みんなちがってみんないい!
子ども達は、伸び伸びと遊び、それぞれの違いを認め合いながら互いにかけがえのない存在として思いやりの心を育んでいます。 日々の幼稚園の活動を通して神様の愛、両親そして周りのたくさんの方々の愛を感じ、信頼する心、委ねる心、感謝の心を育みます。
聖クララ幼稚園 園長 伏島 隆興
1月のえんだより
新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
2学期の締めくくりは、キャンドルサービスと聖劇でした。クリスマスに向け練習を積み重ねていくことは、子どもたちにとって様々な難しさ、大変さがあっただろうと思いますが、その積み重ねの結果は、本当にすばらしかったです。皆で本当のクリスマスの喜びを分かち合うことが出来たと思います。
教会のクリスマスは12月24日の夜に始まり、1月12日に祝う「主の洗礼」の祭日まで続きます。この期間に、様々な観点から救い主がお生まれになったことをお祝いしますが、1月1日は「神の母マリア」の祭日で全世界の平和のために祈ります。
救い主は平和の君としてお生まれになりました。そして、様々な困難、屈強があったにも関わらず、マリアとヨセフによって築かれたイエス様の家庭は、平和に満ちたものでした。
現代においても、イエス様がお生まれになった地を含めて、世界の各地で戦乱が止まない日々が続いています。多くの人々、子どもたちが困難や苦しみ、悲しみに苛まれながら生きていかざるを得ない状況があります。戦乱だけでなく、凶悪な犯罪、自然災害、事故の犠牲になった人々のことを考えると胸がいたみます。
1月の聖句は「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイによる福音書5章9節)です。平和を実現することは、私たちにとって可能なことなのでしょうか。誰もが、平和を願っていると思いますが、平和を実現する人々とは、どのような人々なのでしょうか。戦争や紛争を終わらせることが出来るかという視点で考えるとき、現実として、それが出来る人は限りなく少ないのではないかと思います。事実として、争いが絶えたことはありません。
聖書の中にたくさんの「平和」という言葉を見出すことができます。聖書の言葉であるヘブライ語の挨拶は「シャローム」です。通常の挨拶で、いつでも使われる挨拶の言葉ですが、その意味は平和です。お互いに平和を分かち合うという心を表す言葉です。まずは平和を分かち合う心が大切だということだと思います。聖書における「平和」は、戦争がない状態だけでなく、お互いを尊重し、許し合い、いたわりあい、支えあって、生きようとする道だと思います。その模範は、平和の君であるイエス様に倣うことが出来ます。子どもたちと共に、平和の道を歩んでいきたいと思います。