたが、思う様にはいかないものです。それでも台風の被害を思えば元気に運動会を開催できた事には感謝しなければと思います。子ども達も運動会に向う気持ちと程良い緊張感を忘れず当日は練習の成果を発揮する事が出来ました。当日を迎えるまでの日々には、子ども達ひとりひとりの葛藤があったと思います。練習を重ねる中でそれぞれの頑張りは確実に実を結ぶ力となり、忍耐する事や協力する事、励まし合う事の経験を通し大きな自信と達成感に繋がりました。この自信と達成感を胸に更なる成長に繋がる様励んで参りたいと思います。
運動会の準備や後片付けに御協力頂き本当にありがとうございました。強風の影響を考慮し、例年前日準備に行っていた、くい打ちや万国旗を張る作業はせずに日曜日に持ち越すことになり、各御家庭のシート敷きもいつもの様には出来ませんでした。私自身、運動会の開催には沢山の不安がありましたが、何よりも支えになったのは保護者の皆様の温かいことばと温かいお心遣いでした。「何かお手伝いする事がありますか?」「何でもしますよ」「大丈夫ですか?」と声をかけて頂き、又朝のお手伝いもいらして頂いて延期を知りお帰りいただくという事もありましたが、「又明日来ますよ」「大丈夫!頑張りましょう」と言って下さる。皆さんの愛をひしひしと感じました。子ども達の為にと心は同じなんだと痛感しました。運動会延期はマイナス面ばかりでなく、こんなに大きな贈り物を届けてくれました。本当に皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
今月は七・五・三のお祝いがあります。御両親を始め多くの方々の見守りと支えがあって毎日を過ごしている事に気付き、感謝の気持ちが持てるよう導いて参ります。勤労感謝の祝日や日常の様々な場面を通して普段意識しなかった多くの方々の働きの大切さにも気付けるように考え合っていきたいと思います。
七・五・三のお祝い当日は、子ども達の成長を皆で喜び合い、これからの健やかな成長をお祈り致しましょう。
(11月)
長い夏休みを終え、子ども達は元気に2学期をスタートしました。幼稚園に賑やかさが戻り、子ども達の声や笑顔に喜びを感じています。夏休みの楽しかった思い出を話してくれるその表情は、御家族との濃厚で温かい交わりの中でしっかりと愛情を受け取ったしるしなのでしょう。それはどこか高級なホテルに泊まったとか、美味しい物をお腹いっぱい食べたとか、ではなく日常の出来事の中にありました。そして、夏休みならではの経験を通して成長した子ども達と2学期を大切に過ごしながら、更なる成長をしていけるよう励んで参りたいと思います。
さて幼稚園では、運動会の練習も本格的になり、どの学年もしっかりとそれぞれの競技に取り組んでいます。初めて運動会を経験する年少さんは「かけっこしたよー」「ヨーイドンしたんだー」と練習をしているという気は全くなく楽しそうです。年中さんは、ダンスの曲を楽しみながら完成に向けて頑張っています。年少組の時よりも競技数が増え、去年の姿から随分と成長したと感じて頂けると思います。年長さんは競技数も多いので"集中してやる"という事が大切になってきます。うまく出来る時は良いのですが、難しそうでうまくいかない事には、どうしても尻込みする傾向があります。運動会を引っ張っていくんだという年長組としての自覚と意欲を持って欲しいと願い、叱咤激励の日々です。ダンスの隊形移動も多く大変ですが、素晴らしい成果を見せてくれる事でしょう。
運動会という大きな行事を終えた時、子ども達の心の中に育つものは、はかり知れません。各学年で成長の過程は違いますが、運動会の練習を通して身に付いた粘り強さや自信は、これからの成長の基となっていきます。練習は楽しい事ばかりではないでしょう。しかし、友達と協力し合って力を合わせて、ひとつの事を成し遂げる喜びや自分の力を出し切ったという達成感は練習を通してしか生まれません。それは頑張った人にしか与えられない宝物となります。
10月に入り、いよいよ仕上げの時となりました。子ども達が自分自身の持っている力に気付き、その力を遺憾なく発揮できる様、温かく見守り応援していきましょう。子ども達にパワーを送って下さい。
運動会当日は、子ども達の輝く笑顔と精一杯練習したという自信に満ちた姿をご覧頂けると思っています。どうぞ当日は、御家族の方にも御参加を頂き、子ども達と共に思い切り楽しい一日を過ごしたいと思います。大きな声援をお願いします。
実りの秋に向けて良いスタートが切れるよう保護者の皆様の御協力を宜しくお願い致します。
(10月)
7月は日照時間が少なく、気温も低かった為に夏野菜の値段が急騰という事態になった程、雨ばかり続くので年長特別保育の日も雨になってしまうのだろうと半ば諦めかけていたのですが、当日は雨に降られず、プールやどろんこ遊びも楽しむ事ができました。子ども達の笑顔に本当に良かったと思った一日です。
夏休みに入ると毎日厳しい暑さが続き、子ども達は体調を崩していないだろうかと心配していました。この夏休みはどんな風にお過ごしでしたか?元気に夏を満喫できたでしょうか?夏休みは子ども達にとって特別な時間です。普段とは違う様々な体験をし、沢山の感動に出会い、子ども達は大きく成長します。そんな子ども達が楽しかった夏の思い出を目を輝かせて話してくれるのを毎年心待ちにしているのです。楽しいお話に耳を傾けるひと時を暫く楽しみたいと思います。
さて2学期は運動会、お芋掘り、七五三、クリスマスと楽しい行事が盛り沢山です。新しい環境にも慣れ、様々な経験や出会いの中で少しずつ自己表現も出来るようになってきました。2学期はお友達と一緒に取り組む事の楽しさを味わい、皆で力を合わせれば、1人で出来ない事や難しいと思える事も出来るんだという事を心と体で知っていけたらと思っています。そして、その取り組みを通してお互いの持っている力や良さを認め合い、神様から頂いているそれぞれ違ったお友達の素晴らしさに気付ける様に導いて参りたいと思います。保護者の皆様も毎日頑張る子ども達に励ましのことばをかけてあげて下さい。
9月は夏の疲れが出やすい時期です。又、残暑も続くと思われますので体調管理には十分に留意して頂き、元気に過ごせるようにしましょう。登園を渋る時は具合が悪いのかきちんと判断して下さい。長い夏休みの後ですので焦らず、強く叱ったりせず、早寝早起きをして生活リズムを整えましょう。そして園生活のペースに早く戻る事が出来るよう適切な支援をお願いします。心配な事がありましたらご相談下さい。
実りの秋に向けて良いスタートが切れるよう保護者の皆様の御協力を宜しくお願い致します。
(9月)
雨あがりの日射しのまぶしさに、本格的な夏の到来を感じます。7月に入り、梅雨が明けると蝉が鳴き始め一気に夏の暑さが身にしみる頃となります。少しずつ体を夏の暑さに慣れさせながら暑さに負けない体を作っていきたいですね。
幼稚園では、どろんこ遊びやプールが始まりました。この時期は解放感と満足感を十分に味わえる遊びが盛り沢山です。どろんこ、プールの他にもフィンガーペインティングやボディペインティング、色水遊びも子ども達は大好きです。子どもの頃にしかできない遊びをしっかり体験させてあげたいと思います。"遊ぶ事が子どもの仕事"そんな言葉を耳にする事がなくなってきたように思います。遊びの中で沢山の事を学んでいく子ども達ですが、思いっ切り遊ぶという事が保証されない時代になってきたのかもしれません。だからこそ、この夏も子ども達の弾けるような笑顔を応援していきましょう。
早いもので1学期も残りわずかとなりました。いつでもお母さんと一緒という生活の中からお母さんの元を離れ、自分の力で歩み出した子ども達。お母様方はどんな思いで子ども達の毎日を見守ってこられたでしょうか?1日1日が子ども達にとって大切な成長の時でした。お友達の名前を覚え、一緒に遊ぶ中で確実にその世界を広げていく日々だったと思います。そして集団の中で順番を守る事や時には我慢しなければいけない事も学んできました。時に起こる喧嘩の中では、自分の思いばかりが通るのではなく、相手の思いや主張に気付き、ゆずり合う事も少しずつ出来るようになってきました。喧嘩をしてもすぐに仲直りができる子ども達の心は素晴らしいです。それでもまだまだ完璧というわけにはいきません。「今までできていたのにどうして?」と思う事があるかもしれませんし、急に甘えん坊になったり、時に行き渋ったりするかもしれません。そんな時、お母様はお子さんの言葉に右往左往せずに、いつでも子ども達の「心の基地」でいて下さい。そして幼稚園では、御家庭とは異なる様々な体験を通して子ども達の育ちを支えて参ります。
今月は聖クララ幼稚園の創立記念日にあたり、教会にて式典を行います。ここで出会えた子ども達。顔も違えば性格も違う、それぞれに神様からの賜物を頂いている欠けがえのない存在です。出会えた喜びと感謝を込めて、共に祈りを捧げたいと思います。子ども達と共にお祈りをお願い致します。
(7月)
夏を感じさせる強い日射しの日も続き、熱中症にならないように気を付けながら日々を過ごしています。どろんこ遊びも始まり、子ども達は元気いっぱいです。6月は雨の多い季節ですが、晴れた日は思いっ切り戸外遊びが楽しめるよう計画していきたいと思います。そして雨の日は、雨の日のマイナス面ではなく、雨の恵みの大切さに気付ける良い機会にしていきたいと思っております。
先月のマリア祭では、いつも見守って下さるみんなのお母様でもあるマリア様にお花をお捧げし、お祈りをしました。全学年が集まって行う初めての行事でしたが、落ち着いて参加する事ができました。愛と優しさに満ちたマリア様を知る事を通して子ども達が多くの人に愛されていることを実感できる様にと願っています。そして天使の知らせに「はい!」と応えたマリア様のように素直な心を持ち続けていてほしいと思います。子ども達ひとりひとりが大きな愛に包まれ安心感の中成長していけるよう、そしてこれからの歩みの支えと力になるよう場面を捉えて受けている愛の大きさを伝えていきたいと思います。
幼稚園全体が四月の喧騒が嘘のように落ち着き、園生活の流れに乗って過ごせるようになってきました。毎年この時期は子ども達と会話する度に子ども達の順応性や成長する力をひしひしと感じます。「お母さんーお母さんー」「くる?」「まだ?」と泣いていた年少さんが歌をうたい、小さな手を合わせお祈りしています。そして「一緒に遊ぼう!!」と誘ってくれます。私の姿を見つけて「えんちょうせんせーい」と笑顔で手を振ってくれるのです。入園して二ヶ月にも満たないのに認めてくれている事をとても嬉しく思います。
年中さんも新入園のお友達と共にそれぞれのクラスにも慣れ、安定して楽しく活動しています。その楽しさを知らせたいのでしょう、「えんちょうせんせいもおいでよ」「いっしょにやっていいよ」と誘われる事度々です。これからの活動を一緒に楽しんでいきたいと思います。
年長さんも日一日と年長さんらしくなってきました。昨年も取り組んでいたお当番ですが、放送当番という新たな仕事も増えています。欠席児を報告に来る時には、名字も教えてくれるよう伝えると「えーとえーと」と一生懸命考え、意識するようになってきています。「失礼します」「失礼しました」の挨拶も時々忘れたりしながらも堂々と言い、放送当番は緊張しながらも自分達しか出来ないんだという年長としての誇りと自覚を感じます。
どの学年も入園、進級の少し不安定な時期を脱し、それぞれが伸び伸びと自己を表現し、周りのお友達と関係を広げていく時期に入ります。その関わりの中でまだまだ不器用で自分中心の子ども達は、玩具の取り合いや些細なことから衝突する事もありますが、その経験を通して沢山の事を学んでいきます。適切に大人が間に入りながら譲る事や相手の気持ちに気付く事、謝る事、許す事を知らせ相手を大切にする豊かな心を育んで参りたいと思います。そしてこれからの人生の中で必要な人間関係の基礎をしっかり築いていける様にと思います。
今月はご家族の方に幼稚園でのお子さんの様子をご覧頂く保育参観を予定しております。他のお子さんと比べる事なく、集団の中でのお子さんの姿や取り組みを御覧下さい。宜しくお願い致します。
(6月)
桜の季節が過ぎ、樹々のやわらかな緑が心を和ませてくれる爽やかな頃となりました。園庭のこいのぼりも五月の風を受けて気持ち良さそうに泳いでいます。
新年度を迎えてからあっという間に一か月が経ちました。入園式で大泣きしていた新入園の子ども達も今では泣かずにそれぞれの遊びを楽しみ始めるまでになりました。この短かい期間で聖クララ幼稚園の一員に少しずつ変わっていく姿を見るにつけ嬉しい気持ちでいっぱいになります。お母様方は色々な思いの中におられた事でしょう。大泣きされてうしろ髪を引かれ、心が落ち着かない日々を過ごした事と思います。「お母さんが大好き!一番好き!!」その大好きなお母さんの元を離れ、自立を目指してひとり歩き始めた子ども達、一歩一歩社会性を身に付けながら集団生活に順応しようとしています。その健気な子ども達をつまずかせる事なく、私達大人は適切な援助をし、支えてあげなければいけません。心配な思いはあるでしょうけれど「さあ、行ってらっしゃい、いつでもお母さんは応援しているよ!」という気持ちで背中を押し、送り出して欲しいと思います。進級した子ども達も進級当初の緊張も解けてきて、新しい環境、担任にも馴染み落ち着いて活動に取り組んでいます。お兄さんお姉さんになった自信も感じられます。とはいえ、まだまだスタートしたばかりです。行きつ戻りつしながら確実に前に進んでいく子ども達をしっかりとサポートしていきたいと思っています。
母の会でもお話しましたが、集団生活の意義は沢山のお友達の中で泣いたり、笑ったり、時には喧嘩をしたり、譲ったり譲られたり、許したり、許されたり、我慢することも必要でしょう。そんな風に多くの事を心と体を使って経験しながら成長していくのです。どうぞ子ども達の成長する力に信頼して、見守って頂けたらと思います。お子さんの言葉に一喜一憂する事なく、いつでも良い判断と必要な声かけと支援をお願い致します。心配な事は御相談下さい。聖クララ幼稚園というひとつの家族として皆で育ち合える、そんな幼稚園でありたいと思います。子ども達の健やかな成長を願い、心を合わせ、子ども達の為に努めましょう。
年少組もお弁当が始まり、遠足やマリア祭と楽しい行事も待っています。遠足では親子でふれ合い、お母様方の交流も深めていただければと考えています。
5月はマリア様の月です。みんなのお母様であるマリア様は、優しく強い心を持ち、いつでも謙遜で神様の言葉に従順に応えられた方です。いつでも愛の招きを信じ、慎み深く慈しみ深いマリア様の生き方に倣い、自分の事だけでなく周りの方々の幸せを願い、優しさと愛を実践していけるよう励んで参りましょう。
(5月)
ご入園、ご進級、
おめでとうございます。
すべての命が生き生きと活動を始め、待ちわびていた春の訪れ、四月一日には新元号が発表となりました。「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き欄は珮後の香を薫らす」令和の出典となったこの歌は梅花の歌と言われているそうです。そして令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で新しい文化が生まれ育つという意味が込められているとか...私達も記念すべきこの一年を心を寄せ合いながら子ども達と共に歩んで参りましょう。
今年も元気な新入園のお友達を迎え、聖クララ幼稚園の新しい一年の始まりです。新入園のお子さんにとっては初めての集団生活、期待に胸をふくらませ入園の日を迎えたはずが、いつも側にいてくれたお母さんがいない事に気付き、心細さを感じる事があると思います。そんなお子さんの気持ちを受け止め、寄り添いながらその時々に必要な援助をしっかりとして参りますので、どうぞご安心ください。お子さん同様、送り出すお母様にとってもしばらく心配で落ち着かない日々かと思いますが、涙の登園が笑顔の登園に一日も早く変わるよう、ひとりひとりのお子さんと充分に触れ合いながら丁寧に日々の保育を進めて参りたいと思います。保護者の皆様も温かく見守って下さい。
年中・年長に進級したお子さんも、新しい環境に少し戸惑う事があるかもしれません。その不安と緊張を和らげ、安心して気持ちを表現できるように配慮致します。新しいお友達を迎える喜びの中、張り切っている年中・年長さんです。幼稚園の楽しさをすぐに伝えてくれる事でしょう。お母様方も心配な事や困った事等がありましたらお声掛け下さい。いつでも御相談にのれる様、お待ちしております。
希望と喜びを与えて下さる神様の愛に信頼し、子ども達の豊かな成長を願いながら心を合わせてこの一年を歩んで参りたいと思います。どうぞ皆様の御協力をお願い致します。
(4月)
先月は、インフルエンザによる園閉鎖、学級閉鎖と体調面を心配する日々でした。何とか2月後半からは、欠席児も少なくなり落ち着きを取り戻して、元気に登園して来る子ども達の姿を見て安心しているところです。
寒い日々が続いていましたが、陽射しのあたたかさに春を感じるようになりました。樹々の小さなつぼみは春風と共に花を咲かせる時を待ち望んでいるようです。それは新しい旅立ちの時、進級の時に胸を躍らせている子ども達に似ています。
先日の母の会はいかがでしたか?皆様からお寄せ頂いたアンケートを読ませて頂き、お母様方がシスターの歌声に癒され励まされた事がよくわかりました。私もその1人です。♪土の器 欠けだらけの私 その欠けからあなたの光がこぼれ輝く 土の器 ヒビだらけの私 そのヒビからあなたの愛があふれ流れる こんな私でさえも主はそのままで愛して下さる だから今主の愛にこたえたい私のすべてで ♫(土の器より)私も力を頂きました。大切な命、子ども達を託された事への喜びと責任を改めて感じています。保護者の皆さんととても良い時間を過ごす事が出来た事、本当に嬉しく思います。
又、作品展ではひとつひとつの作品をじっくりと御覧頂き、お子さんの学年だけでなく、全学年の作品を見て、その違いや成長を感じて下さり、作品展の醍醐味を感じました。そして子ども達が自分の作品を自信を持っておうちの方に説明している姿に喜びと逞しさを感じる事ができました。一年の歩みは確実に子ども達の成長につながっていると再確認した一日でした。御参加ありがとうございました。
この一年様々な行事を通して、日々の活動を通して多くの事を経験し、沢山の学びがありました。共に笑い合い、共に励みわかち合い、共に過ごしたこの一年。けんかをし、仲直りし、どれもこれも貴重な心の糧となりました。土の器で歌われたように、子ども達にもどんなにうまく出来なくても、失敗しても頑張る事が大切である事を知ってほしい、そして御両親をはじめ、多くの方々、神様に愛されている事を忘れずに歩んでほしいと思います。どんな時でも大丈夫!ひとりじゃないよと伝えていきたいと思うのです。
旅立ちの季節を前にして、子ども達の笑顔を見るにつけ、私達に大切な子ども達を委ねて下さった保護者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、幼稚園に対する御理解と御協力にも職員一同心より感謝申し上げます。子ども達が神様と多くの方々のあたたかい見守りの中で健やかに成長できますようにお祈り致します。
(3月)
今年はインフルエンザが大流行し、各地で猛威をふるっています。軒並み注意報から警報レベルに切り替わりまだまだ油断できない状況です。幼稚園では幸いにも今のところは、インフルエンザの広がりは見られませんが、引き続き、体調管理に努め手洗い、うがいの励行を徹底していきたいと思います。
毎日寒い日が続いていますが、子ども達は元気に朝の挨拶をしてくれています。そんな声に励まされながら私も頑張る力をもらっています。「北風小僧」や「北風小僧の寒太郎」子ども達とうたう歌には寒さに背中を丸めるのではなく、寒さを楽しみ、寒ささえも友達にしてしまう創造力を感じます。"北風小僧が枯木に登ってびゅーびゅーびゅーびゅー笛吹く笛吹く"子ども達は北風の中にもこんな光景を見ているのかもしれませんね!寒さに閉口している大人をよそに自然の素晴らしさを存分に感じている子ども達です。とはいえ、もうすぐ節分です。暦の上ではもう春!寒さに身を縮めているうちに季節は確かに春に向かっています。澄んだ冬の空気とこの寒ささえも味わいながら小さな春の訪れを子ども達と見つけていきたいと思います。登降園の道々でも小さな春を見つけられると良いですね!
今月は作品展があります。製作面から子ども達の成長を感じて頂けたらと思います。今年は「みんなちがって みんないい」をテーマに全学年で作った作品を展示します。作り上げていく過程の中で力を合わせ、それぞれに満足感と達成感が持てるように取り組んできました。ひとつのテーマを持って皆で製作し、展示するという事はとても難しいですが、協調性を育む良い機会になっています。ひとりひとりの個性あふれる作品や力を合わせて作った共同製作などじっくりと御覧頂きたいと思っています。皆様もお子さんと御一緒に小さな美術館で子ども達の創意工夫と感性の豊かさをお楽しみ下さい。
(2月)
あけましておめでとうございます。
御家族揃って新しい年を心新たに迎えられた事と思います。今年は天皇陛下の退位に伴い、新天皇が即位し平成が終るという記念すべき年となります。新元号はどんなものになるのでしょうか?この時代を生きていく子ども達、平和で穏やかな時代となる事を心から願います。
今年も子ども達の健やかな成長のために、職員一同心を合わせて頑張って参ります。保護者の皆様の御協力を賜りますよう今年もどうぞ宜しくお願いします。
さて、冬休みはいかがお過ごしでしたか?冬休みは1年のうちでも昔ながらの伝統を感じる事ができ、また親戚の方々と集まったりと普段できない経験ができる良い機会です。それぞれに楽しい冬休みを過ごした事と思います。子ども達の思い出話を聞かせてもらうのを楽しみにしています。
いよいよまとめの三学期となりました。園生活にも慣れ、友達と楽しく遊べるようになってきた年少組。友達との関わり、社会性を身に付けてきた年中組。協力し合って活動する楽しさを知ってきた年長組。4月からの成長を踏まえて、それぞれの学年最終の目標に向かって、これまで積み上げてきたひとつひとつを丁寧に確認していきたいと思います。これまで日々の生活や行事等で経験してきた事が進級・進学の良い出発の力となるように、そして4月からの新しい環境に対応できる心の準備が充分にできるよう導いて参りたいと思っています。
今月は平和について子ども達と考えて参ります。世界中では紛争や飢餓、生活を脅かす様々な問題が山積しています。その中で多くの人達が命の危険を感じながら生きています。どんな人も平等に命の保障が成されなくてはなりません。しかし、命が保障されるだけでは真の平和とは言えません。私達が嘘偽りのない正しい心で信頼し合い、神様の慈しみと愛に気付く時、本当の心の平和が訪れるでしょう。始まる新しい年に仲良く平和を携えて歩んでいけたらと思います。
神様の愛と平和がすべての人に広がり、皆様ご家族の上に豊かな祝福がありますようにお祈り致します。
(1月)
今年も残すところあとわずかとなりました。クリスマス飾りが飾られ、クリスマスソングが街中で聞かれるようになると、もう年の瀬なのだなとどこかあわただしく、心が落ち着かなくなる気がします。平成最後のクリスマス⁉こんな時期は努めて心静かに、そして良い1年の締めくくりができるようにと心に言いきかせる様にしています。皆さんはいかがですか?
ひとつの行事を終える度に心も体も大きく豊かになっていく子ども達。2学期の様々な行事を終えて本当に成長しました。自分の事で精一杯だった子ども達がお友達や周りのことにも目を向けられる様になり、教え合う姿や仲良くひとつのものを使って遊んでいる姿、又優しいことばひとつひとつにその成長を感じます。
12月はクリスマスパーティー、キャンドルサービスとクリスマスに向けての準備が始まっています。各クラスのアドベントカレンダーの取り組みは、イエス様にお捧げするそれぞれの心のプレゼントとして一日一日カレンダーの窓を開けています。そして職員室にお当番さんがそのしるしとしてハートやお花、星などの形の色紙を持ってきて大きなアドベントカレンダーのポケットに入れてくれています。このアドベントカレンダーや聖劇、献金などの取り組みを通してプレゼントをもらうばかりのクリスマスではなく、心を込めてプレゼントするという事を考えていきたいと思います。
先日の全体朝礼でも心を合わせる事の意味を話しました。例えば「心を合わせてお祈りしましょうと言いますね、それは自分勝手に大きな声を出すのではなく周りのお友達の声を聞きながら声を揃えることですよ」日常の場面の中から自分だけの事を考えるのではなく、お友達の事や周りの人達の事にも目を向けていけるようにと思っています。このクリスマスを待つ待降節、自分達だけが幸せで何不自由のない生活を送れる事を良しとせず、多くの恵みに感謝しながら、貧困に苦しむ人、悲しみの中にいる人、孤独な人々に心をかけていきたいと思います。
貧しい馬小屋に私達の友としてお生まれになったイエス様の御誕生をお祝いし、全ての人々に心の平和があるように共にお祈りしたいと思います。
(12月)
朝夕冷え込むようになり、秋の深まりを感じる頃となりました。澄んだ空気に高い空に実りの秋の喜びがあふれています。
運動会はいかがでしたか?前日準備は雨に降られ、保護者の皆様にはとても大変な思いをさせてしまいました。それでも準備に力を尽くして下さり、当日は良い天気の中、子ども達も張り切って練習の成果を発揮する事が出来ました。運動会当日を迎えるまでには様々なドラマがあり、葛藤があり、その中でそれぞれの頑張りは確実に実を結ぶ力となったと実感しています。毎日の練習の中で忍耐する事や力を合わせる事、励まし合う事を経験しました。それぞれがそれぞれの課題としっかり向き合い立派な姿を見せてくれた子ども達は運動会を終え、大きな達成感を胸に又、ひと回り大きく成長しています。練習の時、うまく表現できなかったお友達が当日は生き生きとやる気に満ちた表情を見せ、多くの方に応援される事がこんなに気持ちを変えていくのだと知らされました。そんな子ども達の姿に大きな喜びを感じると同時に前に前に向かっていくパワーを私達がもらった思いです。
運動会での保護者の皆様の御協力に感謝致します。子ども達の為に大勢の方々が心をひとつにし、力を合わせてくれる姿は本当に有難く感動しました。聖クララ幼稚園の良さを改めて感じております。これからも皆様の御協力を頂きながら子ども達と保護者の皆様と共に歩んで行きたいと思っています。どうぞ宜しくお願い致します。
今月は七・五・三のお祝いがあります。ご両親を始め多くの方々の見守りと支えがあって毎日を過ごしているという事を知り、日々の生活はあたり前ではない事を感じながら感謝の気持ちが持てるよう導いて参ります。また、勤労感謝の祝日を通して普段意識していなかった多くの方々の働きの大切さにも気付けるように皆で考え合っていきたいと思います。
私達は一人では生きていく事は出来ません。あたり前という事も何ひとつないのです。生かされている事に気付き、この11月を感謝の心で過ごして参ります。
(11月)
長い夏休みを終え、元気に2学期をスタートした子ども達。夏休みはとても楽しかったようで、夏休みの思い出を目を輝かせて話してくれました。その嬉しそうな表情にどれだけ満たされた幸せな時を過ごせたのかがわかります。今年は残暑も厳しいのだろうと覚悟をしていたのですが・・・急激に気温がさがったり、蒸し暑かったりで子ども達の体調面が非常に心配でした。夏の疲れが出る頃でもありますので、引き続き体調管理をしっかりとしていきたいと思います。
2学期がスタートして1ケ月。運動会の練習に励む毎日ですが、子ども達はよく頑張っています。練習の成果を披露する為に運動会への気持ちを高めながら皆で力を合わせて最後の仕上げをしている所です。そして、それぞれに子ども達は自分の課題にまっすぐに取り組んでいます。運動会の練習は楽しい事ばかりではないでしょう、その中で自分の力を出し切ること、協力し合って力を合わせること、諦めないで頑張ることを学んでいます。ひとつの事をやり遂げた時の喜びや達成感は練習を通してしか生まれてきません、途中で投げ出してしまったら味わえないのです。そんな大きな喜びを皆で味わいたいと思います。
初めての運動会を迎える年少さん、「運動会はまだ?」「かけっこしたんだよ!」など、本当の運動会を理解するのは少し難しいようですが、それでも運動会への期待に胸を膨らませているのがわかります。年中組は年少組の時と比べ競技数も増え、初めての挑戦が幾つもあります。ダンスのかけ声も元気いっぱい、張り切って頑張っています。年長組は幼稚園全体を引っ張っていく存在ですから、他の学年とは取り組み方も違います。どの子も根気強くしっかり目標に向っていると思います。ダンスの隊形移動も大変ですが、素晴らしい成果を見せてくれています。運動会当日はそれぞれの学年ごとに練習してきたという自信に満ちた姿を見せてくれると思います。運動会という大きな行事を終えた時、子ども達の中に育つものは図りしれません。当日は子ども達の輝く笑顔と頑張る姿をご覧下さい。そして保護者の皆様にも御参加頂き、楽しい一日を過ごしたいと思っております。温かい御声援と御協力をお願い致します。
(10月)
猛暑日の続いた7月、8月。例年とは明らかに違う暑さを体験しました。うだるような暑さの中、熱中症による死者も多く出てしまいこの夏は辛い夏となりました。7月の豪雨の被害も甚大で自然の脅威を強く感じ悲しみを禁じ得ません。
2学期が始まる9月は子ども達にとって過ごし易い気候である事を祈ります。
体調管理にひと苦労したと思いますが、夏休みはいかがお過ごしだったでしょうか?緊急の連絡もなく、この暑さの中でも元気に楽しい夏休みを過ごしている子ども達の姿を想像し、とびきりの笑顔に会えるのを楽しみにしておりました。夏休みに様々な体験をし、沢山の感動に出会い子ども達は大きく成長した事でしょう。終業式に「頭も心も目も耳も・・全身を使って神様からのお手紙(メッセージ)や夏の不思議を感じてきてね」とお話しました。子ども達は大人には感じられない多くのものをその小さな体で感じているのだと思います。ことばにしなくても、風のにおい、波の音、虫の声、小さな花等々、至る所でその五感をフルに使って心を動かしています。本当に素晴らしいです。私にとりましては、目を輝かせて夏休みの思い出を話してくれるそんな子ども達の声に耳を傾ける嬉しい9月です。
さて2学期は運動会、お芋掘り遠足、七五三、クリスマスと楽しい行事が盛り沢山です。様々な経験や出会いの中で少しずつ自信を持ち、自己表現できるようになってきた子ども達。これから更にお友達とひとつの事をするという事、やり遂げるという事を経験していきます。
すぐに練習が始まる運動会では、運動の好き嫌いもありましょうが、励まし合い、助け合いひとつの目標に向かって頑張ります。時にはくじけそうになったり、投げ出したくなったりするかもしれませんが、皆で力を合わせると〝できた″〝頑張れた″という達成感と喜びをそれぞれの年齢でしっかりと感じてほしいと思っています。そしてその取り組みを通してお互いを認め合い、神様から頂いたそれぞれ違うお友達の素晴らしさに気付いていけるよう導いて参ります。どうぞ保護者の皆様も子ども達の実りが大きなものとなりますよう、励ましと元気になる魔法の言葉をかけてあげて下さい。
夏の疲れも出やすい上に厳しい残暑も続きそうです。体調管理には充分に留意して頂き、登園を渋る時は具合が悪いのかきちんと判断をお願いします。長い休みの後ですので焦らず、強く叱ったりせず、早寝早起きをして生活リズムを整えましょう。心配な事や困った事がありましたら御相談下さい。
実りの秋に向けて良いスタートが切れるよう宜しく御協力をお願い致します。
(9月)
梅雨の晴れ間にはどろんこ遊びを楽しみ、そして子ども達が楽しみにしていたプール遊びも始まりました。今年の梅雨は短いと予報が出ていますが、この時期にしか出来ないプールやどろんこ遊び等の活動を思いっ切り満喫出来るようにと願っています。そして子ども達の歓声と喜びの笑顔を楽しみにしています。
さて、早いもので1学期も残りわずかとなりました。4月の入園、進級の頃が嘘の様に落ち着いて園生活を送っている子ども達の姿には驚きを感じています。たった3ヶ月の間にこんなに成長する姿には子ども達の伸びる力、可能性を感じずにはいられません。きっとそれは保護者の皆様も同じなのではないでしょうか?保育参観の中で様々な感想を頂きました。「皆と一緒にお話を聞いたり、歌をうたったりしている姿にとても感動しました」「家では見ることが出来ない面を見る事が出来ました」「ちゃんと座っていられる事に驚きました」等々。幼稚園と御家庭での様子は違っていて当り前だと思います。集団の中で沢山の刺激を受けながら多くの事を学んでいます。家では甘えていても幼稚園ではやらなければならない!やりたいと思う!小さな葛藤をくり返しながら心も大きく成長していきます。子ども達の成長は頼もしいです。
そうは言ってもまだまだ未熟な子ども達です。成長の道のりは行きつ戻りつ、今まで出来ていたのに・・と不安になる事があるかもしれません。どんな時もお母様はどんとしていて下さい。いつでも元気をもらえるそんな安心の場所でいて下さいね。子育ては悩みが尽きないものですが、こんなに成長する姿を見せてくれる子ども達です。子ども達の笑顔を思い、温かく見守って参りましょう。
聖クララ幼稚園で出会えた子ども達。それぞれに神様からの賜物を頂いている欠けが
えのない存在です。そんな子ども達と共に育ち合える喜びを感じながらこれからも共に歩んで参りましょう。
皆と出会えた幼稚園の創立記念日の式典がございます。心を合わせて喜びのうちにお祈りを捧げたいと思います。御都合のつく保護者の皆様は御参加下さい。
(7月)
先月はとても暑い日が続き暑さにまだ慣れていない子ども達の身体を心配し、又急に気温が下がる日もありハラハラしながら過ごしました。お休みするお友達が急増する事もなく、ホッと胸を撫で下ろしているところです。園生活のリズムにも慣れてきた子ども達は、そんな大人の心配をよそに晴れた日は園庭で元気に遊んでいます。
どろんこ遊びも始まり、それぞれの学年で楽しんでいます。どろんこ遊びはこの時期に思いっ切り体験させたい遊びのひとつです。汚れる事を気にせず、泥の感触を楽しんだり、プリンや山を作ったり、水の量によって感触も違えば、作れる物も違ってくる、様々な体験を通して体全体で感じ、全身を使って学んでいます。先日の母の会でロバート・フルガムの「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」という言葉を紹介しましたが、遊びの中で学ぶ事は多岐に渡ります。1人で泥を楽しむばかりでなく、お友達と一緒に遊びを広げていきます。そして砂場は小さな社会。そこでお友達にしてはいけない事、シャベルやコップを貸し合う事、取り合って時にはけんかになってもゆずり合ったり、協力する事も学びます。泥遊びは五感を刺激し、社会性も学べる、子ども達の心と体を育てる素晴らしい遊びだと思います。子どもの時にしか出来ない体験を十分にさせてあげたいですね。お洗濯も大変だと思いますが、子ども達の嬉しい笑顔の為に御協力をお願いします。
さて、幼稚園全体が落ち着きを見せ全体朝礼も始まり、内科検診、歯科検診も行いました。遠足やマリア祭も経験し、園生活の流れにのって過ごせるようになってきたなと感じています。子ども達の柔軟さ、素直さや純粋さに改めて感嘆しています。新入園の子ども達には、「先生って呼んでくれてありがとう」という思いです。そして年中、年長さんの自分より小さいお友達に対する優しさに「素敵だね」と言ってあげたい思いでいっぱいです。ある日、泣いているお友達の頭を撫でながら「大丈夫?」「痛いの?」「もう痛くな~い?」と声をかけている姿を見て、こんなに小さくても他者を思いやる心が育っているんだなと目頭が熱くなりました。子ども達の毎日はとても素晴らしいです。大切に大切に育てていきたいですね。
今月は保護者の皆様に幼稚園での様子を見て頂く参観を予定しております。他のお子さんと比べる事なく、集団の中でのお子さんの活動の様子をご覧下さい。
(6月)
爽やかな風が心地よく、樹々の緑も鮮やかさを増し、美しい若葉の頃「マリア様の月」と呼ばれるにふさわしい季節となりました。
入園式から3週間が経ちました。初めのうちは泣いて登園するお子さんもおりましたが、例年に比べると落ち着きをみせるのが少し早い様に感じています。とはいえ、子ども達の思いの表現方法は様々です。家を出る時から泣いているお子さんや別れ際に大泣きしてしまうお子さん、お母さんが困ってしまう様なわがままを言ったり、甘えたりするお子さん、又幼稚園に行きたくないと言う等それぞれです。困った時、悲しくなった時、いつも側にいてくれたお母様から離れ、集団の中に入ったのですからあたり前のことです。子ども達は少しずつ社会性を身に付けながら幼稚園という集団生活に順応しようとしているのです。健気なその姿を私達大人はしっかり支え、応援してあげたいと思います。
進級した子ども達も新しい環境に少しずつ馴染み、進級当初の緊張も解けてきて、落ち着いて活動する様子が伺えます。ある時「あの子達はまだ小さいからね、○○も小さいときはそうだったけど」と泣いている子を見て年長さんが言いました。「そうだね、皆はもう大きい年長さんだもんね」と答えながらすっかり大人気どりの表情に笑ってしまいました。どの子もそれぞれに進級した自信が見られる様になってきたと感じています。それでもまだまだスタートしたばかりです。ひとりひとりの気持ちを受け止めながらその自信が確実なものになる様サポートして参ります。
集団生活の中で沢山のお友達とふれあい、泣いたり、笑ったり、時には喧嘩をしたり、譲ったり、譲ってもらったり、許し許され、我慢する事も覚えたりと心と体を使って成長していきます。これは集団生活の大きな意義です。幼稚園での日々の中で様々な事があると思いますが、どうぞ子ども達を信頼して見守ってほしいと思います。朝の機嫌や涙、そしてお子さんの言葉に一喜一憂する事なく、その時々に必要な支援や声かけが出来る様、御協力をお願いします。何か心配な事、気になる事があれば御相談下さい。
5月はマリア様の月です。みんなのお母様であるマリア様。いつでも謙遜で神様のことばに従順に応えられた方です。他者を思いやる優しさと強い心を持ったマリア様の生き方に倣い、私達も自分の事だけでなく周りの方々に目を向け優しさと愛を実践して参りましょう。
(5月)
ご入園、ご進級、おめでとうございます。
神様の息吹の中で、すべてのものが生き生きと活動を始める季節となりました。幼稚園の花壇にも去年植えたチューリップや色とりどりのオステオスペルマムの花が綺麗に咲き、新しい出発の時を喜んでいるようです。今年もたくさんの元気な子ども達を迎え、新年度がスタート致します。大きな喜びの中、共に豊かな成長が出来る様に願い、幼稚園中にかわいい笑顔の花を咲かせていきたいと思います。
新入園のお子さんは期待と不安が入り混じり、初めのうちは泣いて登園する日があると思います。いつも一緒にいてくれた大好きなお母さんと離れなければならないのですからそれは当然です。そんなお子さん一人一人の気持ちを受け止め、その時々に必要な援助をしながら、しっかりとサポートして参りますのでどうぞ御安心下さい。「あんなに泣いていたのに・・・」と少し寂しく思うほどお子さんは後ろを振り返りもせずに元気に教室へ向かうようになります。一日も早くそれぞれの個性を知り、笑顔で登園出来るよう、そして楽しい園生活が送れるように日々の活動を大切に進めて参りたいと思います。御家族の皆様も温かく見守って下さい。
年中・年長に進級されたお子さんも通い慣れた幼稚園ですが、新しい環境に少し戸惑いや不安を感じる事もあるでしょう。その不安や緊張を和らげ安心して日々を過ごせるように心掛けていきます。新しいお友達を迎える喜びを持ち、張り切っている年中・年長さんです。幼稚園の楽しさを新しいお友達にしっかり伝えてくれる事と思います。進級の緊張が大きな喜びに変わるよう努めて参ります。お母様方も何か心配な事や困った事がありましたらお声掛け下さい。いつでも御相談にのれるようお待ちしております。互いに支え合いわかち合い、聖クララ幼稚園のひとつの家族として心を合わせていきたいと思っております。
いつも変わらぬ慈しみで見守って下さる神様に信頼し、希望を持ってこの一年を歩んで参りましょう。どうぞ皆様の御協力をお願い致します。
(4月)
♪春は名のみの風の寒さや 谷のうぐいす歌は
思えど 時にあらずと声もたてず♪
吉丸一昌作詞の「早春賦」の歌詞です。
まだまだ寒い毎日ですが子ども達の心は希望の春を迎える準備をしています。時にあらずと声もたてないうぐいすですが、暖かい春風を感じ一斉に開花する花々と共に元気に歌い出す事でしょう。今、しっかりとスタートを切る力を蓄え、4月の進級・進学に向かいます。保育室から聞こえてくる「ありがとうさようなら」や「思い出のアルバム」の歌声に送り出す寂しさと大きな成長の喜びで複雑な思いでおります。きっと子ども達も同じなのだと思うのです。終了と卒業の時を目の前にして不安と期待が入りまじっている事でしょう。その思いを受け止めながら残りの日々を過ごして参りたいと思っています。
この一年の様々な行事や活動を通して多くの事を経験し学んできました。共に笑い合い、共に分かち合い、共に励まし合い、喜び合った一年。けんかをしたり、仲直りをしたり、許し許された経験、どれもこれも必要であり、心の糧となる貴重なものでした。先日、小学校の先生にクララの卒業生は相手の事を思いやる事ができる、そしてそれをしたら相手が嫌な気持ちになるよという事を言葉で伝えてくれて嬉しく思うという主旨のお話を頂きました。私もとても嬉しかったです。それは、幼稚園だけで培われるものではなく御家庭との連携の賜物です。これからも子ども達には相手の事を思いやる心を忘れず、そして自己肯定感を持って歩んでいってほしいと切に思います。「みんなちがって みんないい」いつも子ども達に伝えている事です。どんなにうまく出来なくても、苦手な事があっても御両親をはじめてとして多くの方々、神様に愛されいる事をしっかりと心に刻んでいってほしいと思うのです。進級・進学の春に向うこの時、お子さんと一年の思い出を話しながら多くの愛を受けてきた事を伝えてほしいと思います。
旅立ちの季節を前にして、様々な思いが溢れてきますが、何よりも大切なお子さまを私達に委ねて下さった保護者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、皆様の幼稚園に対する御理解と御協力にも職員一同心より感謝申し上げます。ありがとうございました。子ども達が神様と多くの方々の支えと見守りの中で健やかに成長できますようにお祈りいたします。
(3月)
先月は関東地方も大雪に見舞われ、大きな影響を受けました。雪が降るという予報を聞いていた子ども達は「雪まだかな?」「早く降らないかな~」と大人の心配をよそにワクワク心躍らせていました。雪が降り始めると大喜びで「雪だるま作るんだー」「雪合戦しよう」と純粋に雪を楽しむ姿は羨ましくも感じました。結局、翌日は予想を超える積雪。登園は危険を伴うので休園とさせて頂きましたが、雪が溶けた後も園庭の隅の方は凍っていて「先生きれいでしょう?」「キラキラしてるー!!」「これあげる」と氷の欠片を差し出す子ども達の目は輝いていました。"こんな風に子ども達は冬の自然に出会い感動を心に刻むのだ"触れてみる事、体験する事の素晴らしさを改めて感じた瞬間でした。大人にとって雪がもたらした負の影響は大きかったのですが、子ども達の表情を見て全てが良いものに変えられてしまった気がします。
これからも気温の低い日が続きそうです。近隣の小学校ではインフルエンザが流行しているようですので、体調管理をしっかりとし、手洗い、うがいの励行を徹底して参りたいと思います。
3学期を迎えて1カ月が過ぎました。生活の見直しをしながら過ごしていますが、日々の生活の中で体験していくひとつひとつが子ども達の成長に繋がっていき、そこに無駄なものはないと感じています。子ども同士の関わりや活動を通して心の成長が促されています。全体朝礼で「お当番さんがお休みを知らせてくれるのはとても助かるのだけれど、先生の目を見て話してくれないのは寂しい」という話をしました。すると次のお当番さんからは、しっかり目を見て伝えてくれる様になり、嬉しく思いました。又、クラスの誰がお休みか知らないのは悲しい、誰がいなくても気にしないのではなく、お休みのお友達を気遣う人であってほしいと伝えました。自分さえ良ければいいのではなく、周りのお友達に関心を持ち思いやる心を持ってほしいと思っています。それは日々の生活の関わりの中で、会話の中で生まれてくると思います。子ども達とそんな心を育む会話をいっぱいしたいですね。
今月は作品展で製作面から子ども達の成長を見て頂きます。作品展を通してそれぞれの個性や豊かな感性をじっくり味わって下さい。今年のテーマは「わたしたちのイエス様」です。"少年イエス"を始め、聖書の場面を全学年で表現した作品をホールに展示します。協力し合ってひとつの物を作り上げる中で協調し、それぞれに満足感と達成感が持てるよう取り組んで参りました。そして各教室に展示された個人の作品の工夫や苦労の跡も御覧頂ければと思います。どうぞ御家族お揃いで楽しいひと時をお過ごし下さい。
(2月)
あけましておめでとうございます。
御家族揃って新しい年を心新たに迎えられた事と思います。今年も子ども達の健やかな成長を願い、職員一同心を合わせて頑張って参ります。どうぞ保護者の皆様の御協力を賜りますよう宜しくお願い致します。
さて、冬休みはいかがでしたか?お正月の準備、お正月行事と普段では味わえない楽しい経験が沢山できたのではないでしょうか?日本の昔ながらのものに触れる経験も少なくなった昨今、お正月は様々な日本に出会える時でもあります。この冬休みにどんなものに触れ、出会い、経験したか子ども達の話を聞くのが楽しみです。きっと目を輝かせて家族で過ごした楽しい思い出を話してくれる事でしょう。
新しい年を迎え、いよいよ三学期がスタートしました。三学期は一年間のまとめの時期です。入園当初、あんなに泣いていた年少さんも皆で元気に歌をうたったり、お友達とも仲良く遊び、劇を披露してくれるまでになりました。集団生活の中で社会性を身に付ける事を目指した年中さん。お互いに個性を認め合いながら子ども達なりに助け合う姿が見られ、大人の受け入れ方とは違うのだなと実感しています。クラスのまとまりも出来てきて、生き生きと活動しています。そして、けじめの大切さを知り、友達と協力する事の楽しさを知った年長さん。聖劇ではしっかりとそれぞれの役目を果たし、役になり切って素晴らしい2学期の締めくくりをしてくれました。三学期は進級、進学を踏まえ、生活習慣を見直しながら、行事を通して学んできた事や積み上げてきたひとつひとつを確認しながら各学年、最終目標に向かっていきます。そして今までの経験が四月からの新しい環境に対応できる良い出発の力となるように導いて参りたいと思います。特に学年を越えて協力し合いながら作り上げる作品展では、異年齢の交流を深めると共に自分を表現する事の楽しさを十分に味わい作り上げた達成感を共有したいと思います。作品展やお別れ会を通して互いに刺激し合い、より一層の意欲に繋がっていく事でしょう。楽しい思い出の一日となると思います。どうぞ御家族の皆様も楽しみにしていて下さい。
そして一月は平和について考えていきます。私達が仲良く平和に生きる為にはどうすれば良いのでしょうか?神様のお望みの平和とは?私達にとっての平和とは?保護者の皆様も共にお考え頂ければと思います。幸いな事に今日本では紛争や飢餓はありません。しかし命の危険が及ばなければ平和なのだと言えるでしょうか?猜疑心や偽り、妬みからくる心の悩みも平和を壊すひとつとなるでしょう。
私達は多くの人に支えられて生きています。その事を時に忘れがちになりますが、周りの人達の存在や違いを認め合い助け合っていけたらと思うのです。これから始まる新しい年にお互い信頼の心を持って慈しみ合い、許し合い、共に育つ聖クララ幼稚園の家族として仲良く平和を携えて歩んでいけたらと思います。
神様の愛と平和がすべての人に広がり、皆様ご家族の上に豊かな祝福がありますようにお祈り致します。
(1月)
早いもので今年も残すところあと1ヶ月となりました。街中のクリスマス飾りやイルミネーションにもう年の瀬なのだとどこかあわただしく、何となく心が落ち着かなくなる時期ですが、そのあわただしさに流される事なくこの一年の振り返りをしっかりとしていきたいと思います。今年は急に冷え込んだせいか体調を崩すお子さんも多く、特に咳を伴う風邪症状が気になりました。残り少ない2学期を元気に過ごせるよう体調管理を充分にしていきたいと思います。どうぞ御家庭でも規則正しい生活と手洗いうがいの励行を宜しくお願いします。
聖クララ幼稚園でもクリスマスの準備が始まっています。それは街の賑やかで華やかなものとは違い、クリスマス本来の意味を知る静かな時間です。イエス様のお誕生をお祝いする為に、それぞれの学年が目標を決め取り組んでいます。年少さんはクラスの目標が達成されれば星を飾る。年中さんはクリスマスツリーに飾りが付けられ完成していく、又ゆり組はアドベントキャンドル、すずらん組はリースを飾っていきます。ただ単にクリスマスプレゼントを貰うというクリスマスではなく、多くの恵み、愛を受けている事、支えられている事に気付き、世界中の孤独で貧しく毎日の食べ物さえままならない子ども達がいるという事を知ることは、子ども達にとって大きな意味があると思っています。「互いに愛し合いなさい」とイエス様は教えて下さいました。私達は自分達だけが幸せで何不自由のない生活を送っている事を良しとせず感謝の心を持って、苦しんでいる人、悲しんでいる人、孤独な人々に心を向けていかなければなりません。キャンドルサービスや聖劇、そして愛の献金を通して具体的に思いを形にしていきたいと思います。どうぞ御家庭でもお子さんと御一緒に貧しい子ども達に心を馳せ、祈りとほんの少しの自己犠牲を愛の献金として実践して頂けたらと思っています。宜しくお願いします。
年中・年長さんは聖劇の練習に励んでいます。どの役も大切である事を知り、意欲的に取り組んでいます。年少さんはサンタクロースが来てくれるのを楽しみにしているのでしょうか?プレゼントを楽しみにしている年少さんもクリスマスのお話を通して自分達もプレゼントをするのだという事にも目を向けていけるようにと思っています。今年のクリスマスも素敵なクリスマスとなりますよう皆で心を合わせて参ります。
(12月)
今年は急激な気温の変化に体調がついていかないという方も多かったのではないでしょうか?秋の深まりをゆっくりと味わう事も出来ないままに冬の様な寒さ、衣替えもままならないという声もあちこちから聞こえてきました。
さて、運動会はいかがでしたか?雨の為に延期となり、2年連続は辛いなと感じておりました。又、子ども達の程良い緊張感が持続できるのだろうかと心配がつのりました。しかし、子ども達の頑張りが全てのマイナスな思いを吹き飛ばしたのです。運動会当日は、晴天に恵まれ日頃の練習の成果を余すところなく発揮する事ができました。年少組は泣く子もなく、初めての運動会を楽しめました。年中組はそれぞれの競技に目を輝かせていました。年長組は幼稚園のリーダーとしての役割をしっかりと果たしました。そして保護者の方からも「こんなにできるようになったんですね」「子どもの成長ってすごいですね」「感動しました」とお言葉を頂きました。そんな子ども達はみんなで一緒にやってきた事への満足感と共にやり遂げる事、共に乗り越える事への達成感を感じていたと思います。それはまさに心を合わせる事なんだと子ども達の笑顔の中に又、教えられた思いです。
運動会は雨に降られたので、お芋掘り遠足は大丈夫だろうと思っていましたが、又雨が降ってしまいました。どうして今年はこうも雨に悩まされるのだろうと思いましたが、ここは気持ちを切り替えなくては、どんな事にも意味がありそこから学ぶものはあるのだから。それを裏付ける様に子ども達は水族館に行き先が変更されてもニコニコです!?水族館も大好きな子ども達ですが、私達の為にお芋を植えておいて下さった畑の方への感謝を忘れない様にお話をしました。幼稚園にバスで戻り、降車の時「ありがとう」とバスの運転手さんに告げる子ども達。運転手さんが「とても気持ち良かったです」とおっしゃっていました。この日の為に準備して下さっていたお母様方、同行して下さったお母様方、畑の方、バスの運転手さん、"ありがとう"がいっぱいの一日となりました。生活の中の当たり前を当たり前でないと知り、沢山の方々に支えられている事に気付ける様に導いて参りたいと思います。感謝の心が持てる様に行事を通して又、日々の様々な場面を捉えて子ども達と考え合っていきたいと思います。
運動会では保護者の皆様の沢山の御協力ありがとうございました。大勢の方が心をひとつにして、子ども達の為に力を合わせて下さる姿に今年も、感動致しました。有難さと喜びでいっぱいでした。これからも皆様の御協力を頂きながら共に子ども達の成長を支え歩んで参りたいと思います。
今月は七・五・三のお祝いがあります。子ども達の成長を皆でお祝いし、これからの健やかな成長をお祈りしましょう。
(11月)
今年の夏は雨が多く季節はずれの梅雨が訪れた様な例年とは違って夏らしくない夏となりました。それでも2学期を迎えて登園して来た子ども達の表情は明るく元気いっぱいで幼稚園に活気と賑やかさが戻ってきました。「あのね、おばあちゃんちに行ったんだよ!」「新幹線に乗ったんだー」「プールに行ったんだけどさ・・」等々、体全体で夏休みの思い出を話してくれる子ども達の一生懸命さに可愛らしさと健気さを感じ、思わず「それで?」「そうなんだー」と相槌を打ちながら目頭が熱くなってしまいました。涙もろくなるのは年のせいかもしれませんが、こんな一生懸命さとまっすぐな心をいつまでも失くさず大きくなってほしいと切に願います。そして私達大人がしっかり支えていかなくてはと改めて思う2学期の初めでした。
そんな2学期のスタートから1ケ月が経ちました。子ども達は運動会の練習に励む毎日です。夏の疲れも出やすい時期ですので、体調に気遣いながら頑張ってきました。「自分の力を全部出す!諦めない!皆で助け合う!」を目標にやっていこうと話しました。運動会という大きな舞台に立つ子ども達はそれぞれに毎日が挑戦です。うまく出来る日もあれば、負けたくやしさを味わう日もあり、又嫌だな、ちょっと辛いなと思う日もある事でしょう。そのひとつひとつの心の動き、思いが成長につながっていきます。困難を乗り越えた時に大きな喜びが待っているのです。運動会を終えた時、子ども達の中に育つものは計り知れないものがあります。途中で投げ出してしまったら味わえないそんな喜びを皆で味わいたいと思います。今、各年齢なりにしっかりと課題に向き合いやり遂げる根気強さや諦めない力を身につけられる様導いて参りたいと思います。
初めて運動会を経験する年少さんはどんな運動会を思い描いているでしょうか?「園長先生~がんばるよ~」とニコニコ笑顔で言ってくれる子ども達。当日は大勢のお客様に緊張してしまうかもしれませんが、可愛いペンギンになりきったダンスや一生懸命走る姿をお見せできると思います。年中組は元気いっぱいでダンスの練習にも力が入っています。初めての玉入れや綱引きも楽しんでいるようです。競技数も増えて去年の姿から随分と成長したと感じて頂ける事でしょう。年長組の取り組みは、他の学年とはおのずと違っています。幼稚園全体を引っ張っていく、盛り上げていくそんな存在だからです。ダンス、リレー、障害物・・競技数も多く当日は自分の席にゆっくり座っていられない程です。それでもそれぞれにやらなければいけない事を理解していき、こなしていく中で力を出し合って、ひとつのものが作り上げられていくという事を体験しています。かけ声も力強く、ひとつになって踊る年長ダンスは特に見応えのあるプログラムとなりました。
運動会当日はどの学年もそれぞれに頑張った成長を皆様に見て頂こうと張り切っています。子ども達の輝く笑顔と練習してきたという自信に満ちた姿を見て頂ける事でしょう。御期待下さい。そして、保護者の皆様にも御参加頂き、子ども達と楽しい一日を過ごしたいと思っています。どうぞ御協力と温かい見守り、応援を宜しくお願い致します。
(10月)
今年は天候に恵まれプール遊びやどろんこ遊びを思いっ切り堪能することが出来た1学期だったと終業式の日には嬉しく思っておりました。ところが、1学期最後の年長特別保育の日、雷雨注意報が発令され空を仰ぎながら、これは実施できるのかと又々判断を迫られる事態となってしまいました。登園の頃が1番ひどくなりましたが、無事登園してくれた子ども達を見てほっといたしました。保護者の皆様も大変だったと思います。ありがとうございました。プール・どろんこは出来ませんでしたが、ゲームや肝だめしなど、とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。この先の行事が悩ましい天気にならぬ様祈るばかりです。
さて夏休みはいかがでしたか?ニュースで水の事故や交通事故等の報道に触れる度にドキっとし、子ども達は元気に夏休みを過ごしているかしらと思っておりました。大きな怪我や事故もなく過ごせたようでほっとしております。夏休みには、普段出来ない様々な体験をし、沢山の感動に出会い、子ども達は大きく成長した事でしょう。この夏の思い出はこれからの歩みにとって力強い助けとなるに違いありません。
2学期は運動会、お芋掘り、七五三、クリスマスと楽しい行事がたくさんあります。園生活にも慣れ、お友達と遊ぶ事の楽しさを知る事が出来た1学期、2学期は更にそれを深め、ひとつひとつの行事を思いっ切り満喫し、その中でお友達と一緒に取り組む事の楽しさを味わってほしいと思います。
2学期になるとすぐに運動会の練習が始まります。運動が得意なお子さんも苦手なお子さんもいるでしょうが、励まし合い、助け合いひとつの目標に向かって頑張ります。それぞれが自分の目の前の山を越えていく時です。難しいと思ったり、くじけそうになったとしても、皆で力を合わせる事で〝できた″〝やり遂げた″という達成感と喜びを各年齢なりにしっかりと感じてほしいと思っています。そしてその取り組みを通してお互いの能力を認め合い、神様から頂いているそれぞれに違うお友達の素晴らしさに気付いていけるよう導いて参ります。どうぞ保護者の皆様も頑張る子ども達に励ましのことばをかけてあげて下さい。
9月は夏の疲れが出やすい時期であり、残暑も続くと思われます。体調管理には充分に留意して頂き、元気に過ごして参りたいと思います。登園を渋る時は具合が悪いのかきちんと判断して下さい。長い休みの後ですので、焦らず、強く叱ったりせず、早寝早起きをして生活リズムを整えましょう。何か困った事や心配な事がありましたら御相談下さい。
実りの季節です。心も体も豊かに成長できる様励んで参ります。保護者の皆様の御協力を宜しくお願い致します。
(9月)
先月は季節はずれのインフルエンザが流行し、すみれ組、すずらん組とたて続けに学級閉鎖をする事になってしまいました。夏に向かっていくこの季節にインフルエンザに悩まされるとは思いもしませんでした。細菌やウィルスが耐性を持ち、強力になっていく中、私達も抵抗力と体力を付けて病気に負けない体作りをしたいものです。予防は手洗いとうがいが基本です。子ども達には「手洗い、うがいをしっかりしましょう」と伝えています。季節を問わず、病気にならない様、予防に努め健康管理を意識していきたいと思っています。
暑い毎日ですので熱中症にも気を付けながら、プール遊びや戸外遊びを楽しんでいます。水が大好きな子ども達、園庭ではバケツの砂に水を入れてはかき混ぜて料理作りに余念のないお友達、とにかく水を汲んで運ぶことが楽しいお友達、それぞれに遊びを満喫しています。スモックが泥だらけになった子を着替えさせながらその無邪気な表情に心がほっこりし、そして夢中になる事の素晴らしさを感じます。梅雨の晴れ間には思いっ切り解放感を味わいながら、プール遊び、どろんこ遊び、色水遊び等の活動を楽しみたいと思います。
さて、早いもので1学期も残りわずかとなりました。お母様の腕の中から自分の力で歩み出した子ども達。1日1日が大切な成長の時でした。日々の活動を共にする事、一緒に遊ぶ事で確実に世界を広げていきました。そして集団の中でルールを守る事や少し我慢をしなければいけないという事も学んできました。時々起こるけんかの中で相手の思いや主張にも気付き、ゆずり合う事も少しずつ出来るようになってきました。子ども達の日々の積み重ねは本当に大きなものがあります。とは言ってもまだまだ未熟な子ども達です。出来ていた事が出来なくなったり、甘えん坊になったり、時には行き渋る事があるかもしれません。そんな時あわてずに、お母様はいつでも元気をもらえる「心の基地」でいて下さい。幼稚園では家庭で経験の出来ない活動を通して子ども達の育ちを支えて参ります。
今月は互いに助け合う心について考えていきます。神様は私達人間をご自分に似せてお創りになったと聖書には記されています。それ程に特別な大事なものとしていつでも愛を注いで下さっているのです。顔も性格も違う子ども達、それぞれに神様からの賜物を頂いている欠けがえのない存在です。お互いを大切な存在として受け入れ合い、良い助け手となれる様思いやりの心を育んで参ります。
今月は聖クララ幼稚園の創立記念日にあたり、教会でも式典を行います。ここで出会えた喜びと感謝を込めて祈りを捧げたいと思います。御都合のつく保護者の方は御参加下さい。そして子ども達と共にお祈りをお願い致します。
(7月)
5月は良い天気に恵まれ、園庭を思いっ切り走り回ったり、砂場でケーキやおだんご作りをしたり、ボール遊び、三輪車とそれぞれに遊びを楽しむ事ができました。園生活のリズムに少しずつ慣れてきた子ども達にとっては天気が強い味方となりました。
さて、新入園の子ども達も幼稚園の流れにのって生活できるようになってきました。又、進級児も新しい環境に慣れ自分のクラスという意識を持ち伸び伸びと活動できるようになってきたと感じます。幼稚園全体が随分と落ち着いてきて全体朝礼も始まりました。話を聞く力もついてきて、様々な行事に参加できる土台ができてきています。全園児がホールに集まり、お祈りをしたり、お話を聞いたり、歌をうたったりする訳ですからクラスでの活動とは違います。周りの様子を見ることも必要ですし、祈りを揃えて唱えるには心を合わせる事も必要になってきます。子ども達の姿を通して集団の中でこそ育まれる力を実感しています。環境に慣れてきた反面、意思の疎通がうまく出来なかったり、譲り合えずに玩具の取り合いになったりと些細な事から衝突する事も起きてきます。そんな時適切に対応していく中で譲り合いや相手の気持ちに気付く事、又、ごめんなさいと素直に謝る事、許す事等をしっかり学べる良い機会ととらえ導いていきたいと思います。これは人間として、一番大切な人間関係の基礎を築いていく大切な学びです。友達を思いやる豊かな心を育んでいけるよう解決の手助けをして参ります。子ども達はいつでも素直で純粋です。いつまでも嫌な思いを引きずる事なく、相手を受け入れます。その姿は私達大人が見習わなければいけないところなのでしょう。適切な解決の手助けをして参りますので、過度な干渉をせず、子ども達の成長を支え、見守って頂けたらと思います。
6月は雨の多い季節になり「お外で遊べない」「雨イヤだなー」という子ども達の声が聞かれるようになります。でも「この雨を待っている人達もいるんだよ」と雨の恵みが大切である事に気付ける様にお話をしていきます。又、雨の日を楽しみながら、晴れた日には思いっ切り戸外で活動し、それぞれエネルギーを発散しながら充実した時間を過ごせるようにと思っております。
今月はお父様やお母様に幼稚園での様子をご覧頂きたく参観を予定しております。他のお子さんと比べる事なく、集団の中でのお子さんの活動の様子をご覧下さい。どうぞ宜しく御協力をお願い致します。
(6月)
木々の緑も一段と鮮やかさを増し、爽やかな風を受け園庭のこいのぼりも気持ち良さそうに泳いでいます。美しい若葉の頃「マリア様の月」と呼ばれるにふさわしい季節となりました。
新年度を迎えてから3週間が経ちました。今年の入園式は比較的涙の少ない入園式だった様に思います。そのお陰か幼稚園のリズムになじんでいくのも心なしか早い様に感じます。この短い期間で聖クララ幼稚園の一員になっていく姿を見ていると大きな喜びでいっぱいになります。子ども達は少しずつ少しずつ社会性を身に付けながら集団生活に順応しようとしています。その日によって笑顔で登園できる日もあれば行きたくないと言う日があるかもしれませんが、大丈夫ですので御安心下さい。お母様の優しい手を離れて自立を目指し歩き出した子ども達です。朝の機嫌や涙に一喜一憂する事なく子ども達の育つ力を信じ、背中を押してあげて下さい。
進級した子ども達は緊張も解けてきてお兄さんお姉さんらしい表情を見せています。しっかりと一歩ずつ進んでいける様、子ども達の健気な頑張りを支えていきたいと思います。
各学年お弁当が始まりこれから遠足やマリア祭と楽しい行事も待っています。日々の体験を通して子ども達は着実に成長して参ります。私達大人を信頼して全てを委ねる純粋な子ども達の心をしっかりと受け止めていきましょう。そしてお母様同士も豊かな関わりを持ちながら同じ思いを共有できる関係作りを心掛けて頂けたらと思っています。
5月はマリア様の月です。私達みんなのお母様であるマリア様。いつでも謙遜で神様のことばに従順に応えられた方です。私達もマリア様の生き方に倣い、自分の事だけでなく周りの方々の幸せを願い優しさと愛を実践して参りましょう。
(5月)
春風に誘われるように、すべてのものが生き生きと活動を始める季節となりました。
神様のあたたかい見守りの中、今年も又たくさんの元気な新しいお友達を迎えました。大きな喜びの中、共に豊かな成長ができるようにと願いながら新年度をスタートして参ります。
新入園のお子さんにとっては初めての集団生活。期待していた楽しいはずの幼稚園ですが、いつも一緒にいてくれるお母さんと離れる事に心細さや不安を感じ、泣いて登園という日もあると思います。そんな子ども達の気持ちを優しく受け止め、寄り添いながらその時々に必要な援助をして参ります。お子さん同様、送り出すお母様にとっても暫くは心配の中、落ち着かない日々だと思いますが、楽しく過ごせる様励んで参りますので、どうぞご安心下さい。「あんなに泣いていたのにね。」と思う程に、お子さんは元気に保育室に向う様になります。涙の登園が笑顔の登園に一日も早く変わるよう、ひとりひとりのお子さんの個性を知り、充分に触れ合いながら丁寧に毎日を過ごして参ります。どうぞ御家族の皆様も温かく見守って下さい。
年中・年長に進級されたお子さんも通い慣れた幼稚園ですが、新しい環境に少し戸惑うかもしれません。その不安と緊張を和らげ、安心して自分の気持ちを表現していけるように配慮して参ります。新しいお友達を迎えた喜びの中、張り切っている年中、年長さんです。幼稚園の楽しさを、新しいお友達にしっかり伝えてくれる事でしょう。そしてお母様同士も、困っている時には声をかけ合って下さい。私もいつでも御相談にのれる様、お待ちしております。互いに支え合い、わかち合い、聖クララ幼稚園のひとつの家族として、心を合わせていきたいと思っております。
いつも変わらない慈しみで見守って下さる神様の愛に信頼し、希望を持ってこの一年を歩んで参りましょう。どうぞ皆様の御協力をお願い致します。
(4月)
今年は風が強い日が多く、春一番ならぬ春三番まで吹き荒れました。風の強さには閉口しますが、確かに春はそこまで来ています。
園庭で元気に遊ぶ子ども達の声や、教室から聴こえてくる歌声に、この一年間の歩みを通して子ども達は大きく逞しく成長していると実感しています。子ども達の心は寒い冬を乗り越えて、希望の春を迎える準備を整えています。
年長組の「はじめの一歩」や、各クラスから聴こえてくる「ありがとう さようなら」「思い出のアルバム」の歌。子ども達の成長を喜ぶ思いと、送り出す寂しさとが入り混じり、複雑な心境ではありますが、子ども達に負けない様、進級、進学させていく心の準備をしっかりと私達も整えなければなりません。
先日の作品展はいかがでしたか?子ども達の表現力の素晴らしさと感性の豊かさを感じて頂けた事と思います。ホールの共同製作も、とても立派に聖書の場面を再現していました。ひとりでは出来ない事も、皆で力を合せればこんな大きな物が出来る事を、子ども達自身も達成感と共に感じていたと思います。
このような経験がそれぞれの自信に繋がり、これからの歩みの足掛かりとなっていきます。これからの子ども達の成長が楽しみです。当日は御家族で御参加頂き、ありがとうございました。
お父様、お母様、またおじいちゃん、おばあちゃんに、自分の作品を自慢気に
知らせている姿は微笑ましく、幼稚園中が温かい雰囲気に包まれました。
進級や進学に向けて期待に胸を膨らませているこの時期、ひとりひとりが良いまとめが出来るように日々を過ごしています。不安も同時に感じる事もあると思いますが、土台がしっかりとしていれば、どんな時も崩れる事なく歩んで行く事が出来るのです。聖書にも「岩の上に建てた家は、雨にも風にも嵐にも倒れなかった。岩を土台としていたからだ」と記されています。様々な情報が錯綜する今日、本物を見分け真実を選び取れるよう、どんな困難にあっても倒れない、しっかりとした土台作りの手助けをしていきたいと思います。
別れの季節を前にして、私達に大切な子ども達を委ねて下さった保護者の皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。そして、これまで幼稚園に対する御理解と御協力に職員一同心より御礼申し上げます。
子ども達がこれからも神様と多くの方々のあたたかい見守りの中で、健やかに成長できます様にお祈り致します。
(3月)
毎日寒い日が続いていますが、子ども達は元気に園庭を走り回っています。「子どもは風の子」と言いますが、子ども達のそのパワーに「さむいさむい」と背中を丸めていてはいけないと叱咤される思いです。とはいえ、大流行のインフルエンザが年明けからこの地域でも広がりを見せ始めている様です。引き続き手洗いうがいの励行と合わせて、体調管理をしっかりしていきたいと思います。
寒いからと室内に閉じこもるのでは、抵抗力もなくなります。戸外で元気に体を動かし、体を動かすと体が温まるのだという事を体験的に知っていく良い機会です。寒い時はどうしたら良いか自分自身で体験し、考え、行動できる様にしていきたいものです。それは生活全般に通じる事です。何でもやってあげ先回りしてばかりでは、自分で感じ考え行動する事が出来なくなります。自分でやろうという感覚が育たず、自分の事として捉えられずに、やってくれるのがあたり前になってしまいます。"自分でやろう"という意欲の芽を摘み取ってはいないでしょうか?
進級・進学に向けて期待が膨らむこの時期に、大きく伸びようとする力を大切に育んで参りましょう。
2月といえば節分。節分は季節を分けるという意味があり、立春を過ぎれば暦の上ではもう春です。子ども達は春が近付いているという感慨よりも「鬼はいつ来るの?」「こわい?」「どこから来るの?」と、鬼が来るらしい事に一喜一憂しています。今年の節分も皆で思い切り豆をまき、それぞれの心の中の鬼を追い出したいと思います。そして笑顔いっぱいの春が迎えられる様、準備をして参ります。
さて、今月は一年の成長を製作面から見て頂く作品展があります。
今年のテーマは「マリアさま」です。神様の声に従順に応えられたマリア様。ホールには「ファティマ」「ルルド」「受胎告知」と、それぞれの場面を学年や縦割りで交流し、力を合わせて作った作品で表現します。子ども達の創造性と感性は、本当に素晴らしいと改めて思います。難しいと思える所も、子ども達の発想やアイディアが光ります。子ども達にとって、ひとつのものを皆で協力し合って作り上げていく活動は、決して簡単なものではありません。その過程の中で協調性を育てると共に、達成感や満足感が持てる様、取り組んでいきます。どうぞ子ども達の工夫や苦労の跡をじっくりと御覧下さい。
(2月)
朝夕冷え込むようになり、秋の深まりを感じる頃となりました。大人も子どもも風邪をひかないよう気を付けたいものですね。今年は天気に左右される行事の度に、雨を意識せざるを得ない状況が続き、ハラハラドキドキ、胃はキリキリと痛みましたが、そのおかげで気象庁の相談員さんとも声見知り?になる事ができました!?この先の行事はどうぞ天気に悩まされる事のないよう皆様もお祈り下さい。
さて、運動会はいかがでしたか?今年は予定していた8日(土)の実施を、前日には延期と決めさせて頂きました。悩んだ末の決定でしたが、当日の朝、雨が降っていなかったので何度も空を見上げ、これで良かったのだろうかと自問自答しておりました。折好く雨が降り出しましたので、何とか自分の心にも折り合いをつける事ができました。延期する事については、お母様方のお弁当の準備もさることながら、何よりも子ども達の程好い緊張感が切れてしまうのではないかという事を心配していましたが、10日当日は精一杯頑張ってくれたと思います。保護者の方から「頑張っている姿に感動しました」「皆と一緒にちゃんとできるんですね」「成長を感じました」等のお言葉を頂きました。子ども達は運動会を終えて大きく成長したと実感しています。練習期間中は保護者の皆様も子ども達を応援しながら様々な思いがあった事と思います。子ども達は上手くできるかなという不安やプレッシャーもきっとあったでしょう。それでもしっかりとそれぞれの課題と向き合い、運動会当日は立派な姿を見せてくれました。そして閉会式でお話した様に、頑張った人にしか届かないごほうびが心に届いたのだと思います。それは大きな自信と達成感です。その生き生きとした表情に、共にやり遂げる事、共に乗り越える事は、まさに心を合わせる事なんだという事を教えられた気がします。
運動会に際しましては、前日の準備、当日の朝のお手伝い、又片付けと、保護者の皆様の御協力に感謝致します。皆様の御協力がなければ実施する事はできません。子ども達に協力する事、力を合わせる事、自分の力をしっかり使う事を伝える時、保護者の皆様が良いお手本だと感じています。ありがとうございました。
お芋掘りは雨に降られず行って来ました。初めての畑でしたが、公園でお弁当も食べ、少し遊んで帰ってくることができました。お芋は土の下で育つ。けれどそれはひとりでに勝手に育つのではなく、収穫するまでには手をかけて下さった農園の方の苦労と、太陽の日射しや雨の恵みを神様から頂いたのだと話をしています。お芋掘りは自然の恵みを大いに感じる事のできる良い機会となりました。
今月は七・五・三のお祝いがあります。御両親を始め多くの方々の見守りと支えがあって、日々を過ごしている事を知り、感謝の心が持てるよう導いて参ります。私達はひとりでは生きる事はできません。 あたり前ではない毎日に気付き「ありがとう」が素直に言えるように子ども達と共に励んで参りたいと思います。
(11月)
2学期を迎え、今年も残暑が厳しいと感じておりましたが、急に気温がさがり涼しくなる日もありました。運動会に向けての練習の為には涼しい方が良いのですが、気温の急激なあがりさがりに体調面が心配になります。夏の疲れが出る頃でもあり、子ども達の健康を第一に練習に励んでいます。
大人の心配をよそに運動会の練習に励む子ども達は、張り切ってよく頑張っています。
初めて運動会を経験する年少さんは、運動会をよく理解できていないかもしれませんが、練習そのものが新鮮で楽しそうに取り組んでいます。小さな体で年中さん、年長さんについて行進する姿は本当に可愛らしいです。
年中さんは競技数も増え、時々集中が切れてしまう事もありますが、意欲的に練習に参加しています。初めての玉入れや綱引きも楽しんでいる様です。
年長さんの運動会への向い方、取り組みは他の学年とは違って見えます。隊形移動の多いダンスも、曲がかかれば元気いっぱい声を出し勇ましい姿を見せてくれています。やるべき事は多くありますが、それぞれに良い競争心と仲間意識が芽生えていると感じます。各学年の年齢ごとの成長を感じ、とても嬉しく思っております。
運動会を終えた時、子ども達の中に育つものは図りしれないものがあります。
子ども達にとっては練習の毎日が挑戦なのだと思うのです。運動が苦手なお子さんにとってはこの時期嫌だな、辛いなと思う事があるかもしれません。
運動の好きなお子さんでも、繰り返しの練習に同様なことがある事でしょう。
しかし嫌な事を避けていたら成長はありません。出来ない事を無理にさせるのではなく、出来る力、持っている力を出し切り達成感を経験してほしいと思います。達成感は頑張った人にしか与えられない贈り物です。オリンピックで見た感動的な選手の姿と同じように、子ども達も小さなアスリートになって輝いてくれることでしょう。そしてくじけそうになった時に、お父さん、お母さんや先生、お友達がくれた優しさや励ましを、次の時には他の人にわけてあげられる様になります。それはとても大きな大切な心の成長だと思っています。
運動会当日は保護者の皆様にも御参加を頂き、子ども達と共に楽しい一日を過ごしたいと思っています。緊張の為にうまくできない事があるかもしれませんが、結果ではなく頑張りそのものをほめてあげて欲しいと思います。
大きな御声援を宜しくお願い致します。
(10月)
今年は梅雨の影響をさほど受けずにどろんこ遊びも満喫し、プールも予定通り始めることができました。気温の変化もあり、暑い日が続いた後に気温がさがる日があって、子ども達の体調が気になりました。体温調整がまだまだ未熟な子ども達は、気温の変化についていけず熱が出てしまったり、又、お腹の風邪と言われましたと欠席するお子さんもありました。引き続き熱中症対策も含め、体調管理を充分にしていきたいと思います。
夏ならではの遊びとして、どろんこ遊び、プール遊び、色水遊び、、又フィンガーペインティング、ボディーペインティング、洗濯ごっこなど、楽しい活動があります。どの遊びも時にダイナミックに、時にじっくりと、それぞれがそれぞれのペースで取り組み、解放感と満足感を十二分に味わえる活動です。子どもの時にしか出来ない遊びを、しっかり体験させてあげたいですね。遊ぶ事が子ども達の仕事です。そんな事がいつの間にかなおざりにされ、思いっ切り遊ぶという事が保証されない時代になってきたのかもしれません。"夢中になって遊んで欲しい""遊びの中にしかない貴重な学びをして欲しい"そう思っています。洗濯物が増えるかもしれませんが、汚れの中に子ども達の達成感と笑顔を見つけてほしいと思います。どうぞ御協力をお願い致します。
さて、保育参観はいかがでしたか?4月からの成長を感じて頂けたのではないでしょうか。「家ではやらないんですよ」「他の事もやるのでしょうか?」等、家では甘えていてやらないんだと感じるお母様が多くいらしたようです。御家庭と幼稚園での様子は違う事でしょう。違っていて当たり前だと思います。集団の中でやらなければいけない事、その方法を学び、子ども達同士刺激も受け合いながら成長しています。参観では緊張したり、甘えたりして普段の様子が100パーセント御覧頂けなかった場面も多々ありますが、成長の一端は感じて頂けたと思います。学年によって参観での心の動きも違っています。
年長さんは良い所を見せたいと張り切る姿があった事でしょう。年少さんはお母様にべったりになってしまう姿もありました。年中さんでは恥ずかしさにおどけたり、テンションがあがってしまったという事もありました。
どちらにしても子ども達にとっては、お家の方が幼稚園に来て下さり、一緒に過ごせた嬉しい日となりました。御参加ありがとうございました。
創立記念日には教会の聖堂で、幼稚園の誕生日として式典を行います。
この聖クララ幼稚園で出会った子ども達。顔も違えば性格も違う。そんな子ども達がひとりひとり可愛いく、愛おしくて仕方ありません。それぞれに神様からの賜物を頂いている欠けがえのない存在である子ども達と、これからも共に育ち合える喜びを感じながら、感謝を込めて祈りを捧げたいと思います。御都合のつく保護者の皆様はご参加頂き、子ども達と共にお祈りをお願い致します。
(7月)
長期天気予報によると、今年はとても暑い夏になるということですが、5月もすでに夏を思わせる暑さとなりました。
例年より早くどろんこ遊びも始まり、子ども達の元気な声が園庭に響いています。
梅雨入りすると雨の日が多くなりますが、幼稚園の中は子ども達の笑顔と明るい歓声でいっぱいになるよう過ごしていきたいと思っています。
さて、新入園の子ども達も園生活の流れにのって生活ができるようになり、
幼稚園全体が随分と落ち着いてきたと感じています。又、進級児も新しい環境の中で自分のクラスの意識を持ち、生き生きと活動に取り組み、全体で集まる全体朝礼も始まりましたが、その姿に進級児の自覚を感じます。どちらも1日1日の積み重ねであり、日々の大切さを痛感します。
しかし心の成長にはそれぞれの歩みがあります。まだまだお母さんと離れる事への抵抗から、様々な形でそれを表す事もあります。お母様の方が「いつになったら」という思いから疲れてしまう事もあるかもしれませんが、ふっ切る事の出来ない思いと子ども心は戦っています。そして乗り越える時が必ず来ます。私達大人は、そんな子ども達の健げさを正しい形で支えていきたいと思います。
思いっ切り受け止め、抱きしめてあげるべき時、そして成長を信じ背中を押してあげるべき時、その見極めが大切だと思うのです。
又、環境にも慣れお友達とも楽しく遊べる様になったその反面、関わりの不器用さからトラブルも生じてきます。まだまだ自分中心で譲り合う事が難しく、玩具の取り合いや、ほんの些細な事から衝突する事もでてきます。しかし、こうした中で子ども達は経験として多くの事を学んでいきます。、相手の気持ちに気付くこと、謝る事、許す事、そして許された時の気持ちなど。これは集団生活の中だからこその学びでもあります。しっかりと子ども達を見守りながら適切な解決の手助けをしていきたいと思っています。そして相手を思いやる豊かな心を育んでいけるよう導いて参ります。
マリア祭では、いつも見守ってくださるみんなのお母様であるマリア様に、心を込めてお花をお捧げしました。園庭のマリア様に、登園時親子で朝のご挨拶、お祈りをして頂けると嬉しく思います。
(6月)
樹々のやわらかな緑が心を和ませてくれる爽やかな季節になりました。園庭のこいのぼりも5月の風を受けて、気持ち良さそうに泳いでいます。
新年度を迎えてからあっという間に一ヵ月が過ぎました。お母様方はいろいろな事を感じ、様々な思いの中で日々を過ごしたのではないでしょうか?
朝の別れの場面で大泣きするお子さんの姿に、うしろ髪を引かれ辛い思いをした方もいらしたかもしれません。そんな日々を経て、新入園のお子さん達も少しずつ幼稚園に慣れてきて、今では泣かずにそれぞれの遊びを楽しみ始めるまでになりました。とはいえ、子ども達の思いの表現方法は様々で、登園時大泣きするお子さん、幼稚園に行きたくないと言うお子さん、いつも以上にわがままを言ってお母さんを困らせるお子さんなどそれぞれです。そして今日泣かずに行けても明日泣く事もあり、行きつ戻りつなのだと思います。朝の機嫌や言葉、涙に一喜一憂せずに、子ども達の持つ大きな育つ力を信じ背中を押してあげて下さい。子ども達は少しずつ少しずつ社会性を身に付けながら、幼稚園という集団生活に適応していきます。お母様の手を離れ、自立を目指してひとり歩きを始めたそんな子ども達に、「頑張っているね」とエールを送ってあげたいですね。
進級した子ども達は緊張した表情もやわらぎ、クラスの活動にも落ち着いて取り組めるようになってきました。それでもまだまだスタートしたばかりです。
一人一人の思いを大切に過ごし、意欲的に頑張っている姿を大いにほめてあげたいと思います。
連休明けには遠足があります。親子でふれあい、お母様同士の交流も深めながら楽しいひと時を過ごせたらと思っています。楽しい思い出のいち日となりますよう、皆様の御協力をお願いします。
又、5月はマリア様の月です。優しく、そして強い心を持ち、神様の言葉に従順に応えられたマリア様。いつでも愛の招きを信じ慎み深く謙虚な方です。
私達もマリア様の生き方に倣い、自分の事だけでなく周りの方々の幸せを願い優しさと愛を実践して参りましょう。
(5月)
ご入園、ご進級、おめでとうございます。
終了を前に年中組が植えたチューリップの花が、色とりどりに花を咲かせています。卒業生は見る事が出来ませんでしたが、次は新しいお友達の為にと、一斉に花を咲かせお祝いしてくれているようです。今年度も又、たくさんの元気な新しいお友達を迎え、大きな喜びの中、28年度が始まります。共に豊かな成長が出来る様に願いながら、この一年をスタートして参ります。
新入園のお子さんは期待と不安が入り交って、初めのうちは泣いて登園する日があると思います。大好きなお母さんと離れなければならないのですから当然の事です。お子さんの気持ちを受けとめ、寄り添いながら、その時々に必要な援助をして参ります。一日も早く、涙の登園が笑顔の登園に変わる事を願い、ひとりひとりのお子さんと十分にふれあいながら、日々の活動を大切に進めて参りたいと思っています。ご家族の皆様もどうぞ温かく見守って下さい。
年中・年長に進級されたお子さんも、新しい環境に少し戸惑うかもしれませんが、緊張や不安を和らげ、安心して自分を表現し、日々を過ごせるよう配慮致します。新しいお友達を迎えた喜びの中、すぐに張り切って幼稚園の楽しさを伝えてくれることでしょう!進級の緊張が大きな意欲と喜びに変わるよう努めて参りますので、お母様同士も困っている時には、声をかけ合って下さい。そして私もいつでもお話を聞ける態勢でお待ちしております。互いに支え合い、わかち合い、聖クララ幼稚園のひとつの家族として心を合わせていきたいと思っております。
希望と喜びを与えて下さる神様の愛に信頼し、子ども達と共に豊かな成長を願いながら、この一年を歩んで参りましょう。
どうぞ皆様の御協力をお願い致します。
(4月)
2月の園だよりの冒頭に、子ども達の体調を心配していたが、欠席が大幅に増える事もなく安心したという旨の文章を載せました。確かに原稿を書いた時はそうでした。ところがその後園だよりを出した矢先に雲行きが怪しくなり、あっという間に学級閉鎖や休園を余儀なくされました。これは本当に驚く程のスピードでした。作品展を控えていたので、どの様な措置が良いのか悩みましたが、2日間の休園によりインフルエンザも落ち着き、作品展が無事行えたのは何よりでした。とは言え、まだまだ油断する事なく、健康管理を徹底し、卒業式、修了式を全員出席で迎えたいと思っています。
さて、先日の母の会講演会では、NHK「おかあさんといっしょ」の8代目、体操のお兄さんとして御活躍なさった、瀬戸口清文先生にお話を伺いました。いかがだったでしょうか?温かい語り口調に引き付けられ、子どもの特性を踏まえた関わりについてのお話は、とても学びの多い有意義な時間となりました。お母様方からも、「子育ての良い振り返りの機会になった」「子どもとしっかり向き合いたい」「聴くを大切にしたい」などの声を頂き、又、機会を見つけて
瀬戸口先生に、是非もう一度御講演頂きたいと思いました。その時は実技も出来たら良いですね。
この一年、様々な行事を通して、又日々の活動を通して多くの事を経験し、学んできました。けんかをしたり仲直りをしたり、共に笑い合い、共に分かち合い、共に喜び合った一年。どれもこれも貴重な心の糧となりました。
進級や進学に向けて、不安に思う事もあるでしょうが、土台がしっかりしていればどんな時も崩れる事なく歩んで行く事ができます。子ども達は何よりも自分が愛されている存在である事を知っています。それはとても大切な事です。
両親、祖父母、周りの方々、そして神様に愛されている事を実感できるのは大きな心の支えです。困難に直面しても、しっかりと逃げずに向かって行ける勇気が持てる様、残り少ない日々を大切に過ごして参りたいと思います。
旅立ちの季節を迎え、大切なお子さんを私共に委ねて頂けた事の喜びを、しみじみと感じております。そして保護者の皆様の幼稚園に対する温かい御理解と御協力に感謝致します。
子ども達が神様と多くの方々の見守りの中で、健やかに成長できますよう、お祈り申し上げます。
(3月)
暖冬といわれ、暖かい冬に体が慣れていた分、この所の冷え込みは身にしみて、例年よりも冬の厳しさを感じています。
3学期が始まった頃から急に気温が下がり、子ども達の体調を心配しましたが、欠席が大幅に増える事はありませんでした。
2月は一年で一番寒い時期ですので、しっかり風邪の予防をし、元気にこの冬を乗り越えていきたいと思います。
とはいえ、もうすぐ節分。時の経つのは早いものですね。こないだ新しい年を迎えたばかりのように思えますが、暦の上ではもう春です。寒さに身を縮めているうちに、季節は確かに春に向かっています。冬の空気を感じながら寒さも楽しみ、小さな春の気配を子ども達と見つけていきたいと思います。
寒さの中にも沢山の学びがあります。体をあたためるにはどうしたらよいのかも体験的に知っていきます。快適な環境ばかりにいると、大切なセンサーが鈍っていきます。寒暖の差を体で感じ、自分自身で対処、行動できる様に導いていきたいものです。
今月は作品展で、製作面から子ども達の成長を見て頂きます。作品展を通してそれぞれの個性や感性をじっくり味わって頂きたいと思っています。子ども達の発想は本当に豊かです。同じものを描いたり、製作したものでも、ひとりひとり違います。その違いや面白さも、十分に感じて頂けると嬉しく思います。
今年のテーマは「イースター」です。イエス様の復活をお祝いするという、イースターの意味を理解した子ども達。喜びいっぱいの作品が華やかにホールを飾る事でしょう。テーマにそってそれぞれのクラス、学年の共同製作も展示致します。意見を出し合い、皆で協力し合ってひとつのものを作りあげていきました。協調して共同で作りあげていく事は、子ども達にとって簡単な事ではありません。作品作りの中で、協力する力も育んで参りました。子ども達の苦労の跡や、創意工夫の素晴らしさをお楽しみ下さい。
又、20日の母の会では、瀬戸口清文先生に御講演頂きます。
瀬戸口先生は、NHK「おかあさんといっしょ」の8代目、体操のお兄さんです。現在は講演活動や、現場の先生方への実技講習会、又大学でも教鞭をとり、子ども達の健やかな育ちの為にご尽力くださっています。参考になるお話、又、日頃の悩みを解決してしまうようなお話をお聞きする事が出来ると思います。新しい気付きの場、学びの場に致しましょう。
(2月)
あけましておめでとうございます。
御家族揃って心新たに、新年を迎えられた事と思います。今年も子ども達の健やかな成長を願い、職員一同心を合わせて頑張って参ります。保護者の皆様の御協力を賜りますよう、今年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、冬休みはどのようにお過ごしでしたか?子ども達はお正月の行事に触れ、冬休みでなければできない楽しい経験をした事でしょう。お正月ならではの遊びは年齢に関係なく、皆で楽しむことのできる遊びの原点が満載です。羽根つき、コマ回し、たこあげ。家の中では、すごろく、カルタとり、福笑い。挙げれば沢山ありますが、どれかひとつでもやってみたという御家庭はあるでしょうか?"皆で一緒に遊ぶことができ、やりとりも楽しめる" ゲーム遊びの多い昨今、その良さが見直されているもののひとつでもあります。お正月は終わりましたが、今からでも取り組んでみる価値のある遊びだと思います。是非、挑戦してみて下さい。
この冬休み、子ども達がどんな経験をしたのか話を聞くのが楽しみです。
家族で過ごした楽しい冬休みの思い出を、目を輝かせて話してくれる事でしょう。
三学期は一年間のまとめの時期です。入園当初、あんなに泣いていた年少さんも、しっかりお話を聞いたり、元気に歌を歌ったり、お友達と楽しく遊べるようになりました。集団生活の中で社会性を身に付ける事を目指した年中さん。そしてけじめの大切さを知り、友達と協力する事の楽しさを知った年長さん。三学期は進学進級に向けて、これまで積み上げてきたひとつひとつを確認しながら、各学年、最終目標に向かっていきます。行事等を通して学んできた事をしっかりと定着させ、その経験が良い出発の力となるように、そして四月の新しい環境に対応する力が育まれるように導いて参りたいと思います。
そして一月は平和について、私達が仲良く平和に生きる為にはどうしたら良いのかを考えて参ります。私達が嘘のない正しい心で信頼し合い、神様の慈しみと愛に気付く時、本当の心の平和が訪れるでしょう。子ども達が平和を実現していく人になれるよう、共感できる愛の心を育んで参りたいと思います。
神様の愛と平和がすべての人に広がり、皆様ご家族の上に豊かな祝福がありますようにお祈り致します。
(1月)
高い空と澄んだ空気に秋の深まりを感じる頃となりました。朝夕の冷え込みに、風邪をひかない様に気を付けたいものですね。
先日の運動会はいかがでしたか? 今年の運動会は暑さに悩まされる事なく行う事ができ、子ども達も練習の成果を余すところなく発揮する事が出来ました。当日を迎えるまでには、様々なドラマがあり、葛藤があり、それぞれの頑張りは確実に実を結ぶ力となった事を実感しています。練習を重ねる中で、忍耐する事や協力する事、励まし合う事を経験しました。そして、それは大きな自信と達成感に繋がりました。練習の中では、何となく自信がなくてうまくできなかったお友達や、思い切り表現できずにいたお友達も、当日の表情はやる気に満ちていました。そんな子ども達の表情に大きな喜びを感じると同時に、前に前に向かっていくパワーを応援している私達がもらったように思います。
運動会の前日の準備、そして当日の後片付け。保護者の皆様の御協力に感謝致します。お手伝いを頂きながら、人の力とはすごいものだと感じていました。大勢の方が心をひとつにし、子ども達の為に力を合わせる様は、本当に感動でした。毎年の事なのですが、有難さと喜びで思わず涙してしまいそうでした。聖クララ幼稚園の良さを改めて感じる事ができました。これからも皆様のご協力を頂きながら、子ども達と共に歩んで行きたいと思います。
今月は七五三のお祝いがあります。御両親を始め、多くの方々の見守りと支えがあって毎日を過ごしているという事を知り、感謝の気持ちが持てるよう導いて参ります。また、勤労感謝の祝日を通して、普段意識していなかった多くの方々の働きの大切さにも気付ける様、皆で考え合っていきたいと思います。
私達は一人では生きていく事は出来ません。あたり前という事も何ひとつないのです。生かされている事に気付き、この11月を感謝の心で過ごして参ります。
(11月)
長い夏休みを終え、元気に2学期をスタートした子ども達。夏休みの楽しかった思い出を話してくれるその表情はとても嬉しそうで、聞いているこちらの顔も自然にほころびます。 土産話とはよく言ったもので、今年も子ども達に素敵な笑顔のお土産を沢山もらいました。
そのひとつひとつの経験が、子ども達の心に、しっかりと成長という根をおろしている事がわかります。そして2学期の行事を通して、一段と逞しく成長していく子ども達を見守れる事、支えられる事に喜びを感じています。
先日の学園長講話はいかがでしたか?社会が大きく変わろうとしている今、本当の幸せとは何だろう?平和とは?と改めて考える機会になったのではないでしょうか?子ども達の頑張りや笑顔、まっすぐな眼差しを見る時、この子ども達の可能性や、明るい未来を壊してはいけないと、強く感じています。 私達大人が、大切なものをきちんと残し、伝えていかなければなりません。 次世代を担う子ども達が、お互いを認め合い、お互いを大切にし合う事のできる大人に成長するよう、これからも励んで参りたいと思います。
さて、子ども達は毎日のように運動会の練習に取り組み、それぞれの力を出し、自分自身の課題に向かって頑張っています。
初めて運動会を経験する年少組にとっては、何をするにも興味深く、新鮮なのでしょう。そして、何事にも積極的な子ども達は、自由な心で楽しく参加しています。年中組になると、上手くできない、難しいと感じると、気持ちが乗らなくなったり、集中できなくなる場面も出てきますが、皆でやる事の楽しさも充分理解し、励まし合いながら頑張っています。年長組は、意識と意気込みが違います。難しいと思う事でも、それを望み挑戦していく事や、自分の責任や役割を感じ、取り組む姿勢が見られます。
各学年で成長の課程は異なりますが、運動会の練習を通して身に付いた粘り強さや自信は、これからの成長の基となっていきます。
子ども達が自分自身との闘いにくじけそうになった時、子ども自身が自分の力に気付けるよう、元気になれる前向きな言葉をかけていきましょう。
運動会はプログラム全体が見所ではありますが、どの学年もその子ども達の特徴にぴったり合ったダンスを披露してくれます。可愛く、カッコ良く、力強い、そんな姿を楽しみにしていて下さい。
当日は、ご家族の皆様にも御参加を頂き、思い出に残る素敵な一日にしたいと思います。緊張して上手くできない場面があるかもしれませんが、温かい声援を送って下さい。皆様のご協力を宜しくお願い致します。
(10月)
台風の影響で、一学期最後の年長特別保育は当日の天候が危ぶまれましたが、雨も降らず、どろんこ遊びもプール遊びも行うことができました。
夏休みに入ると毎日厳しい暑さが続き、連日 ニュースでは、異常な暑さが続いている事を伝えていました。酷暑となったこの夏休み、皆様は いかがお過ごしだったでしょうか?大きな怪我や事故もなく、過ごせたようでほっとしております。夏休みには、普段と違う様々な経験を通して、それぞれが大きく成長した事でしょう。そんな子ども達の楽しかった思い出話を聞けるのが、二学期始めの大きな楽しみです。
今年の夏は戦後七十年という節目の年となり、平和について改めて考えさせられる報道や、各地では様々な催しや式典が行われました。この子ども達が希望を持って歩み、自己の夢を実現していける社会であるよう、願わずにはいられません。イエス様は「互いに愛し合いなさい。」とおっしゃいました。愛を持って互いを尊重し、平和を実現していける人になれるよう、励んで参りたいと思います。
さて、二学期は運動会、お芋堀り、七五三、クリスマスと楽しい行事が盛り沢山です。様々な経験や出会いの中で自信を持ち、少しずつ自己表現できるようになってきた子ども達。お友達と協力し合い、大いに力を発揮してくれる事でしょう。
二学期になると、すぐに運動会の練習が始まります。運動が得意なお子さんも、苦手なお子さんもいるでしょうが、励まし合い、助け合い、ひとつの目標に向かって頑張ります。皆で力を合わせれば、難しいと思った事でも、くじけそうになったとしても"やり遂げた""できた"という達成感と喜びを、各年齢なりにしっかりと感じて欲しいと思っています。そしてその取り組みを通して、お互いの個性や頑張りを認め合い、それぞれ違うお友達の素晴らしさに気付けるよう導いて参ります。
大きな実りが得られますよう、お子さんに元気になるひと声を掛けてあげて下さい。
また、九月は夏の疲れが出やすい時期です。残暑も続くと思われますので、体調管理には充分に留意致しましょう。登園を渋る時は、具合が悪いのかきちんと判断して下さい。長い夏休みの後ですので、焦らずに、強く叱ったりせず、早寝早起きをし生活リズムを整えましょう。
園生活のペースを早く取り戻せるように心掛け、二学期の良いスタートが切れるよう、保護者の皆様の御協力を宜しく御願い致します。
(9月)
6月は梅雨入りした後も、雨が何日も続くという事がなかったので、どろんこ遊びもプール遊びも思いっ切り楽しむ事ができました。
どろんこ遊びでは、その遊び方にも個性が光ります。汚れる事など全く気にせず体ごと泥に飛び込むワイルドなタイプ。そして泥だんご作りに余念のない職人タイプなど。ひとりひとりが自分なりの解放感と満足感を味わいながら、生き生きと活動しています。7月も子ども達の大きな歓声と笑顔が沢山見られるよう、晴天の日が多くある事を祈ります。
早いもので1学期も残りわずかとなりました。いつでもお母さんと一緒という生活の中から、お母さんの元を離れ、自分の力で歩み出した子ども達。お母様方はどんな思いで子ども達の成長を見守られてきたのでしょうか?
時には登園を渋るお子さんを目の前にして思案にくれたり、涙が出そうになる事もあったかもしれません。しかし、様々な思いの中、お母様方が信頼して委ねて下さった事に感謝致します。
子ども達にとってこの1学期の1日1日が大切な成長の時であり、学びの時でした。お友達と同じ時間を共有し、一緒に遊ぶ事、一緒にお弁当を食べる事などを通して、確実に世界を広げてきたのです。
集団の中で順番を守る事や、少し我慢をしなければいけないという事も学び、時に起こる喧嘩の中でも、相手の思いにも気付き、譲り合う事が少しずつ出来るようになってきました。
そうは言ってもまだまだ未熟な子ども達ですから、完璧というわけにはいきません。成長過程は行きつ戻りつです。「できていたのに、どうして?」と思われる事や、不安になる事があるかもしれません。そんな時、お母様はいつでも子ども達が安心をもらえる、そんな場所であってほしいのです。そして力をもらった子ども達を温かく、力強く送り出して下さい。そして、幼稚園では適切な援助をしながら、様々な経験を通して子ども達の成長を支えて参ります。ご心配なさらずに共に見守って参りましょう。
今月は創立記念日の式典を教会にて行います。先月、それぞれの学年で教会を訪問しお祈りをしてきました。久し振りに教会を訪れた年中、年長さん。そして初めての年少さん。それぞれ何かを感じていたようです。聖堂の後方に聖歌集が置かれた棚があるのですが、そこに個人用に布に包まれた聖歌集がありました。それを見てある年中の女の子が「神様のお弁当が置いてあるよ。」と言うので「本当に神様のお弁当かな?」と問い返すと「そうだよ、神様にもお弁当食べてほしいもん。」とニッコリしました。その言葉と表情に、神様を素直に受け入れる子ども達の純粋さを改めて感じました。
そんな子ども達と出会えた喜びと感謝を込めて、創立記念日のお祈りを捧げたいと思います。どうぞご一緒に、創立記念日のお祝いとお祈りをお願いします。
(7月)
先月はとても暑い日が多く、ひと足早い夏を思わせる陽気となりました。 園生活のリズムにも慣れてきた子ども達は、暑さなどなんのその。園庭で元気に遊んでいました。 気温も上がれば水も恋しくなり、バケツいっぱいに水を入れて運ぼうとする年少さん。 無防な行為を一旦止めて「お水すこしにしようね!」と声をかけると「だいじょうぶ だいじょうぶ」とニッコリ。 自信に満ちたその表情に、思わず笑ってしまいました。 可愛いくて、一生懸命で、小さなその姿に、多くを学んだ気がします。 そんな子ども達ですから、園庭で遊ぶとドロドロになってしまい大急ぎで着替えをする毎日です。 それが年中さんになると、状況判断も少しずつ出来てきて、汚し方が違うなと、遊ぶ様子を見ていて感じます。 それぞれの学年の成長の姿が、園庭の子ども達を通してよくわかる時でした。
新しい環境に慣れる事で精一杯だった子ども達が、今では自分のクラスの意識も芽生え「もう○○ぐみだよ」「前は○○ぐみだったけどね」と得意気に言っています。 年長さんは登園時、二階の保育室に行くべきところを、間違えて年中組へ行きかけて「あ!」と、照れ笑いをする姿もありましたが、それもすっかりなくなりました。 そして、クラスのお友達の名前も覚えて「あの子」から「○○ちゃん」に呼び名が変わり、少しの間に大きく心が変化している事がわかります。
幼稚園全体が随分と落ち着いてきて、全体朝礼も始まり、内科検診、歯科検診、身体測定も行いました。 話を聞く力もついてきて、周りの様子を見たり、それを真似するという力も育ってきていると感じます。 その反面まだまだ自分中心で、譲り合う事が難しく、玩具の取り合いや些細な事から衝突することもあります。 しかし、こうした中で子ども達は悪ければそれを認める事、謝る事、許す事、許された時の気持ちなど、様々な事を学びます。 これは人間として、一番大切な人間関係の基礎を築いていく大切な学びです。 解決の手助けをしながら、友達を思いやる豊かな心を養っていけるよう、導いて参ります。
子ども達はいつでも素直で純粋です。嫌な思いを後に残さず、その場その場で完結します。 適切な援助をして参りますので、過度な干渉をせず、子ども達の成長を支え、見守って頂けたらと思います。
今月は、お父様お母様に幼稚園での様子を御覧頂く参観を、それぞれ予定しております。 他のお子さんと比べる事なく、集団の中でのお子さんの活動の様子を御覧下さい。
(6月)