みんなちがってみんないい!
子ども達は、伸び伸びと遊び、それぞれの違いを認め合いながら互いにかけがえのない存在として思いやりの心を育んでいます。 日々の幼稚園の活動を通して神様の愛、両親そして周りのたくさんの方々の愛を感じ、信頼する心、委ねる心、感謝の心を育みます。
聖クララ幼稚園 園長 伏島 隆興
11月の園だより
運動会が終わり、子どもたちは一回りも二回りも成長し、次の目標に向かって歩み始めている姿を見ると頼もしく感じます。
11月の聖句は「憐み深い人々は幸いである」です。以前も紹介したイエス様の山上の説教の一つです。幼稚園ではこの言葉を大切にしながら、感謝する心を深めていきたいと思います。
「憐れむ」という動詞は、ギリシア語、ヘブライ語に遡る古代語を起源とする言葉で、「いつくしむ」と訳すことも出来ます。そこにはお母さんがお腹の中で赤ちゃんを育むという意味が含まれています。何があっても、そのような、包み込むような心で相手に向き合うこと、それが憐みであり、いつくしみです。
私たち皆は、神様から愛され、いつくしまれ、憐みを受けて、この世に生まれてきました。人生の紆余曲折の中で、そのことに気づく機会は少なくあません。それは特に、皆で共に生きる中で、他者から愛される体験を通して得られる気づきです。お互いに大切にされ、愛され、いつくしみを分かち時、感謝の心がわいてきます。感謝の心を言葉にすることは、相手を大切にする、積極的な姿勢です。感謝の心を言葉と行いで分かち合うとき、お互いが喜びに満たされます。
お互いが、感謝しあい、喜びに満たされるプロセスを通して、自己肯定感が豊かに育まれます。このように育まれる自己肯定感は、困難をのりこえて社会を生き抜く「非認知能力」を飛躍的に伸ばす大切な柱となります。
聖クララ幼稚園は、子どもたちを、いつくしみ育むことを通して、このことを実現したいと考えております。