ごあいさつ

 みんなちがってみんないい!
子ども達は、伸び伸びと遊び、それぞれの違いを認め合いながら互いにかけがえのない存在として思いやりの心を育んでいます。 日々の幼稚園の活動を通して神様の愛、両親そして周りのたくさんの方々の愛を感じ、信頼する心、委ねる心、感謝の心を育みます。

聖クララ幼稚園 園長 伏島 隆興


3月のえんだより

早いもので3月、卒業、進級の節目を迎えました。

 子どもたちと共に過ごした日々を思い起こしながら、一人ひとりの成長を深く感じます。人間は、生涯に渡り可能性を帯びた存在だと思いますが、聖クララ幼稚園の子どもたちの裡には、様々な既定のわくぐみの影響にとらわれない、みずみずしい可能性が充満していることを感じます。

 入園時と比べると、色々なことがわかるようになり、出来るようになってくることは、確かに成長のあかしです。でもそれは成長の一つの側面です。私は成長するといことは、個々の存在の可能性を限りなく拓いていくこと、紆余曲折を経ながらも、個性を開花させていくことだと思います。それを実現する力を育むことが教育の役割だと思います。

聖クララ幼稚園のお友だちの内には、思いやりの心が育っています。思いやる心、人を大切にする心は、日々の生活の中で、お互いに助け合い、支え合いながら生きていくことの柱となる心です。この心を柱として生きる時、様々な困難を乗り越える力を得ることが出来ます。それは共に生きる力です。共に生きる力こそが、一人ひとりの可能性を拓き、個性を開花させることに繋がるのだと私は信じています。  

3月の聖句は「わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、 岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。 雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった・・・」です。イエス様の教えの中心は、互いに愛し合うことの大切さでした。それがイエス様の教えの全てであったともいえます。その教えを聞いてすばらしいと感じるだけでなく、一人ひとりが、愛し合うことを柱に生きていくとすれば、様々な困難に遭遇しても、堅固に生きていくことが出来るといことを示したメッセージだと思います。愛は何物にもかえがたい生きる力です。成長することは、愛する力を育むことでもあると思います。それは朽ちることなく、無限に広がる力です。それは愛されることを通してのみ育まれていきます。聖クララ幼稚園の子どもたちは、お互いを大切いし合うことを学んでいます。そこに愛する力が育まれていることは確かです。

卒業、進級に向けた締めくくりの月。新たな飛躍に向けた旅立ちの時、皆が共に、喜びをもって羽ばたいていけるよう、導いていきたいと思います。

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